生成人工知能(AI)に奪われる雇用の割合がアジアの14カ国・地域で最も高いのは日本だとする試算が8日、公表された。AIで代替可能な事務的な仕事が雇用に占める割合が最も多いためとしている。 東南アジア諸国連合と日中韓(ASEANプラス3)による域内経済の調査監視組織「AMRO」が、ASEANプラス3と香港を対象に試算した。日本はAIで自動化される可能性の高い雇用の比率が14・4%と突出していた。 日本に続いたのは同様に事務的な仕事の多い香港(9・5%)や韓国(9・1%)で、ラオスやベトナムは逆に1%台と低かった。 AMROは「精度の高い見積もりというわけではない」としつつも、日本では事務的な仕事が20%と他国の1~12%に比べ高いことが要因と説明した。 逆にAIにより増えそうな雇用の割合は、シンガポールが26・0%でトップと試算。ブルネイやマレーシアが続き、日本は9・2%で8位だった。(共同