まあ、なにしろ大変な本である。 これは、まごうことなきビジネス書だ。ビジネス書というのは、極端なタイトルを付けて人心を煽るものだ。ときには、タイトルがまったく本の内容と関係ない場合もある。たとえ関係なくても、人の目を惹いてしまえばいい。おもしろそうだ、役に立ちそうだ、給料上がりそうだ、……そう思わせて買わせてしまえばいい。その結果、読者がどうなろうと知ったこっちゃない。とにかく注目を浴びて、売ってしまったもんが勝ち! というルールで出来ている。我々の知っている出版界とは、ちょっと常識が違う。モラルも違う。そういうもんなのだ。 だが、しかし。それにしたってこいつはどうだ。どういうことなんだ? いねーよ、リスなんて! いったいどこの国のビジネスを教えてくれるつもりなのか。捕って売るほどリスが普通にウロチョロしている国なんてあんのか。アメリカ人はちょっと前までリス食ってたらしいね。うまいんだって