私と原田さんと赤石さんの3人は、月に何度か他部署の仕事に応援に行く日がある。3人で交代して1人ずつ出向いており、今日は私が応援に行く日だった。 「おはようございます!キャンディさん、ちょっといいですかー?」 朝部屋に着くと、そこの主任である内藤さんが声をかけてきた。 「今年のバレンタインも、みんなでお金を出し合って風間さんにチョコを買うんですけど…キャンディさんたちは今年も参加されますか…?多分3人とも、今年一回も風間さんの顔見てないですよね?昨日そのことに気づいて、なのにお金出していただくのはちょっと申し訳ないなぁと思ってー。」 風間さんというのは、この部署のボスのことだ。毎年バレンタインは、風間さんに女子職員一同でチョコレートを渡している。そこに我々3人も他部署ながら混ざっている。ちなみにうちの部署のボスには毎年何一つあげていない。 今年はコロナの影響で、ここの部署における私たちの業務