「あ〜、このひとのアゴにせものだ〜。ニセ下顎だ〜!」 「阿呆!よく見ろ上顎も偽物じゃい。なにがニセ下顎だ」 「あんたら、どっちもどっちだ。ヒトの顔見て偽物呼ばわりする方が恥ずかしい!」
■管理栄養士パパの親子食育BOOK 本を書きました。2015年7月25日が発売予定日です。 http://www.amazon.co.jp/dp/4895958825 ニセ栄養学を批判するような本ではなくて、親子向けの実用的な栄養と食事の本なのですが、ちょっとした応用行動分析の手法を採り入れた食事環境の提案をしてみたり、コラムの内容はブログ読者がニヤリとしてくれるような内容を盛り込んでみましたのでブログの読者にも喜んで頂けるのではないかと思います。 自分の中でのキャッチフレーズは、アンチ食育栄養士の食育BOOKでして、「○年間待って下さい。本当の食育をお見せしますよ」と、現在の食育に見られる問題と考えられる点に対し、ようやく批判だけで無くどらねことしてまとまった形で提案ができたと思ってます。 ニセ栄養学と呼ばれるような根拠のない健康栄養情報に対しても、そもそも不安が解消されれば手を伸ばす必
この記事は旧ブログどらねこ日誌に2009年4月28日掲載した記事を体裁を整えほぼそのまま転載したものです。 最近さっぱり更新していないくせになぜ今頃?と疑問に思われそうですが、言及先の人が最近牛乳有害論の本を出したそうなので、こういう人ですよと紹介するための再掲でした。表現等稚拙なところもあるかと思いますがご了承下さい。 ■佐藤章夫さん この方、牛乳有害論の老舗で牛乳だけでなく現代的生活は体を害するというスタンスで独自の健康情報を配信し続けていらっしゃいます。 貴重などらねこ日誌読者のMAMORUさんから、彼の運営する「生活習慣病を予防する食生活http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/index.htmlというwebサイトを斬っていただきたい」というご要望を頂きました。どうやら高糖質食で糖尿病が良くなるという主張もされているようです。当該ページをチラッと見
メタモル出版刊行本書評シリーズの最後は予想通りだと思いますがNATROM本です。 小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK http://d.hatena.ne.jp/doramao/20140608/1402205507 産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBOOK http://d.hatena.ne.jp/doramao/20140625/1403676922 「ニセ医学」に騙されないために-危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!- ■紹介するよりも 当初は前の2冊と同じように書評を書いて皆様にもおすすめですよぉ〜と、しめようとおもっていたのですが、それってあんまり意味がないんじゃないかな? とも思うようになりました。 だって、とらねこ日誌を読んでいる人でNATROMの日記を読んでいないという人はあまりいないでしょうからね。 というわけで、NATROMさんの事を知っているとい
どうもお久しぶりです。更新をずっとサボっていたどらねこです。 最近というか、ずいぶん前から昼頃にテレビをつければ健康食品紹介番組のオンパレードなわけでうんざりしてます。みんな健康になりたいんですよねぇ〜、いやそんなのあたりまえですか。 なにやら深海鮫のナントカ、○○ベリーの奇跡の効果とかもうお腹いっぱいなんですが、特定の食品を食べると健康になれるならホント嬉しいですよね。 ところで、そんな珍しそうな食品や高価なものじゃないとよさげな有用成分ってとれないものなのかしら。日常食べている食品に良い成分がたんまりと含まれていたらそれにこした事はないですものね。 そんなわけで、適当にみつくろった食品から無理矢理なんとなく良さそうに見えるような成分をほじくり出して健康に良さそうな作用をこじつけてみました。 ■野菜類 こんな風にならべるともっともらしいよね。 ■果物など さすが自然由来食品。みてるだけで
トランス脂肪酸ってどれぐらい危険なの(準備編) http://d.hatena.ne.jp/doramao/20140204/1391505566 トランス脂肪酸ってどれぐらい危険なの(データ検証編) http://d.hatena.ne.jp/doramao/20140210/1392010030 ここまではトランス脂肪酸とはどんなものなのか、どんな危険性があるのかなど説明をしてきました。これら情報が皆様の判断に役立てばと思っております。 今回は、検証編のおわりに書いた「企業には食品中のトランス脂肪酸含量を下げる努力を続けて貰いつつ、規制や食品表示の義務化は不要」と、どらねこがどうして考えるようになったのかを述べてみたいと思います。 なお、今回の記事は色々と細かい話をこねくり回しており、読みにくい点も多いと思いますので「まとめ」を最初に書いておこうと思います。 ■トランス脂肪酸への見解ま
※前回の記事 トランス脂肪酸ってどれぐらい危険なの(準備編) http://d.hatena.ne.jp/doramao/20140204/1391505566 (準備編)に続く二回目は、トランス脂肪酸を摂取する事で身体にどんな影響が心配されるのか、その危険性はどれぐらいのものなのかについて資料を示しながら検証してみようと思います。 ■ちょっと硬化油の歴史 液体の油に水素添加をすることで常温で固体の食用油をつくる技術は、19世紀末に発見された金属触媒を利用した水素添加という化学反応を応用したもので、ドイツの化学者ノルマンが植物油に水素添加をすることで硬化油をつくる技術を開発した事が始まりと考えられております。1960年代には安価なバターやラードなど動物由来脂肪の代替食品として急速に広まるようになります。この状況に変化があらわれたのは1990年代に入ってからのことです。 1990年代になると
トランス脂肪酸という「アブラ」が身体に良くないんだって、アメリカでは規制の動きがあるらしいよ。そのような話をネット上でもちらほら見かけます。トランス脂肪酸の食品表示が検討されていることもニュースになっているように一般の方にもこの話題に注目している人も多い事でしょう。 このトランス脂肪酸の「何が危険なの? 加工食品の表示に明記したり規制は必要なの?」という記事を書こうと思ったのですが、そもそもトランス脂肪酸とはどういうものなのか、また、日本の現状についてもある程度把握しておかなければ理解は深まらないだろうなぁと感じました。さらに、脂質全般に対する誤解もまだまだ多そうです。そんなわけで今回は「準備編」として抑えておきたい部分を書いてみようと思います。なお、読み物としての流れ重視の記事としたいため、細かい部分や正確なところは参考として記す文献を当たっていただければと思います。 ■トランス脂肪酸っ
ちょっと余裕ができたので平成24年 国民健康・栄養調査の結果概要を眺めていました。栄養摂取状況については特に目立つところもなく、エネルギー摂取量の減少傾向も一段落ついたのかな、という感じです。 さて、日本人の食生活の課題として一番問題と考えられるのが食塩摂取過多ではないでしょうか。最近は減少傾向とはいえ、WHO/国際高血圧ガイドラインの指針である食塩摂取量6g/日とはほど遠い状態ですし、2015年に達成したい目標量として厚労省が示した男性9.0g/日未満、女性7.5g/未満も難しい状況です。 ■今回の結果はどうだった? そんな食塩摂取量ですが、24年の調査ではどのような結果がでたのでしょうか。どらねこなりに評価してみたいと思います。 まず、摂取量自体の推移*1を見てみましょう。 1990年代のピークからほぼ一貫して下がってきている様子がうかがえます。特に2000年を過ぎたあたりからの減少傾
どうも、今頃ですがあけましておめでとうございます。 今年はさらにマイペースでやっていこうと思っておりますが、本年もどうぞよろしくお願いします。 ■新春からいらいら 昨年も色々とあったけど、新しい年を迎えたことだしスッキリした気持ちでお正月を過ごしたいなぁ、なんて思いながら家族でテレビなど眺めていたわけなのですが、さっそく嫌な気分を味わってしまいました。 今に始まったことじゃあないのですが、いわゆる健康食品の効果をほのめかす系のCMです。あ〜、今年もこんなのが流され続けるのね、と思うと気が重くなります。早いところこんなヤリ口は無くなって欲しいものです。 というわけで、今年はこうなって欲しいなぁというどらねこの願望を幾つか書いてみたいと思います。 2014年はこんな一年になるといいな・・・ ■体験談で塗り固められた健康食品に厳しい目が向けられますように 効果が実証されていなかったり、そもそも食
こんなどうしようもないような、いい加減な情報を見かけた。 牛乳は体に悪い? 知られざる秘密 http://news.livedoor.com/article/detail/8323070/ よくある牛乳有害論なのだけど、説明がちょっとぶっ飛んでいたので興味をひいてしまった。 記事より引用 人間、特にアジア人(成年)は牛に含まれる乳糖をカルシウムに分解する分解酵素が体内で分泌されないために、うまく吸収できないケースが多いのだ。 乳糖はガラクトースとグルコースという単糖類が2つ結合した糖であり、カルシウム元素を含んでおりません。う〜ん、頭痛いです。 でも、牛乳有害論はしぶといので何がおかしいのかをちゃんと説明しておこうかなと思い、ツイッターで連続ツイート解説してみました。どらねこのツイッターを追っかけていない人も多いと思いますので、ブログにも転載して紹介しておきます。 ■ツイッターで少し説明し
先日、ネットにて情報収集をしていたところ、グルテンフリーダイエットという単語を目にしました。なにやらどらねこが認識していたグルテン除去食とはずいぶん違ったものでしたので、なんだこれはと思って読み進めたところ、どうやらグルテンを含まない食事を食べて健康に痩せるという話のようでした。 どらねこが知っているグルテンフリーダイエット(食事療法)は、セリアック病という免疫の関係する疾患を持っている人が必要とするものです。 ■セリアック病 主に小麦やライ麦、大麦に含まれるたんぱく質であるグルテン(グリアジン)を原因とする、小腸の炎症性疾患です。それらに含まれるたんぱく質のグリアジンが小腸で十分に分解されず、ペプチド(アミノ酸が複数個繋がった状態のまま)のまま小腸粘膜に吸収され、それを異物と認識する免疫反応が起こり炎症を引き起こし、粘膜を損傷してしまうものです。これにより、消化吸収不全がおこり、体重減少
食べたものは身体の中に入るとどうなるのかしら? 多くの方がそんな素朴な疑問を幼少期に持った事と思います。どらねこも例外ではなく、色とりどりの食べものなのに、おしりから出るときは同じように茶色くなる*1のはなんでだろうなんて考えたものでした。 その頃は食べた物がそのままつぶされて排泄*2されるようなイメージを持っていましたので、便のほとんどが水と腸内細菌で、残りは消化管から剥がれ落ちた細胞や食物繊維であると聞いた時には「ほへぇ〜」というような気持ちになったものです。 というわけで今回は便のお話しですが、日頃の関わりや試行錯誤、お勉強したことや雑感などちょっとゆるめ*3の内容でお送りしたいと思います。 ■食べものと便秘 どらねこは食と健康に関わる職業についておりますので、何か便秘に良く効く食べものってないの? とよく聞かれます。流石どらねこ、と思われたいので「○○が効くぜ」と格好良く即座に返答
あるホテルにおいて、不適切なメニュー表示がなされていた事が明らかになりニュース等で話題になっております。これはどらねこにとっても気になるニュースです。メニューの情報って結構食品選択に影響を与えるんじゃないかと思います。 はじめから何を食べようか決めてなかった場合、メニューを見て「あっこれ美味しそう食べたいなぁ」と思わせるような紹介がメニューに載っていたりすると思わず注文したくなる事はあるんじゃないかと思います。予算は600円くらいかなぁと考えていたけど『採れたて今が旬「山のキノコのじゅ〜じゅ〜炒め」オススメです。880円』なんて書かれていれば、ソレお願いします!なんていってしまいそうです。ところが、その表示が実はデタラメで、キノコは栽培ものであったとすればどうでしょう。「山のキノコ」の表示がなければおそらくそのメニューを選択しなかったことでしょう。 加工食品でも外食メニューでも、表示につい
ついに「謎解き超科学」が発売となりました。どらねこも道良寧子(みちよし ねこ)として、どんな反響があるかしらとドキドキしております。24日の夜現在、都内の大型書店を除くと入手しにくい状況(ネット書店も)にあるようですが、問い合わせをして頂ければ店頭にも並ぶ可能性も増えますので、ニセ科学対策的にも協力頂ければ嬉しいところです。勿論、どらねこの売れて欲しぃ〜という卑しさも含まれております。 まだ手にしていない人がほとんどと思いますが、今回は本の中身にもすこし言及した感想などを書いてみようと思います。 目次や各項目についてはASIOS公式ブログを参照していただければと思います。 http://asios-blog.seesaa.net/article/377956190.html 購入については出版社のページからオンライン書店へのリンクがありますので、よろしくお願いします。 http://www
彩図社から、『謎解き 超科学』という本が10月25日頃発売されます。 価格は1400円+税で、全国書店及び一部コンビニエンスストアでも販売されます。 こちらの表紙を目印に、見かけたら是非手にとってやって下さい。 ■どうしてどらが宣伝? ニセ科学問題を憂うから、みたいな立派な心がけではなくて、今回取り扱う31項目の超科学(本に於けるニセ科学の表現)のウチ4項目の執筆をどらねこに担当させてくださいましたので、渾身のチカラを込めて(込めたから内容の良さを保証するモノでは無いが)書かせて頂きました。 内容はこのブログの愛読者の方にはおなじみのものですが、過去記事の焼き直しなどではなく、新たに調査しなおし、背景なども存じ上げない方を想定したものとしたつもりです。ニセ科学は社会のリソースを奪うだけでなく、社会的弱者を食い物にするものも存在します。そうしたものが実態を認識されないまま広がってしまう事を放
(この記事は2008年11月に今は無き旧ブログどらねこ日誌に掲載したものを元に新規に書き起こしたものです) ■砂糖の食べ過ぎやめさせたいけど 砂糖は甘くて美味しいですよね。ですけれど、食べたあとに口をゆすがなかったり、そればっかり食べれば虫歯になる危険性が高くなりそうです。また、砂糖を食べた後の満足感から食事を控えてしまえば、身体を成長させるための栄養素が十分にとれなくなってしまう可能性もある事でしょう。 何事もほどほどに・・・なのですが、美味しいがゆえについつい手が伸びてしまうわけで、子供の健康を心配する親御さんとしてはビシッと明確な理由で子供の砂糖摂取を止めたいと思うのはごく当たり前な心情なんじゃないかなと、どらねこは思います。そうしたニーズのせいか、砂糖については危険性を過剰に煽る系の言説が未だに教育現場や子育てママさんの間に出回っている現状があります。 学校で行われる食育にも、砂糖
布施純郎さんという医師の方がツイッターで発言した内容が最近よくTLに流れてくる。 天然のビタミンCと合成のアスコルビン酸は全く別であるとか、グルタミン酸ナトリウムは甘みを呈する物質であるなど色々と興味深い内容の発言が多い。 ■微生物で元素転換? 最近は、微生物による放射能除洗関連で元素転換がおこると述べたところ*1、について、そんな事は起こらないとの反論があり、原素転換*2が起こることについて徐々に認められつつある*3と、再反論を行っている。 その論拠として示した例が、どらねこにとってとても馴染みのあったもので、思わず「ギョッ」としてしまったのだった。 https://twitter.com/Drponchi/status/374478191110262784より @tasketss こういう実験が明らかになりつつあります。「ニワトリにカルシウムを全く与えないと、殻のない卵を産むようになっ
※8月15日16:15追記。栄養素が残る事を客観的に示していないと、ツイッターなどで意見がみられましたので、気になる方は追加したこの脚注*1を参照して下さい。 「It Mama」というウェブサイトに掲載されている 「野菜不足を感じても「カット野菜」だけはやめた方がいい理由」 という記事を読んだ。 記事より フードプロデューサーの南清貴さんは、著書『じつは体に悪い19の食習慣』で「カット野菜は、もはや野菜にあらず!(中略)たとえ野菜不足のときでも、私は食べない方がいいと断言します」と主張しています。 南さんのプロフィールはご自身のウェブサイトに掲載されております。 最新の栄養学を徹底的に学んだそうですが、どこでどのように学んだのかは気になるところではあります。 ■どうして食べない方が良いの? 南さんがカット野菜は食べない方が良いとする理由はどのようなものなのでしょうか。 記事より 南さんが「
妻に振り回されてへとへと気味のどらねこです。皆様、あつ〜い日々が続いておりますが、お身体の具合は大丈夫でしょうか。 昨年と同様、どらねこ家は岩手県に遊びに行って来ました。 青森県ラブ(?)などらねこですが、岩手県も良いものですね。温泉もよいし、岩手山もカッコイイし、子供が体を使ってあそぶ施設もありますし。 ■安否を確認 ところで、昨年どら息子たちが楽しんだトラウトガーデンという釣り堀施設ですが、今年は営業を休止しているらしいのです。リゾート施設の苦戦は全国共通かと思いますが、このまま閉鎖とかになってしまいそうで心配になります。 昨年の記事で紹介しましたが、トラウトガーデンといえば、チョウザメのチョウタロウです。 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20120822/1345634821 チョウタロウは建物の外側にある堀に住んでいるので、外からも見ることが出来るはずで
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