わたしの働いている会社では持ちまわりのそうじ当番があって、当番になったときには二時間近くかけてじっくりとそうじをすることにしている。そうじが好きなわけではないし、そもそもそんなにていねいに清掃する必要はまったくないのだが、当番のさいはしばらく仕事を忘れて逃避しつつ、ひたすらそうじすることにしている。作業に目に見えて結果がでるところがたのしいし、周囲の役に立っている感じもいい。というのも、ここ最近会社におけるわたしの中心作業は「なんだかよくわからないパワーポイント資料の作成」であり、これがどうにも無意味におもえてならず、ひたすらやっているといずれ自分がだめ人間になっていくような気がするのだった。あんなパワポ資料を作るより、床をぞうきんがけした方がよっぽど世のためになるのではないか。 海外にある本社へ報告する「なんだかよくわからないパワーポイントの資料」では、日本支社がどのような目標を持って業