952円58銭安の9203円32銭となった10月8日の日経平均株価。米国発の金融危機が引き起こす株安は、日本の地銀を揺さぶり始めた。 「不動産向けの融資比率が高い。まっ、それが株価下落の100%の原因やな」 大阪を地盤にする第2地銀、関西アーバン銀行の伊藤忠彦会長。ピアノを弾くようにソファを指で叩くと、投げやり気味に口を開いた。同行の株価に話が及んだ時のことである。 確かに、関西アーバンの株価はこの2カ月で激しい下げに見舞われている。 第1四半期が終わった6月30日、267円をつけた株価は8月1日に200円を割り込み、8月18日には138円の安値をつけた。その後、株価は少し持ち直したが、世界同時株安の影響を受けて10月8日には111円まで下落している。 この3カ月で50%を超える大幅下落。投資家が不動産業向けの貸し出しリスクを嫌気したことが大きな要因だった。 破綻不動産会社に融資 関西アー
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