世界初のフルサイズミラーレスカメラ「α7」 (写真:Paul Hudson, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons) 電気屋さんでデジカメを買う時代は終わった。スマホカメラがここまで高性能・高画質になった今、デジカメを持ち歩く理由がなくなったのだ。レンズ一体型(コンパクトデジタルカメラ)も一眼レフも市場が縮小していく中で、伸びているのはミラーレスのデジカメだ。そして、フルサイズミラーレスで業界ナンバーワンのシェアを持つのはソニーだ。 いつから、そしてどのようにして、ソニーはキヤノンやニコンと互角に伍していけるデジカメメーカーになったのか。『ソニー デジカメ戦記 もがいてつかんだ「弱者の戦略」』(日経BP)を上梓した日経ビジネス シニア・エディターの山中浩之氏に聞いた。(聞き手:長野光、ビデオジャーナリスト) ──なぜ、この本のタイトルはソニーの「デジカメ戦略」