手元にあるクレジットカードの番号に特殊な計算を施し、別のカードの番号を割り出す「クレジットマスター」という手口で、不正にインターネットで商品を購入したとして、警視庁中野署は七日、私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗などの疑いで、住所不詳、無職の男(47)の逮捕状を取る方針を固めた。同署によると、この手口による犯罪の摘発は異例。 クレジットマスターは、カードに打刻された十六けたの番号に決まった数字を足したり引いたりすると、実際に使われている他人のカードの番号が割り出せるという。 逮捕状の容疑は、クレジットマスターで他人のカード番号を割り出し、昨年七月二十日、カード番号と有効期限を打ち込めば買い物ができるサイトで、都内の通販会社から家電製品七点(計二十万円相当)を盗んだ、とされる。