4件の性犯罪事件で強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた住所不定、無職新谷大和被告(35)の裁判員裁判の判決が14日、横浜地裁であり、朝山芳史裁判長は懲役23年(求刑・懲役25年)を言い渡した。 新谷被告は過去に2度、強姦未遂罪などで服役し、仮出所後に再犯防止プログラムを受けていながら犯行を重ね、女性を襲った直後に医師と面談もしていた。 判決によると、新谷被告は昨年7月13日〜8月26日、横浜市内で強盗強姦など4件の性犯罪事件を起こすとともに、2件の窃盗事件で現金計約3万円を得た。暴行時には、被害者の写真や動画を撮影し、「裁判員制度が始まったから、俺が捕まったらみんなが写真を見るぞ」などと脅していた。 新谷被告は2001年と04年に性犯罪事件で実刑判決を受けて服役、06年10月に仮出所した。朝山裁判長は「被告の性犯罪傾向は矯正しがたい。犯行の映像が流布される不安にさらされた被害者の精神的な苦