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フミコさんに関するpootiのブックマーク (5)

  • 昨日、上司にキレた。〈顛末篇〉 - Everything You’ve Ever Dreamed

    前回(http://d.hatena.ne.jp/Delete_All/20100727#1280201283)のつづき。お年寄りや障害のある方向けの事サービスは僕の会社の事業のひとつで、僕はこの仕事にやりがいを感じている。先日、ある高齢者施設で試をおこなった際に、べやすく加工した品をみてウチの部長がゲロみたいでべられないと言い放ったことに頭にきて、そんなにゲロゲロ言うなら物のゲロ吐くまで追い詰めてやると僕は社長に上申したのだ。もう少し裏工作をするなど手はあったかもしれないけれど、性にあわないし、なにより社内で明るみにしたかったのだ。 聴聞会は三日、三回に分けておこなわれた。メンツは社長以下部長クラスと僕。一回目は僕があげた上申書の内容確認に終始した。僕の論旨は、福祉施設向けの事サービスを営業する人間、監督する人間として部長は著しく適性を欠く人物である。現在、この事業は順調に

    昨日、上司にキレた。〈顛末篇〉 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed

    漁師だった母方の祖父は小柄なくせにとにかく腕っぷしが強くて中学を卒業するまで僕は腕相撲でまったく敵わなかった。もっとも、漁師だったのは僕が産まれるずっと前のことで、陸にあがったあとは普通に会社勤めをしていたし、人もあまり思い出したくないのか、漁師時代のことにはほとんど触れようとしないので、ときどき母親と叔父の会話から垣間見える程度で、祖父の漁師時代のことを僕はよく知らない。小学生のころ、夕暮れどきに一緒に海岸を散歩していた祖父が灯台をみつめて、ただひとこと、「あの灯りを頼りに」とぼそっと呟いたのを聞いたことがある。そのときの祖父の眼は、夜の海と同じ色をしていた。中学、高校と進んでいくにつれ、腕っぷし自慢の祖父が僕や弟に腕相撲を仕掛けてくることはなくなっていった。 腕っ節が強いイメージが刷り込みのように焼きついてしまっているので、祖父が最近ちょっとおかしい、忘れっぽくなったと親戚から聞かさ

    午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 家なんて売ってしまえばいいと僕は言った。 - 2010-05-30 - Everything You’ve Ever Dreamed

    我が家は関東大震災の直後に建てられた。親父が亡くなって、すこし落ち着いたころだと思う。そんな古い家に我慢できずに、僕は母に言った。「こんな古い家なんて売りに出してさ。新しい町でやりなおそう。鎌倉って高く売れるらしいしさ」。母は、そんなうまくいかないでしょ、といって聞く耳を持たなかった。そのときは笑い話の枠を越えずに終わった。けれども僕は気だった。一家の大黒柱を失って不安でたまらなかったのだ。将来を考える余裕はなかった。古い家は、これくらいのことで情けないとでも言っているようだった。不甲斐ない僕に圧力をかけてくるように思えた。人生が川なら、僕は、その深さを恐れて、何もできず、いや、何もしなかったのだ。ただ、闇雲に、楽な方法を探していたのだ。重圧を、古い家を川底に沈めれば、足が届くようになると錯覚して。 ある晩、僕がアルバイトから帰ってくると、卓のうえに手紙が置いてあった。母はパートに行っ

    家なんて売ってしまえばいいと僕は言った。 - 2010-05-30 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 上司はご機嫌ななめ - Everything You’ve Ever Dreamed

    社長に呼び出された。部長が起こした事故(id:Delete_All:20100310)の聴聞会だ。事故の唯一の原因のくせに、「俺にうしろめたいところなどなにひとつない」と言い張っていた部長は、事故の夜、僕と割り勘の酒をあおりながら、営業マンの資は身体だ、俺はいつでも、身・体・強・健、と主張していたにもかかわらず、体調不良でお休み。はは、好機到来。思わず社長室の前で武者ぶるいする。僕は平成の田中正造、部長のこれまでの非道の言動、外道の人格を社長に直訴してやる。ズボンの携帯が震える。部長だ。こんな所まで追いかけてくるのか、部長め。すかさず電源を切った。これ以上被害を出さないよう、部長を叩く、徹底的にな。13時。時間だ。社長室のドアを叩く。「入りたまえ」社長の声。時は来た。Z旗を揚げろ。バスティーユを落せ。 15分後、うなだれた僕の背中に聴聞会の終わりを告げる総務部長の声。結論、不問ニ付ス。社

    上司はご機嫌ななめ - Everything You’ve Ever Dreamed
    pooti
    pooti 2010/03/15
    胃、大丈夫ですか?あまりご無理なさらずに…。
  • ロックンロールはふり向かない。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    その声は、ある朝突然、ロックンロールに乗ってやってきた。初夏。春先からダイエットを兼ねて続けていた自転車通勤を暑さで挫折した僕は、毎朝、江ノ電に揺られていた。小さな路線なので読書にはむかない。だから音楽、iPod、インナーイヤーヘッドフォンにひとりごと。 僕はひとりごとが多い。電車のなかで、インナーイヤーヘッドフォン、稲のようにつぶやき、それから、カウル型、と添えてみたりもする。プレイヤーの電源が切れていてもインナーイヤーヘッドフォン。インナーイの接触面が、とか、ヘッドフォの調整が、なんて、呟きながら抜き差しをしていると、この人サウンドに一家言あるにちがいない、と尊敬されつつ、耳掃除ができるから。そんな朝にロックンロールに乗ってその声は僕の背中のほうからやってきた。 最初にカシャカシャ、ぼんやりとした音。耳を澄ますとドラムとギターが徐々に鮮明になって、エイトビート。ボリュームはとても小さ

    ロックンロールはふり向かない。 - Everything You’ve Ever Dreamed
    pooti
    pooti 2009/11/23
    すごくいい。
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