バカロレアをめぐってまた一騒動だ。解答を巡って高校生同士の乱闘が発生したのだ。事件は6月17日、ボルドーのサン=ジュネス高校で発生した。バカロレア初日となる哲学試験が終了した後、試験会場を出た一人の男子高校生が「ヘーゲル、黙ってろ」と発言。 高校生は試験の出来が思わしくなかったのか、相当苛立っていたとのこと。それを聞いたヘーゲルを愛好する別の高校生たちは激怒。お互いに仲間を呼び、乱闘を始めたというのだ。 乱闘の結果、 12名が負傷。中には肋骨を折った者もいたという。ただちに警察が出動。両者に事情を聞いたところ、最初の発言の主は熱狂的なカント支持者だったとのこと。ヘーゲルが著書『精神現象学』の中でカントの『純粋理性批判』を批判したのが許せなかったようだ。 バカロレア試験は先日も歴史学・地理学の試験で出題ミスが判明するなど、何かと話題を呼んできた。しかし哲学者の学説をめぐって負傷者が出るほどの
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