タグ

ブックマーク / number.bunshun.jp (223)

  • 高校野球部はガチすぎて入りづらい。甲子園を目指さない選択肢が必要だ。(安倍昌彦)

    人生のある時期、懸命に1つのことをする価値は確かにある。しかし、それが強迫観念になっては失うものも多い。 センバツが幕を閉じたのと呼応するように全国で大学野球のリーグ戦が幕を開け、同様に、社会人野球も各地で地方大会が始まって、格的に「アマチュア野球」の季節がやって来た。 今年もまた、野球を追いかけていく1年が、あっという間に過ぎていくことだろう。 センバツは、近年にないダイナミックな内容の大会になった。 春の高校野球らしい未熟さやひよわさに、ほとんど出会わなかったように思う。逆に、見ているこちらのほうが圧倒されるようなパワーとスピードは、何か、半分“大人の野球”を見ているような錯覚さえおぼえるほどだった。 予想はしていた。 今年の高校野球は「スラッガーの年」だ。反面、投手に昨年ほどの剛腕、快腕が少ない。 打ち合いになるぞ……そんな予感を大会前からいろいろな場で伝えてきた。 参加32校のう

    高校野球部はガチすぎて入りづらい。甲子園を目指さない選択肢が必要だ。(安倍昌彦)
  • 世界がやっと菊池涼介に気がついた。データで見るNPB史上最高の守備能力。(広尾晃)

    菊池涼介と坂勇人が披露したグラブトスは、確実に大会のハイライトになるシーンだったが、彼はシーズン中これぐらいのことを何度もやる男である。 世界が菊池涼介に注目し始めた。 WBC2017は、日の快進撃に沸いている。アメリカでも大きく取り上げられるようになった。様々な選手が報道されているが、とりわけ菊池涼介の守備に大いに注目しているようだ。 センター前に抜けようという打球に飛びつき、たびたびピンチを防いできた。アメージング! と言う声も上がっている。 私は「ふふん、今頃気が付いたか」と思った。日ごろから数字をいろいろと調べていて、菊池涼介が「異次元の二塁手だ」ということを知っていたからだ。 守備成績の項目に「補殺(Assist)」というものがある。打球を捕り、塁に送球をするなどして、打者、走者をアウトにするプレー。二塁手の場合、ほとんどがゴロだ。 2016年、2位に50近い大差をつけて捕殺

    世界がやっと菊池涼介に気がついた。データで見るNPB史上最高の守備能力。(広尾晃)
  • 世界初? 「釣り禁止」のスタジアム。J3北九州の観戦に今行くべき理由。(吉崎エイジーニョ)

    3月12日の開幕試合は1-1の引分けだったが、1万4935人という観客数はJ3最多を記録した。毎試合これだけ観客が入れば、コッソリ釣りもできないか……。 日に名スタジアムがまた1つ増えた。 そう言い切ってしまいたい。 3月12日、J3開幕節でミクニワールドスタジアム北九州がグランドオープンした。J3ギラヴァンツ北九州がホームにブラウブリッツ秋田を迎えてのゲームが行われたのだ。 近年のJリーグでは、2015年の長野Uスタジアム(J3長野パルセイロホーム)、同年の市立吹田サッカースタジアム(J1ガンバ大阪ホーム)に続く、新ホームスタジアムのオープンだ。 ミクニワールドスタジアム北九州は、2月18日のラグビー「サンウルブズ―トップリーグオールスターズ」でプレオープンは終えていたが、今回さらにその魅力に気づいた。 山陽新幹線がすべて停車するJR小倉駅から7分というアクセスの良さは言わずもがな。こ

    世界初? 「釣り禁止」のスタジアム。J3北九州の観戦に今行くべき理由。(吉崎エイジーニョ)
  • 川口能活と楢崎正剛が語った、日本一シュートのうまい選手とは? - サッカー日本代表 - Number Web - ナンバー

    名古屋市内のホテルにて。先に到着した川口能活と雑談していたら、まるでゴール前からのコーチングのような豪快な声が、取材部屋に響きわたった。 「ヨッちゃん! ごめん、待った?」 「おー、正剛! ひさしぶり。全然大丈夫だよ」 川口能活と楢崎正剛が、同じ空間で語り合う。正直に言うと、Number創刊35周年記念号で実現したこの対談がうまくいくのか、不安だった。長く日本代表正GKの座を奪い合った1歳違いの2人が、お互いに対してどんな感情を抱いているのかわからなかったから。新人の頃からメディアで比較され続け、プレースタイルやキャラクターの違いから、W杯やアジア杯が近づくたびに、世論はどちらをゴールマウスに立たせるべきか意見が分かれた。日本代表の練習中に2人が話していると、報道陣がざわつく場面もあったほどだ。 ところが、目の前に座った守護神たちは、お互いを「ヨッちゃん」「正剛」と呼び合っている。こちらの

    川口能活と楢崎正剛が語った、日本一シュートのうまい選手とは? - サッカー日本代表 - Number Web - ナンバー
    pycol
    pycol 2015/03/26
  • 野球の強豪は、吹奏楽の名門も多い!?完全ブラバン目線で見る選抜甲子園。(梅津有希子)

    昨年夏の甲子園も制している大阪桐蔭。野球部の名将が西谷浩一監督だとすると、全国大会常連の吹奏楽部を率いるのは梅田隆司総監督である。 天理(奈良)、大阪桐蔭(大阪)、常総学院(茨城)、愛工大名電(愛知)、春日部共栄(埼玉)、東海大四(北海道)……言わずと知れた甲子園の常連校だが、吹奏楽の世界でも強豪ということをご存じだろうか。 野球の名門で、実は吹奏楽も名門という学校は少なくない。アルプススタンドで彼らが奏でる音色は、まるでステージで吹いているかのような名演揃い。何気なく吹いているように聴こえる応援曲も、注目して聴いてみると、とてつもなくクオリティが高いのだ。 今センバツのブラバン応援の見どころで、筆者のイチオシは天理と大阪桐蔭。 古豪天理と、一大勢力を築いた新興校・大阪桐蔭。どちらも、全日吹奏楽コンクールに出場経験がある名門校だが、伝統を重んじる天理の応援に対し、大阪桐蔭はJ-POPや最

    野球の強豪は、吹奏楽の名門も多い!?完全ブラバン目線で見る選抜甲子園。(梅津有希子)
    pycol
    pycol 2015/03/22
  • 岡崎慎司がまくしたてた濃密な15分。端々に滲む、日本サッカーへの愛。(寺野典子)

    不調と騒がれながらも、気づけば今季も既に10得点を決めている岡崎慎司。ブンデスリーガの得点ランキング上位に彼の名前があることは、もはや見慣れた光景となった。 3月17日夕方。マインツの練習場は活気にあふれていた。 2月17日に監督が交代し、U-23チームを指揮していたシュミット氏が就任後、上位チーム相手に2勝1分1敗。14位だった順位も11位まで上昇している。そんなチームのなかで、注目を集めているのがエース岡崎慎司だ。街中に設置された仮設ファンショップでも、一番目立つところに岡崎のゲームシャツが飾られていた。 3月7日のボルシアMG戦で10試合ぶりとなる同点ゴールを決めると、3月14日のアウクスブルク戦では先制弾をマーク。これで今季10得点目。昨季に続く二桁得点となった。 そんな岡崎はミニゲームでも、難しいパスをうまくコントロールしてゴールへ蹴り込むなど、ひと目でコンディションの良さが伝わ

    岡崎慎司がまくしたてた濃密な15分。端々に滲む、日本サッカーへの愛。(寺野典子)
    pycol
    pycol 2015/03/20
  • 本田圭佑がファンにギリギリの苦言。苛烈なブーイングより愛情の叱咤を。(弓削高志)

    エンポリ戦後の田圭佑の言葉は、強い語気を孕んでいた。 「選手にプレッシャーをかけて、次の試合に勝てるのであれば、どんどんそうすればいい」 田は訴えていた。自分自身に、サポーターに。そして、おそらくチームメートにも。 与し易しと思われていた昇格組エンポリとの23節で、ミランは1-1のドローに終わった。 FWデストロの移籍後初ゴールで先制したリードを守れず、複数の負傷者と退場者を出した結果、何とか黒星を免れた、といった方が正しい内容だった。 サン・シーロに、2月の冷たい霧雨が降っていた。 前日会見で「残り16試合すべてを勝ちにいくと思わなければダメだ」と、チームに発破をかけた監督インザーギは、前節ユベントス戦から戦術改造した4-2-3-1のトップ下として、FWメネズを先発に選んだ。田は、2列目の右サイドへ再びコンバート。1トップに入ったのは、出場停止処分明けのFWデストロだ。 「1回攻撃

    本田圭佑がファンにギリギリの苦言。苛烈なブーイングより愛情の叱咤を。(弓削高志)
    pycol
    pycol 2015/02/17
  • 金哲彦、51歳のサブスリー挑戦宣言!達成への3つの条件と、2つのテーマ。(金哲彦)

    少し前にフルマラソン“サブスリー宣言”をした。 しかも、テレビやFacebookなどのメディアを通じて、だ。 “宣言してしまった”というより、これは一種の作戦。レース直前ではなく、早い段階で公にすることで、周囲を巻き込みながらトレーニングへのモチベーションを増す策である。 あえて、「サブスリーしたい」ではなく「サブスリーする」と断言した。遠慮するより、このくらい思い切ったほうが楽しいと思う。「不言実行」より、冷やかされながら「有言実行」するほうが性に合う。 もちろん、簡単にできるとは思っていない。 今更ではあるが、サブスリーとは42.195kmのフルマラソンを3時間未満で走ることである。平均ペースは4分15秒以内。かなり早い。 昨年、男子マラソンの世界記録は2時間02分57秒まで更新された。 しかし、まだ2時間台の範囲内。少々無理はあるが、サブスリーと同じカテゴリーなのだ。 サブスリーは、

    金哲彦、51歳のサブスリー挑戦宣言!達成への3つの条件と、2つのテーマ。(金哲彦)
    pycol
    pycol 2015/02/15
  • <日本サッカーはなぜ弱くなったのか>決定力不足は永遠に続くのか?(北條聡)

    UAE戦で放ったシュートは35。得点はわずか1。 日の前に再び立ちはだかった“決定力不足”の壁。 代表の攻撃パターンを分析し、問題点を明らかにする。 決定力が、足りない。先のアジアカップで連覇を逃した日本代表の、敗因の一つとみていい。 そもそも、決定力とは何か。ここであらためて定義してみたい。乱暴に言うなら、「決めるべき時に決める力」である。さらに踏み込めば、こうなるだろうか。 “正確にシュートを打てば、得点になる確率が極めて高いと思われる状況で、確実にゴールネットを揺らす力” 俗に言う、決定機を確実にモノにする力というわけだ。そうした力があるか否か、とは、詰まるところ、シュートを打つ主体(個人)の問題になる。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 2028文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込

    <日本サッカーはなぜ弱くなったのか>決定力不足は永遠に続くのか?(北條聡)
    pycol
    pycol 2015/02/13
  • アギーレ解任、協会を評価する理由。穏便な契約解除には意外な利点が。(二宮寿朗)

    アジアカップを終え、休養のために帰国していた時期に契約解除の発表となった。選手たちからの評価は高かっただけに期待感はあったが……。 2月3日、午後だった。 知人から「日サッカー協会から、ハビエル・アギーレ監督に関する会見の知らせが来ている」との一報を聞いた。急に設定された記者会見で、リリースを確認してみると出席者に大仁邦彌会長の名前がある。会見の内容については詳しく触れていないが、解任か、休養かいずれかの選択だと直感的に思った。 結論は、アギーレ監督との契約解除、つまり「解任」だった。バレンシア裁判所が八百長疑惑に関する検察当局の告発を受理したことの確認がその前夜に取れたため、決断したという次第だ。 受理の確認が取れた段階での解任は、ほぼ決定事項だったと思う。 アジアカップ期間中の1月14日にマルカ紙などが受理を報じたことを受けて、翌日に大仁会長は「アジアカップが終わりましたら、この告発

    アギーレ解任、協会を評価する理由。穏便な契約解除には意外な利点が。(二宮寿朗)
    pycol
    pycol 2015/02/07
  • 青学大の“三代目山の神”誕生秘話。神野大地と原監督が出会った5年前。(生島淳)

    最優秀選手として金栗四三杯を受賞した神野大地。「大地」という名前は、ソウル五輪の時に背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地から父親が命名した。 2010年夏、菅平高原。 2004年に原晋監督を迎えた青山学院大学の陸上競技部は、2009年に33年ぶりに箱根駅伝の出場を果たし、この2010年には8位に入り、シード権を獲得していた。ちょうど、上昇曲線を描き始めたころだ。 青学大はこの夏に長野の菅平で合宿を張っていたのだが、同じ時期に愛知県の中京大中京高校も合宿を行なっていた。原監督は中京大の出身であり、母校の系列校ということもあって、高校生の走りを見に来たのである。 気になった選手がいた。 「ひとりだけ、大きい走りをしとる選手がいたのよ。ウサギみたくピョンピョン走っていてね。もうひと目で気に入ったね」 その高校生は、神野大地といった。 原「競争実績はないに等しい。でも、気に入った」 その夜、原監督は

    青学大の“三代目山の神”誕生秘話。神野大地と原監督が出会った5年前。(生島淳)
    pycol
    pycol 2015/01/06
  • 北九州はなぜ3位を目指すのか。J1昇格を断たれたクラブの“意地”。(吉崎エイジーニョ)

    意地をかけた戦い。 まあ文字にしてしまえば陳腐な表現でもあるのだが、11月23日にニッパツ三ツ沢球技場でのJ2最終節に登場するアウェーチームには、これがぴったり当てはまる。 横浜FCvs.ギラヴァンツ北九州。 逆に言えば意地しかかかっていない。 タイトルが懸かるわけでもなく、何かの歴史が変わるわけでもない。 それでも、世界サッカー史にも存在しえないような意地がある。小さな地方クラブ・ギラヴァンツ北九州の2年がかりのストーリーだ。 “J1ライセンスがないのに、J1昇格プレーオフ圏内にいる”。 シーズン中、ギラヴァンツ北九州の状況について様々な声を聞いた。たいしたもんだ、という賞賛が半分。でも昇格できないんだよね、という皮肉もまた半分。 最終節、横浜FC戦に勝てば、シーズンを3位で終える可能性がある。2012年にプレーオフが導入される前なら、自動昇格できた順位だ。 J1ライセンス問題で、一度は

    北九州はなぜ3位を目指すのか。J1昇格を断たれたクラブの“意地”。(吉崎エイジーニョ)
    pycol
    pycol 2014/11/21
  • オシムが語るガンバ大阪と遠藤保仁。「彼がいれば監督は必要ない」(イビチャ・オシム)

    日本代表監督のカリスマがサッカーの現在を深く洞察する メルマガ「イビチャ・オシムの『オシム問答』」。 最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします! ▼Lesson.89 目次 【1】 〈今週の「オシム問答」〉 「Jのクラブがアジアで結果を残せていないのが残念でならない」 【2】 〈オシムとの対話〉 「遠藤は常に自分を、チームメイトや相手もコントロールする」 【3】 〈バドゥ・ビエイラが語るジョホールバルの真実 ~第3回~〉 「中田は強かったが、イランにも屈強な選手が中盤に2人いた」 【4】 〈ゆるゆる取材日記レロレロ〉 【5】 〈オシムの教え〉 「状況を前進させる可能性を唯一持つのがサッカーだ」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 〈オシムとの対話〉 「遠藤は常に自分を、チームメイトや相手もコントロールする」 ━━━━━━━━━━━━

    オシムが語るガンバ大阪と遠藤保仁。「彼がいれば監督は必要ない」(イビチャ・オシム)
    pycol
    pycol 2014/11/20
  • 韓国にいる“アジア最高の選手”。エスクデロ競飛王を日本代表へ! (吉崎エイジーニョ)

    いまだ“ブラジル・ショック”は尾を引いているか。あるいは11月14日からのホンジュラス戦、18日のオーストラリア戦に頭を切り替えるべきときか。 ここでアギーレ・ジャパンに対し、ひとつ提案を。 10月14日、ブラジルに0-4で大敗した後に、こんな言葉がメディアで紹介されたことを受けてのことだ。 「名前に押されて萎縮していたのではないか。やられてもいいから、もっとやれよ、と感じた」(日サッカー協会大仁邦彌会長)。 ならば、招集を強く推薦したい選手がいる。 「今はいろんな選手にチャンスを与えている状況ですよね。そういったなかで、見てももらえないところが当に残念。呼ばれる呼ばれないは別にして、なぜ結果を残している自分を誰一人見に来てくれないのか。ましてや、日人プレーヤーとして見てもらえない。メディアで報じられたとしても『元Jリーガー』として扱われるばかりで」 自分は結果を残している、そう言い

    韓国にいる“アジア最高の選手”。エスクデロ競飛王を日本代表へ! (吉崎エイジーニョ)
    pycol
    pycol 2014/11/05
  • ドイツ代表が10年続けた“肉体改革”。「体幹」を超えた「ムーブメント」とは?(木崎伸也)

    ドイツ代表がブラジルW杯で優勝できたのは、2000年にドイツサッカー協会が始めた「育成改革」、2004年に就任したクリンスマン前監督による「組織改革」、そして現監督のレーブによるピッチ内の「戦術改革」があったからだ。三者はそれぞれ古い概念を破壊し、イノベーションを起こした。 ただし、優勝に貢献した“改革”はそれだけではない。クリンスマンによってアメリカから呼び寄せられた『アスリーツパフォーマンス』による「肉体改革」の影響も大きかった。 『アスリーツパフォーマンス』は、1999年にアメリカ人のマーク・バーステーゲンが立ち上げたジムで、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球、テニスなど、あらゆるアスリートの肉体強化を担っている。事や生活の指導を行なうのも特徴。現在は『EXOS』という名前に改名された。 レーブ、クリンスマンの下で働く日人トレーナー。 その最先端のジムに所属している日

    ドイツ代表が10年続けた“肉体改革”。「体幹」を超えた「ムーブメント」とは?(木崎伸也)
    pycol
    pycol 2014/10/30
  • 7000万人が熱狂する、ある“競技”。ゲームはスポーツになれるのか?(Number編集部)

    2014年10月19日、ソウルワールドカップスタジアム。 日韓W杯の開会式が行われたアジア最大のサッカースタジアムはその日、ある“競技”に熱狂する人々によって埋め尽くされていた。 アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、南米、そして日など世界中から詰め掛けた4万人の視線の先にいるのは、2チームに分かれた10人の選手たち。 彼らが向かっているのはPC。操作しているのはマウスとキーボード。 そう、彼らが熱狂する競技とは「ゲーム」。 この日行われていたのは「League of Legends」(以下LoL)という、世界で最も多くのプレーヤーを持つPCゲームの世界大会なのだ。 最寄駅を降りた瞬間から、そこはまさに野外フェス状態。スタジアムまでの道には所狭しとブースが建てられ、ファンアート、コスプレ、グッズ販売などでにぎわい、特設ステージでは、絶え間なくイベントが行なわれていた。 大会のオープニングセレ

    7000万人が熱狂する、ある“競技”。ゲームはスポーツになれるのか?(Number編集部)
    pycol
    pycol 2014/10/27
  • EURO予選1勝1分け1敗の“出遅れ”。世界王者ドイツが抱える2つの難題。(ミムラユウスケ)

    サッカーの世界に番狂わせはつきものだ。 たった一つの試合で判断するのは早計だ。だから、10月11日、ドイツがEURO予選の第2節のポーランドとのアウェーゲームに0-2で敗れたあとに、レーブ監督が口にしたこんなコメントを受け入れるのは難しいことではなかった。 「今のところ、この予選を突破する上で大きな問題があるようには見えない」 19回目の対戦でポーランドに初めて黒星を喫したという事実も、2012年EURO準決勝のイタリア戦以来の公式戦での敗戦という事実も、W杯とEUROを通してヨーロッパ予選での敗戦が2007年10月17日のチェコ戦以来、34試合ぶりであるという事実もまた、サッカーの世界ではよくあることだと受け入れることは出来た。 アイルランド戦でも終了間際に同点弾を喫した。 しかし、その3日後に行なわれた第3節、ホームでのアイルランド戦も後半アディショナルタイムにオシェイに同点ゴールを決

    EURO予選1勝1分け1敗の“出遅れ”。世界王者ドイツが抱える2つの難題。(ミムラユウスケ)
    pycol
    pycol 2014/10/23
  • 「体が重い」もCL連勝に貢献の香川。クロップも手放しで称賛した“創造性”。 (ミムラユウスケ)

    相手ディフェンスの綻びをすばやく見つけ、的確なパスで攻撃を操った香川真司。ドルトムントのファンは、英雄の帰還を心から喜んでいることだろう。 「今日は90分を通してずっと身体が重かったんです」 CL第2節、アンデルレヒトとの試合後、香川真司は正直に告白している。そうした状況で、高いパフォーマンスを見せられたことに大きな意味があるのではないだろうか。 3シーズンぶりにドルトムントに復帰した香川がいま必要としているのは、ドルトムントの戦い方に再び合わせていくこと、香川のドルトムントでの第一期――2010年7月から2012年5月まで――に所属してなかった選手との連携を深めること、コンスタントに試合に出場する感覚を思い出すこと。そして、自分自身がヨーロッパで活躍できる選手だという自信をつかむことだ。 そのためには、試合に出てプレー時間を少しでも増やす以外に道はない。 香川にとっては幸運だったのは、怪

    「体が重い」もCL連勝に貢献の香川。クロップも手放しで称賛した“創造性”。 (ミムラユウスケ)
    pycol
    pycol 2014/10/03
  • 田中将大は「投球過多」だったのか?“25歳までに1400回”というデータ。(生島淳)

    「悲報」としか、呼びようがない。 ヤンキースの田中将大が「右肘内側側副靭帯」の部分断裂で、少なくとも6週間は戦列を離れることになった(学会で一堂に会していた3球団のドクターが同意見。すぐに手術の必要はなしとの判断も同じ)。 今季のヤンキースは田中、黒田博樹がいなかったら、どうなっていたか? それを考えるのも恐ろしい……とずっと思ってはいたが、田中の離脱によって、いよいよ苦しい状況に追い込まれた。 田中の治療方針に関しては、新しい治療法が施される見込みだ。 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMによれば、靭帯の再建手術である「トミー・ジョン手術」を避け、比較的新しい治療法とされる、「PRPインジェクション」(多血小板血漿注射)が施される見込みだという。 PRPとは、Platelet-Rich Plasmaの略で、血小板が豊富な血液を局所に注入するというものだ。 治療の流れとしては、田中自

    田中将大は「投球過多」だったのか?“25歳までに1400回”というデータ。(生島淳)
    pycol
    pycol 2014/07/13
  • 「メッシ対ドイツ」を超える戦いを。決勝に相応しい個の激突が見たい。(矢内由美子)

    満身創痍のアルゼンチンにとって、頼みの綱はメッシしかいない。決勝戦ではさすがに走るのか、それとも「走らずに決める」スタイルを貫くのかも見所だ。 準決勝で対照的な戦いぶりを見せた2チームによる決勝戦となった。24年ぶり4度目の戴冠にリーチをかけたドイツと、28年ぶり3度目の頂点へひた走るアルゼンチンとの対戦は、7月13日午後4時(日時間14日午前4時)、聖地マラカナンでキックオフとなる。 両国が決勝で対戦するのは'86年メキシコ大会、'90年イタリア大会以来24年ぶり3度目となり、決勝での過去の対戦成績は1勝1敗。欧州勢が南米開催のW杯で優勝すれば初、また、南米勢のW杯優勝となれば'02年日韓大会でブラジルが優勝して以来12年ぶりだ。 ドイツは「死の組」であるグループGを、ポルトガルに4-0、ガーナに2-2、米国に1-0と、通算2勝1分で突破。決勝トーナメント1回戦ではアルジェリアとの延長

    「メッシ対ドイツ」を超える戦いを。決勝に相応しい個の激突が見たい。(矢内由美子)
    pycol
    pycol 2014/07/13