鮮やかな赤紫の花をつけた「デンドロビウム キシダフミオ」=2023年1月4日午前11時26分、広島市佐伯区、黒田陸離撮影 新種のラン「デンドロビウム キシダフミオ」が国内で初めて開花した。唯一栽培している広島市植物公園(同市佐伯区)で4日、一般公開が始まった。同園によると、1年ごとに花を咲かせる見込み。1月中は花が見られそうだという。 【画像】人工交配された「キシダフミオ」。技師は「一点もので、いつ咲くかもわからなかった」。 昨年6月、岸田文雄首相がシンガポールを訪れた際に両国の友好を記念して誕生したラン。親株はシンガポールにあるが、その1株を、希少なランを展示する同園で栽培してきた。 園によると、15度以上に保った温室で育ててきたところ、市内で零下の気温が続いた12月下旬に花が咲いたという。現在は大温室で一般公開している。 同種のランは初夏に咲くものが多いものの、人工交配の品種のため、開