はじめてパンクロックと呼ばれる音楽を聴いたのは、いくつのときだったろうか。 セックス・ピストルズのデビューは1976年だから、自分は当時15歳だった。中学3年生か。その頃はまだハードロックに夢中だったけれど、頭脳警察のことはもう知っていた。でも、それをまだ誰も“パンク”とは呼んでいなかった。音的にはピストルズよりもラモーンズや頭脳警察の方がずっと過激だと思うが、その時点では単にハードなロックンロールでしかなかった。それを音楽の新ジャンルとして定着させるためには、やはりセックス・ピストルズの短髪+安全ピン+破れたシャツというわかりやすさが必要だったのだ。そういう意味では、パンクという音楽ジャンルを作ったのは“音楽”そのものではなく、ピストルズをプロデュースしたマルコム・マクラーレンという“人間”だったといえる。 パンクの本質とは「アティテュードと魂の問題だ」と言ったのはスティッフ・リトル・フ
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