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『文學界』の検索結果1 - 40 件 / 88件

  • 文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日

    第128回文學界新人賞 受賞作品「ハンチバック」 親が遺したグループホームで裕福に暮らす重度障害者の井沢釈華。Webライター・Buddhaとして風俗体験記を書いては、その収益を恵まれない家庭へ寄付し、Twitterの裏垢では「普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢」と吐きだす。ある日、ヘルパーの田中に裏垢を特定された釈華は、1億5500万円で彼との性交によって妊娠する契約を結ぶ――。 療養生活という名の引きこもり 取材は市川さんが両親と暮らす自宅で行われた。お母さんに案内された部屋で、市川さんと目が合った瞬間、その射貫くような眼差しに気圧された。市川さんは筋疾患先天性ミオパチーという難病により、人工呼吸器を使用しているため、発話に大変な体力を使い、リスクもある。そのため取材も、あらかじめメールで回答をもらい、補足のみ、最小限お話いただく形をとった。 目力の強さはそれが市川さ

      文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日
    • 落合陽一が文學界の「落合古市対談」で伝えたかったこと|落合陽一

      【落合陽一は何をしたいか】まず僕は現状の日本の社会課題を憂い危機感を持って行動し,自分の持てる能力(例えばコンピュータを使った人の能力の技術的サポート)を使って社会に貢献しようと思っている研究者であり,起業家であります.そういった社会課題を議論する場を作ったり,工学的に貢献したり,メディアで発信することで多様な人にとって暮らしやすい社会を実現したいと考えています. 例えば下記のプロジェクトでは現状の問題について活発な議論を行ったりしておりました.その様子自体も書籍にまとめるなどして,なるべく日本の現状の課題について耳を傾け,理解し,テクノロジーを使ってその課題が少しでも解決するように行動することを目指しています. またそういった課題に対する具体的な実装として,今は介護用の車椅子のプロジェクトや耳の不自由に対する方々のプロジェクトなど様々なプロジェクトを行ってきました.人の能力を拡張する実装

        落合陽一が文學界の「落合古市対談」で伝えたかったこと|落合陽一
      • 第128回文學界新人賞受賞作 市川沙央「ハンチバック」 |文學界

        第128回文學界新人賞は、応募総数2229篇の中から5篇を最終候補とし、3月6日に青山七恵、阿部和重、金原ひとみ、中村文則、村田沙耶香の5選考委員による選考会議が開かれ、市川沙央さんの「ハンチバック」が受賞作に決定しました。今回は、受賞作の冒頭8000字を公開いたします。 市川沙央(いちかわ・さおう)   1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側弯症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。現在、ライター。 <head> <title>『都内最大級のハプバに潜入したら港区女子と即ハメ3Pできた話(前編)』</title> <div>渋谷駅から徒歩10分。</div> <div>一輪のバラが傾く看板を目印にオレは欲望の城へと辿り着いた。</div> <div>どうも、ライターのミキオです。今回は、ハプニングバーの超有名店「××××

          第128回文學界新人賞受賞作 市川沙央「ハンチバック」 |文學界
        • 【寄稿】『文學界』の「反知性主義」特集に | 中東・イスラーム学の風姿花伝

          中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等は本ブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

            【寄稿】『文學界』の「反知性主義」特集に | 中東・イスラーム学の風姿花伝
          • 「文學界」初の増刷へ 又吉さんの小説掲載で NHKニュース

            80年以上の歴史を持つ文芸雑誌「文學界」が、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの小説の掲載で異例の売り上げを記録し、創刊以来初めて増刷されることになりました。 増刷されるのは、文藝春秋が発行する月刊の文芸誌「文學界」の2月号です。 お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの小説「火花」を掲載したことが話題となり、発売初日の7日、すでに一部の書店では在庫の70%以上が売れたところもあったということです。 このため文藝春秋は、発行した1万部に加えて7000部増刷することを決めました。 「文學界」の増刷は、昭和8年の創刊以来初めてです。 「文學界」は、三島由紀夫や安部公房、大江健三郎らの作家が活躍し、純文学への関心が高かった昭和30年代には2万部以上を売り上げていましたが、現在では1万部にとどまっていました。 「文學界」の武藤旬編集長は「売り上げの分析を見ると、10代、20代の若い世代が大きな割合

            • 鹿島茂×佐藤亜紀<br />対談「パリの下半身と魅惑の地下世界」 (文學界 2014年7月号より) | インタビューほか - 文藝春秋BOOKS

              2014.07.25 インタビューほか 鹿島茂×佐藤亜紀 対談「パリの下半身と魅惑の地下世界」 「本の話」編集部 (文學界 2014年7月号より) パリを舞台に、バルザックや実在の人物たちが地上で地下で大冒険を繰り広げる、鹿島茂氏の新刊『モンフォーコンの鼠』。「危険思想」集団同士の抗争、広がる地下社会、巨大化した鼠など、博覧強記の鹿島氏が書き上げためくるめく小説世界――パリの歴史と文学に造詣が深い佐藤亜紀氏との対話で「モンフォーコン」の秘密に迫る! 『モンフォーコンの鼠』(鹿島茂 著)佐藤 『モンフォーコンの鼠』、非常に面白かったです。バルザックの作品群を土台に、ジャン・ヴァルジャンやジャヴェール警部が出てきたりと『レ・ミゼラブル』の世界とも接続しながら、バルザックの『十三人組物語』を当のバルザックたちが再現していくメタテクスト風になり、そのまま怒濤の冒険小説的展開に。文学の仕掛けをきちん

                鹿島茂×佐藤亜紀<br />対談「パリの下半身と魅惑の地下世界」 (文學界 2014年7月号より) | インタビューほか - 文藝春秋BOOKS
              • 【追悼 大江健三郎】蓮實重彥「ある寒い季節に、あなたは戸外で遥か遠くの何かをじっと見すえておられた」|文學界

                一つの時代が終わった、とつくづく思わずにはいられない。子供心にも戦前のこの国を多少とも知っており、「戦後は終った」といわれた1960年代にあなたがその才能を遺憾なく発揮された途方もない世代の終焉である。その時代をともに生きていられたことを、この上なく幸運なことだったといまは自分にいい聞かせることしかできない。わたくしたちは、中国大陸への理不尽な軍事侵攻が活況を呈しはじめたころ、そんな事態はまったくあずかり知らぬまま、侵攻しつつあるこのちっぽけな島国に、みずから責任はとりがたいかたちで生をうけた。早生まれのあなたとわたくしとは、年齢では一歳違う。学年で言うと二年の差があるが、ほぼ同時代人といってよかろうかと思う。 とはいえ、あなたが四国の鬱蒼とした森に囲まれた山岳地帯で過ごされたほぼ同時の幼少年期の体験のあれこれは、あなたの作品をいくら仔細に読んでみても、東京生まれのわたくしには、まるで異国

                  【追悼 大江健三郎】蓮實重彥「ある寒い季節に、あなたは戸外で遥か遠くの何かをじっと見すえておられた」|文學界
                • ミックス・テープ 新連載 第1回 タレントDJ<特別全文公開> 文學界7月号 | DJ松永 | 特集

                  「文學界 7月号」(文藝春秋 編) タレントDJ。世間でどれくらい通用する言葉かは分からないけど、芸人やアイドル、モデルといった芸能活動を営む傍ら、副業的にDJ活動を始めた芸能人のことを勝手にそう呼んでいる。数年前まで、俺はそのタレントDJのことが好きになれなかった。 彼らが出演するようなパーティーは、VIP ROOMがあったり高いお酒が振舞われたりするような、華やかでラグジュアリーなクラブで行われることが多い。そんな場所にゲストDJとしてブッキングされていることがほとんどだ。 しかし、実際にそのタレントDJ達が、それほどの舞台にゲストDJとして出演出来る程の腕前なのかというと、そんなことはほぼない。DJ以外で得た知名度や肩書きを抜きにしてしまったら、同じ舞台に同じ条件で立つのは不可能だと思う。ゲストDJとしてメインタイムにプレイしてるのにもかかわらず、その日に出演する横並びのDJと比べて

                    ミックス・テープ 新連載 第1回 タレントDJ<特別全文公開> 文學界7月号 | DJ松永 | 特集
                  • 『文學界』3月号、新人小説月評に腹が立ったという話|樋口恭介|note

                    『文學界』3月号、新人小説月評で、『文藝』春号に掲載された「盤古」が取り上げられていた。それを読んで、評者にとても強い不信感をいだいた。 「盤古」は、人間の神経系が、微生物を介して神経伝達物質への作用を伴う言語にハックされ寄生されるという話で、作中直接そう書いているのになぜだかそうは読まれていない。 古谷利裕・小林久美子両氏ともに、書かれたことをそのまま読まず、「自分の理想の小説」という主観的なものさしをあてがいながら感想を書いているようで、指摘内容が非常に恣意的だと思った。これはプロの仕事ではないと思った。 二人の指摘内容およびそれへの反論を、以下、備忘も兼ねて記載しておく。 まずは古谷利裕氏の評から。 ■古谷利裕の評(全文引用) 樋口恭介「盤古」(藝)。あらゆる個別性(例えば暴力の個別性、僕のエミリーへの暴力と、国家による人工洪水=大量虐殺の質の違い、等)が、「言語」の一元性へと調和的

                      『文學界』3月号、新人小説月評に腹が立ったという話|樋口恭介|note
                    • 群れず集まる<特別全文公開> 文學界7月号 | 田中 和将 | 特集

                      「文學界 7月号」(文藝春秋 編) 令和二年四月、今年の春はいやに肌寒く感じていたが、ようやくこの季節らしい日差しが降り注ぐようになった。伸び放題になってきた木をそろそろ手入れしなければと思っていたある朝に雨戸を開けると、ほんの二尺ほどの近さで鳥と目が合った。猫の額ほどの庭、よく見るとオリーブの木に鳩が巣を拵えている。ちょうど掃き出し窓に立った私の目の高さである。これは困った。たくさん集まってきて糞を落とされたりしてはたまったものではない。そうなると近隣にも迷惑がかかるであろうし、追い出すべきか否かと悩んでいたが、既に卵を温めている様子である。最早追い出しにくいではないか。 調べてみたところ、そこらの公園などで群れているドバトではなく、キジバトのようである。たしかに公園のものより少し細身で色柄も違う。きりっとしていてどことなく野鳥の趣である。キジバトは群れず、単独、或いはつがいで行動すると

                        群れず集まる<特別全文公開> 文學界7月号 | 田中 和将 | 特集
                      • 文學界 on Twitter: "【文學界10月号】木村友祐「天空の絵描きたち」は、ビルのガラス清掃の会社に勤める男女の熱い群像劇。「海猫ツリーハウス」「イサの氾濫」の新鋭が、実際にこの仕事に一年半従事した体験を結実させた感動作です。そして"

                        【文學界10月号】木村友祐「天空の絵描きたち」は、ビルのガラス清掃の会社に勤める男女の熱い群像劇。「海猫ツリーハウス」「イサの氾濫」の新鋭が、実際にこの仕事に一年半従事した体験を結実させた感動作です。そして

                          文學界 on Twitter: "【文學界10月号】木村友祐「天空の絵描きたち」は、ビルのガラス清掃の会社に勤める男女の熱い群像劇。「海猫ツリーハウス」「イサの氾濫」の新鋭が、実際にこの仕事に一年半従事した体験を結実させた感動作です。そして"
                        • 『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第七回)|文学+WEB版

                          過去作読み放題。前衛的にして終末的な文学とその周辺の批評を毎月4本前後アップしています。文学に限らず批評・創作に関心のある稀有な皆さま、毎…

                            『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第七回)|文学+WEB版
                          • 追悼 ジャン=リュック・ゴダール『映画作家ゴダールは、その「特権性」を晴れやかに誇示しながらこの世界から姿を消した』蓮實重彥|文學界

                            追悼 ジャン=リュック・ゴダール『映画作家ゴダールは、その「特権性」を晴れやかに誇示しながらこの世界から姿を消した』蓮實重彥 ゴダールという名前を耳にして反射的に記憶に甦ってくるのは、三つの断片的な光景である。まず、1962年初冬にパリについてあまり時間のたっていない冬の夕方、サン・ミッシェル大通りとサン・ジェルマン大通りが交差するあたりのちっぽけな小屋で『カラビニエ』(1963)を見たときの寂れた光景は、とうてい忘れることができない。まばらな客席を見まわしながら、『勝手にしやがれ』(1960)で観客を魅了した監督の新作が決定的に無視され、あまつさえ軽蔑さえされていることが腹立たしくてならず、これほど素晴らしい作品に人が集まらない低俗な「文化都市」パリを心から軽蔑した。直後に、この作品の観客動員数が、フランス全土で1800人たらずでしかなかったことを知り、その一人が自分だったことを理由もな

                              追悼 ジャン=リュック・ゴダール『映画作家ゴダールは、その「特権性」を晴れやかに誇示しながらこの世界から姿を消した』蓮實重彥|文學界
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                              特集 阿部和重『Orga(ni)sm』を体験せよ ロング・インタビュー アメリカ・天皇・日本 聞き手=佐々木敦 作品論 斎藤環/大和田俊之/樋口恭介/大森望/越川芳明 作家論 鴻池留衣/諏訪部浩一/小山田浩子/日比野啓 解説 『Orga(ni)sm』キーワードをめぐるよもやま話 サイモン辻本(辻本力)+ガーファンクル(編集部) 創作 磯﨑憲一郎 日本蒙昧前史 第三回 吉村萬壱 堆肥男 牧田真有子 仮の林 小谷野敦 少女とニコレット 新シリーズ 「さかのぼり日本のアート」 落合陽一 気鋭のメディアアーティストが、先達者たちのアートの起源に迫る連続対談 画家への転向と、アートの終着点──ウォーホル、三島、万博 ゲスト=横尾忠則 巻頭グラビア 横尾忠則 B29と原郷──幼年期からウォーホールまで 講演録 與那覇潤 「歴史」の秩序が終ったとき──三島事件と歴史家たち 評論 内田樹 天皇と歌──永田

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                              • 市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」|文學界

                                「ハンチバック」で鮮烈なデビューを飾った市川氏と、同氏が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜として灯る』の著者・荒井氏による、社会の「健常者優位主義マチズモ」をめぐる対話。 プロフィール荒井裕樹 あらい・ゆうき●1980年生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。著書に『差別されてる自覚はあるか――横田弘と青い芝の会「行動綱領」』『障害者差別を問いなおす』『まとまらない言葉を生きる』『凜として灯る』等。 市川沙央 いちかわ・さおう●1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側彎症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。今年、「ハンチバック」で文學界新人賞受賞。 市川沙央→荒井裕樹荒井裕樹さま この度は、往復書簡の申し込みにお応えくださったこと、心から感謝いたします。市川沙央と申します。『ハンチバック

                                  市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」|文學界
                                • あとーす on Twitter: "小説を書いている人類全員に読んでほしい、金原ひとみさんの言葉 ①第47回すばる文学賞 ②第128回文學界新人賞 ③第55回新潮新人賞 ← NEW! https://t.co/smrHJ36zA9"

                                  小説を書いている人類全員に読んでほしい、金原ひとみさんの言葉 ①第47回すばる文学賞 ②第128回文學界新人賞 ③第55回新潮新人賞 ← NEW! https://t.co/smrHJ36zA9

                                    あとーす on Twitter: "小説を書いている人類全員に読んでほしい、金原ひとみさんの言葉 ①第47回すばる文学賞 ②第128回文學界新人賞 ③第55回新潮新人賞 ← NEW! https://t.co/smrHJ36zA9"
                                  • 対談 岸政彦×林雄司 聞いたそのままが面白い――いまなぜ生活史か 文學界11月号 | インタビュー・対談

                                    2021.10.26インタビュー・対談 対談 岸政彦×林雄司 聞いたそのままが面白い――いまなぜ生活史か 文學界11月号 出典 : #文學界 ジャンル : #ノンフィクション 150人の声を集めた『東京の生活史』が刊行された。無名の人々が語る人生を記録する「生活史」はなぜ面白いのか? 編著者と「デイリーポータルZ」編集長がその謎を語り合った。 「文學界 11月号」(文藝春秋 編) ■作らない、ただ聞く 林 聞き手として参加しておいて言うのも何ですが、すげえデカい本が送られてきてびっくりしました。 岸 『東京の生活史』(筑摩書房)って、面白い本で、厚ければ厚いほどちっぽけになるんです。ひとりの人に二、三時間話を聞けば、五、六万字にはなるけど、一人一万字までにしてもらって、一五〇人で二段組み一二〇〇ページを超える厚さになった。でも、東京の昼間人口は一五〇〇万人ですから、全員の話を聞こうと思った

                                      対談 岸政彦×林雄司 聞いたそのままが面白い――いまなぜ生活史か 文學界11月号 | インタビュー・対談
                                    • 『文學界』編集長・浅井茉莉子インタビュー「文芸誌が生き残っていけるかは、たぶんこの5年10年くらいが正念場」|Real Sound|リアルサウンド ブック

                                      又吉直樹『火花』(2015年)、村田沙耶香『コンビニ人間』(2016年)という芥川賞受賞作を担当したことで知られる浅井茉莉子が、2023年7月に『文學界』編集長に就任した。『「AV」女優の社会学』(2013年)で注目された鈴木涼美に小説の執筆を依頼したのも、浅井である。鈴木の2作(『ギフテッド』2022年、『グレイスレス』2023年)は、芥川賞候補作となった。他分野からの積極的な起用で純文学の世界に新風を吹きこんできた編集者は、老舗文芸誌をどう舵取りしようとしているのだろうか。(円堂都司昭/2月2日取材・構成) 『文學界 2024年5月号』 ――編集者という仕事を意識し始めたのは、早かったそうですね。 浅井:本を作る人になりたいとは10代の頃から思っていました。学校に行くのは嫌だけど、本屋ならいくらでもいれたし、親も本なら買ってくれたので、就職する時も自然と出版社に行きたいと思いました。大

                                        『文學界』編集長・浅井茉莉子インタビュー「文芸誌が生き残っていけるかは、たぶんこの5年10年くらいが正念場」|Real Sound|リアルサウンド ブック
                                      • ぼくのりりっくのぼうよみの言語感覚を、『文學界』編集者と探る | CINRA

                                        昨年12月にメジャーデビューを果たした、ぼくのりりっくのぼうよみ。弱冠17歳の彼は、類まれなる才能とセンスで音楽ファンに衝撃を与え、多くの大人たちを本気にさせた。デビュータイミングに様々な媒体で掲載された彼のインタビューを読んでいて、疑問を持ったことがある。「ぼくのりりっくのぼうよみ」という名前で活動し、リリックの書き方においても高い評価を得ているものの、音楽体験については具体的に語っているが、こと言語における体験についてはあまり語っていないのだ。 そんな折、2月5日に発売された文芸誌『文學界』に、彼の初となるエッセイが掲載された。彼は一体どのような活字に触れ、このような詩的世界を構築し、エッセイを記すことになったのだろうか。又吉直樹の『火花』を担当したことでも知られる『文學界』の編集者・浅井茉莉子と一緒に探ってみたい。 「こんなのロックじゃねえ」「このヒップホップはリアルじゃねえ」みたい

                                          ぼくのりりっくのぼうよみの言語感覚を、『文學界』編集者と探る | CINRA
                                        • 『【再掲】「東浩紀『一般意志2.0』書評」(『文學界』2012年2月号掲載)』

                                          『文學界』2012年2月号に掲載された 東浩紀著『一般意志2.0——ルソー、フロイト、グーグル』 の書評です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この本には三つの苦しさが刻まれている 東浩紀『一般意志2.0——ルソー、フロイト、グーグル』(講談社)書評 評者:國分功一郎 本書は東浩紀が雑誌連載した論考をまとめたものである。その着想は次のように要約できる。 グーグルなどのウェブサービスは、全世界の人々のネット上の行動履歴を巨大なデータベースとして蓄積している。これは人々の行動履歴である限りにおいて、その欲望を探るための手がかりになる。ところでフロイトは、人間の行動は無意識の欲望によって規定されているが、その欲望は精神分析家の分析を通じてはじめて明らかにされるものだと主張した。ならば、情報技術によって記録された人々の行動履歴を適切な仕方で分析できれば、社会そのものの欲望を明らかにできるだろ

                                            『【再掲】「東浩紀『一般意志2.0』書評」(『文學界』2012年2月号掲載)』
                                          • 蓮實重彦・青山真治・阿部和重「映画三狂人、アメリカ映画を大いに語る」 (文學界2015年5月号掲載)|文學界

                                            映画監督・小説家の青山真治さんが3月21日、逝去されました。文學界にたびたび登場していただき、会うたびにともに楽しい時間を過ごした青山さんがいなくなってしまった淋しさは、はかりしれません。 哀悼の意をこめて、2015年の映画特集号の鼎談を、ご遺族、蓮實さん、阿部さんのご了承をいただいてここに全文掲載します。 (写真・山元茂樹) 米軍の英雄を描く反動的な映画か、PTSDを扱う反戦映画か? クリント・イーストウッド監督の問題作「アメリカン・スナイパー」の「とらえどころのなさ」から映画が今日直面する困難をあぶり出し、アメリカ映画最新作を縦横に語り合う充実の百五十分。 ■「幽霊」の撮った映画 青山 この三人で集まるのは、クリント・イーストウッド監督が自ら主演した最後の作品「グラン・トリノ」(二〇〇八)についての座談会(文學界二〇〇九年五月号)以来、六年ぶりですね。そのイーストウッドの最新作「アメリ

                                              蓮實重彦・青山真治・阿部和重「映画三狂人、アメリカ映画を大いに語る」 (文學界2015年5月号掲載)|文學界
                                            • 『文學界』編集部に贈る言葉

                                              担当していた「新人小説月評」の末尾が削除されるという事件を経て、2月8日、『文學界』編集長から「最低限必要な寄稿者と編集部との信頼関係が失われた」という理由で月評からの降板が命じられた。とりあえず、担当編集者と決して多くないだろう拙評読者に感謝したい。 私が執筆できたのは2月号と3月号の計2回。最初の話では一年間=12回分を依頼されていたため、いささか不本意な退場となった。改めて確認するまでもなく、私は私の主張がいまなお正しいと思い、『文學界』編集部は明確に道義に反していると思う。とはいえ、人の愚かさには際限がなく、たんに様々なことを間違えるだけでなく、間違いを間違いと認知できない二重の間違いすら犯しがちなことを考えれば、あまりに自己を過信するのも危険なことだろう。 というわけで、以下、私に決定的な落ち度があったとしても通用可能なメッセージを『文學界』編集部に贈りたい。道は二つに分岐する。

                                                『文學界』編集部に贈る言葉
                                              • “元KOHH”こと千葉雄喜、文芸誌『文學界』でエッセイ連載開始

                                                ヒップホップアーティストのKOHHとして活動していた千葉雄喜さんが、文芸誌『文學界』で「千葉雄喜の雑談」と題したエッセイ連載を開始することが明らかとなった。 掲載されるのは、12月7日(木)に発売される『文學界』1月号となる。 【リニューアルしました✨】12/7発売📷文學界1月号の表紙と目次です。又吉直樹さん、村田沙耶香さんの創作に、東畑開人さん、千葉雄喜さん、ビブリオ・オープンダイアローグ、と新連載が3本!金原ひとみさん×渡辺ペコさんの対談も。今月号からデザインはREFLECTAさん、表紙画は下山健太郎さんです。 pic.twitter.com/C6JXIstpZO — 文學界 (@Bungakukai) December 5, 2023 『文學界』が公開した目次では「KOHHを引退して二年。いま、千葉雄喜が考えていること、していること」と記載。 同編集部によれば、第1回は、引退後の音

                                                  “元KOHH”こと千葉雄喜、文芸誌『文學界』でエッセイ連載開始
                                                • 「文學界」編集長・丹羽健介が語る、実験場としての雑誌 「文芸誌は絶えず変わっていく文学の最前線」

                                                  文藝春秋が発行する純文学の文芸誌「文學界」は、2021年2月号で創刊一〇〇〇号を迎えた。後に芥川賞を受賞した又吉直樹『火花』を掲載した2015年2月号が初の増刷となって以後、最近では「JAZZ×文学」特集の2020年11月号、哲学者の國分功一郎とお笑い芸人の若林正恭(オードリー)の対談を掲載した最新の2021年3月号などが増刷となるなど、たびたび注目を浴びている。また、名物コーナーといえる新人小説月評は、率直な寸評が書かれることで知られ、最近も話題になっている。2019年7月より編集長を務める丹羽健介氏に同誌について聞いた。(2月10日収録/円堂都司昭) “あらゆるものの中に文学がある”という教え ――文藝春秋に入社されたのは1994年。最初から出版社志望だったんですか。 丹羽:漠然とマスコミ志望でしたが、本が一番好きだったので。音楽も好きでしたからレコード会社も考えなくはなかったのですが

                                                    「文學界」編集長・丹羽健介が語る、実験場としての雑誌 「文芸誌は絶えず変わっていく文学の最前線」
                                                  • 文學界新人賞 作品募集

                                                    選考委員 青山七恵 言葉では言えそうにないことを、言葉でしか表せないものに変えるのが小説だと思います。それ以外にはどんな言い換えもきかない、あらゆる表現の可能性をかいくぐった、タフな小説を読ませてください。 阿部和重 選考に際してはまず作品の志向性を読みとり、その難易度や達成度をはかりつつ各作を比較します。独自性や新奇性や革新性を歓迎しますが、それは伝統性をただちに退嬰的と見なすことの表明ではありません。娯楽性を軽視することもないでしょう。いずれにせよ完成度や趣向性の高低により評価は定まります。以上が個人的な選考基準です。ふるってご応募くださいませ。 金原ひとみ 何でもいいよ! 小説書けたら送ってみて! 中村文則 現代の文学シーンでデビューするにはどうすればいいかとか、そんなことを考える必要はありません。ただあなたの文学を、全力で小説に込めればいいです。シーンなどあなたが変えてしまえばいい

                                                    • 文學界新人賞作家・藤野可織さんがはてなを来訪&ブロガー本キャンペーン応募受付終了 - はてな広報ブログ

                                                      総勢23名の著者の皆さんにご協力いただいて開催した「はてなブロガーの本まとめて欲しい!」キャンペーン応募受付は、昨夜をもって締切となりました。当選発表は本日 「はてなダイアリー日記」と「はてなブックマーク日記」でお知らせします。 文學界新人賞受賞&芥川賞候補の藤野さん(id:myopie)が突然はてなオフィスに このブログの月曜日のエントリーで続々と届いている賞品のサイン本をご紹介しましたが、昨日はなんと、書籍にサインをしにわざわざはてな京都オフィスまで作家さんがお越し下さいました! その方は、 2006年に第103回文學界新人賞を受賞し、今年の第141回芥川賞の候補になるなど、いま注目を集めている京都在住の作家、藤野可織さん(id:myopie)です。今回のキャンペーンには文學界新人賞の受賞作が表題作として入ったいやしい鳥を提供くださいました。文藝春秋さんからはサイン無しの本が届いたので

                                                        文學界新人賞作家・藤野可織さんがはてなを来訪&ブロガー本キャンペーン応募受付終了 - はてな広報ブログ
                                                      • どうそく on Twitter: "↓「文學界」のお笑い批評特集で私的に一番刺さったの。今年のKOCに関して出た「異質な他者と豊かな関係を築く」という評を、西村紗知氏が「本当にそれらが”異質な他者”の表象なら、そもそもTVのゴールデンに流れるはずがない。それは程よく… https://t.co/3dGmQ2AH7l"

                                                        ↓「文學界」のお笑い批評特集で私的に一番刺さったの。今年のKOCに関して出た「異質な他者と豊かな関係を築く」という評を、西村紗知氏が「本当にそれらが”異質な他者”の表象なら、そもそもTVのゴールデンに流れるはずがない。それは程よく… https://t.co/3dGmQ2AH7l

                                                          どうそく on Twitter: "↓「文學界」のお笑い批評特集で私的に一番刺さったの。今年のKOCに関して出た「異質な他者と豊かな関係を築く」という評を、西村紗知氏が「本当にそれらが”異質な他者”の表象なら、そもそもTVのゴールデンに流れるはずがない。それは程よく… https://t.co/3dGmQ2AH7l"
                                                        • 文學界新人賞の選考委員、金原ひとみさんの言葉が最高「この気軽さがコンテンツを盛り上げるのかも」→選考委員の言葉のバランスも素敵…

                                                          さかたん @sakae810 部屋にいるのがすき。宇多田ヒカルがすき。ノーランがすき。SCLLもすき。魚喃キリコもすき。川上弘美もすき。コトリンゴもすき。島田雅彦や奥泉光や大江健三郎がとてもすきだった。文学理論がすき。ジェラール・ジュネットを愛してる。水川あさみになりたかった。前のアカウントは凍結されました。株はお仕事。生活リズムがみだれがちです。 https://t.co/w6Hm26Bb1K リンク Wikipedia 金原ひとみ 金原ひとみ(かねはら ひとみ、1983年8月8日 - )は、日本の小説家。 父は児童文学研究家・翻訳家・法政大学社会学部教授の金原瑞人。 母方の祖父母はともに千葉県大多喜町の歌人であり、祖父の短歌は国語教科書に掲載されたことがある。 3 users

                                                            文學界新人賞の選考委員、金原ひとみさんの言葉が最高「この気軽さがコンテンツを盛り上げるのかも」→選考委員の言葉のバランスも素敵…
                                                          • 『文學界』

                                                            特集 阿部和重『Orga(ni)sm』を体験せよ ロング・インタビュー アメリカ・天皇・日本 聞き手=佐々木敦 作品論 斎藤環/大和田俊之/樋口恭介/大森望/越川芳明 作家論 鴻池留衣/諏訪部浩一/小山田浩子/日比野啓 解説 『Orga(ni)sm』キーワードをめぐるよもやま話 サイモン辻本(辻本力)+ガーファンクル(編集部) 創作 磯﨑憲一郎 日本蒙昧前史 第三回 吉村萬壱 堆肥男 牧田真有子 仮の林 小谷野敦 少女とニコレット 新シリーズ 「さかのぼり日本のアート」 落合陽一 気鋭のメディアアーティストが、先達者たちのアートの起源に迫る連続対談 画家への転向と、アートの終着点──ウォーホル、三島、万博 ゲスト=横尾忠則 巻頭グラビア 横尾忠則 B29と原郷──幼年期からウォーホールまで 講演録 與那覇潤 「歴史」の秩序が終ったとき──三島事件と歴史家たち 評論 内田樹 天皇と歌──永田

                                                              『文學界』
                                                            • 『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(最終回)|文学+WEB版

                                                              過去作読み放題。前衛的にして終末的な文学とその周辺の批評を毎月4本前後アップしています。文学に限らず批評・創作に関心のある稀有な皆さま、毎…

                                                                『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(最終回)|文学+WEB版
                                                              • 『文學界』の「削除」の件について|矢野利裕

                                                                在野研究者の荒木優太氏が、『文學界』の新人小説月評の担当を任期途中で辞めることとなったようです。岸政彦氏の作品に対する評言に変更を求めた編集部と荒木氏双方の意見が折り合わなかったすえ、荒木氏が「辞めさせられた」(荒木)とのことです。経緯や荒木氏の考えについては、以下の文章にまとまっています。さまざまな点において、たいへん重要な問題提起になっています。 話題性のあるトピックをツイッターで触れるのは好きではないのでここまで静観していましたが、《新人小説月評を担当したことがある》という意味では、自分にも関わることだと思い、どこかのタイミングで思ったことを書こうと考えました。ということで。 まず、発端となった荒木氏のツイートの内容が「勝手に削除されました」というものだったので驚きました。しかしこれは、《荒木氏に相談なく削除した》という意味ではないようです。いちおう荒木氏と編集部のあいだで事前のやり

                                                                  『文學界』の「削除」の件について|矢野利裕
                                                                • "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド for 文學界"JAZZ×文学"|柳樂光隆

                                                                  僕は”ジャズに言葉は不要なのか?”というテーマの評論を書きましたが、依頼されたお題が評論ではなかったら書けるなと思っていたアイデアがあるので、ここで紹介しておきます。 それは "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド です。 ジャズの新作を山ほど聴いていると定期的に文学や詩、本からのインスピレーションを形にしたとアーティストが語っているジャズ作品に出会います。普段は「そういうの意外とあるのね」と心の中で思うだけですが、せっかく出せるきっかけになる特集を文芸誌がやったのここにまとめておきます。 ■ナオミ・クラインなど ⇒ ブライアン・リンチ・ビッグ・バンド - The Omni​-​American Book Club: My Journey Through Literature In MusicNY屈指のトランぺッターで、ラテンジャズやビッグバンドにも精通する名手としてその筋でも知られる

                                                                    "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド for 文學界"JAZZ×文学"|柳樂光隆
                                                                  • 【特集 作家とギター】岸政彦|ギターは個人に寄り添ってくれる、どこか寂しいもの|文學界

                                                                    ①ホアン・エルナンデスConcierto S スペインはヴァレンシアの工房で少数の職人により製作されているホアン・エルナンデス。 ボディトップは松単板、サイドとバックはローズウッド単板。 弦長650mm、 ナット幅は通常のクラシックギターよりやや細い50mmを採用。 僕は一九八七年に関西大学に入学して、八八年に軽音サークルに入ったんですが、サークルの縦型社会に嫌気がさしてすぐに辞めて、辞めた仲間と一緒にジャズ研究会を立ち上げました。そこで僕が弾いていたのはウッドベースで、大学二回生の頃にはベースでいわゆる「バイショウ」=ギャラをもらう演奏の仕事をするようになっていた。当時はバブルだったので、週三回ぐらいベースを弾くと月収十万円ぐらいになったんです。大学四回生になって、このまま音楽を仕事にするかどうかかなり迷ったんですが、やっぱり高校の頃からやりたかった社会学の研究に進もうと決めました。僕、

                                                                      【特集 作家とギター】岸政彦|ギターは個人に寄り添ってくれる、どこか寂しいもの|文學界
                                                                    • (再掲)石田英敬 『監獄の誕生 監視と処罰 』(フーコー)『文學界』2018年4月号 特集 死ぬまでに絶対読みたい名著

                                                                      石田英敬 『監獄の誕生 監視と処罰 』(フーコー) 死ぬ前に読んでおきたい本? あなたが例え断頭台の露と消えるのでもなく、あるいは刑務所の奥のひっそりとした独房で最期の朝を迎えるのでもなく、ごくありきたりの終わりなき日常の生の果てに自宅の畳のうえとか、病院のベッドのうえで、ごくありきたりの後期高齢者風の死を迎えるのであろうとも、この世の生の幾ばくかの時間を費やしてその瞬間へとたどり着いたあなたは、嗚呼やはりこの書だけは読んでおくべきだったのではないのかと嘆息まじりに悔いに似た感情とともに、この書物の表紙を指の腹でなぜながら、この世に暇乞いをする羽目にならぬよう、この書を読んでおくように強く推奨すべくこの稿を書くのが私に依頼された役割である。 嗚呼、本当にそうなのだ。この本はほんとうに読んでおくべきだったのだ。あなた個人が生前に読んでおくべきだったばかりでなく、私たちのデモクラシーや立憲主義

                                                                        (再掲)石田英敬 『監獄の誕生 監視と処罰 』(フーコー)『文學界』2018年4月号 特集 死ぬまでに絶対読みたい名著
                                                                      • さかたん on Twitter: "文學界新人賞の選考委員からの言葉、金原ひとみだけ最高だな。 https://t.co/iUoF2Y7BUV"

                                                                        文學界新人賞の選考委員からの言葉、金原ひとみだけ最高だな。 https://t.co/iUoF2Y7BUV

                                                                          さかたん on Twitter: "文學界新人賞の選考委員からの言葉、金原ひとみだけ最高だな。 https://t.co/iUoF2Y7BUV"
                                                                        • BRUTUS "JAZZ is POP!"(と文學界)のこと|柳樂光隆

                                                                          新譜のディスク・レビューのような感じの音楽に関するテキストが読めます。最低週1本くらいのペースで更新していけたらと思っています。noteにインタビューを沢山公開した月は更新少ないかもなので、おおめに見てもらえるとうれしいです。内容はたぶんジャズ多め。

                                                                            BRUTUS "JAZZ is POP!"(と文學界)のこと|柳樂光隆
                                                                          • 【鼎談】円城塔✕千葉雅也✕山本貴光|GPTと人間の欲望の形|文學界

                                                                            ChatGPTなどLLM(大規模言語モデル)は われわれの思考をどのように変えうるか。 かねてよりその可能性についてそれぞれの仕方で思索を深めてきた三氏が 記号接地問題から精神分析、文学までを縦横に語る。 ◆プロフィール円城塔(えんじょう・とう) 1972年生まれ。作家。著書『Self-Reference ENGINE』『道化師の蝶』『エピローグ』『プロローグ』『文字渦』『ゴジラS・P〈シンギュラポイント〉』等。 千葉雅也(ちば・まさや) 1978年生まれ。作家・立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。著書『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』『現代思想入門』『エレクトリック』等。 山本貴光(やまもと・たかみつ) 1971年生まれ。文筆家・ゲーム作家・東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。著書『文体の科学』『「百学連環」を読む』『記憶のデザイン』等。 ■ジェネレー

                                                                              【鼎談】円城塔✕千葉雅也✕山本貴光|GPTと人間の欲望の形|文學界
                                                                            • 文學界六月号 読んだので感想! 『コンビニ人間』とは - どんどん着々アニメ

                                                                              どうもです。 佐藤友哉と中村文則、あとLGBTの評論に惹かれて文學界六月号を買って読んでみましたので、その感想です。あまり知らない作家ばかりで楽しめました! 個人的には『コンビニ人間』/村田沙耶香と『浮遊霊ブラジル』/津村記久子が大いに楽しめました。 ネタバレ含みます! 文學界2016年6月号 文藝春秋Amazon 『コンビニ人間』/ 村田沙耶香 『私の消滅』/ 中村文則 『離昇』/ 佐藤友哉 『浮遊霊ブラジル』/ 津村記久子 『女性同性愛の文学史、あるいは「レズビアン」という不幸』/ 伊藤氏貴 『味な小説』/ トミヤマユキコ 全体の感想 『コンビニ人間』/ 村田沙耶香 周りの人から”正常ではない”とされてしまうような人物が主人公の物語。 私は、類型化された人生を生きること、そしてそれを肯定している物語だと感じました。 今の「私」を形成しているのはほとんど私のそばにいる人たちだ。 ・・・

                                                                                文學界六月号 読んだので感想! 『コンビニ人間』とは - どんどん着々アニメ
                                                                              • 文學界新人賞 作品募集

                                                                                選考委員 青山七恵 言葉では言えそうにないことを、言葉でしか表せないものに変えるのが小説だと思います。それ以外にはどんな言い換えもきかない、あらゆる表現の可能性をかいくぐった、タフな小説を読ませてください。 阿部和重 選考に際してはまず作品の志向性を読みとり、その難易度や達成度をはかりつつ各作を比較します。独自性や新奇性や革新性を歓迎しますが、それは伝統性をただちに退嬰的と見なすことの表明ではありません。娯楽性を軽視することもないでしょう。いずれにせよ完成度や趣向性の高低により評価は定まります。以上が個人的な選考基準です。ふるってご応募くださいませ。 金原ひとみ 何でもいいよ! 小説書けたら送ってみて! 中村文則 現代の文学シーンでデビューするにはどうすればいいかとか、そんなことを考える必要はありません。ただあなたの文学を、全力で小説に込めればいいです。シーンなどあなたが変えてしまえばいい

                                                                                • 番外編―『文學界』に反省を求む - 文学は面白いのか(仮題)

                                                                                  えーと、生きてました。(と、書いても定期的に読んでいる人は最近いるのかわかりませんが) とりあえず、昨日発売の文芸誌をパラパラ各誌眺めて居たのですが、単刀直入にいって、『文學界』の新人小説月評が酷すぎます。余りにひどいので、番外編として今日は書かせて頂く次第。 問題は右側の黒瀬某氏のもの。 純文学をもはやマイナーなジャンルと切って捨てるのは別に構わないし(現実として実際そうでしょうし)、マイナーなジャンルとしておきながら、同時代に向き合えとか今それが書かれる必然性を問うのも、読んでいてクエスチョンマークが駆け巡るというかなんか矛盾を感じますが、物凄く好意的に解釈すれば、黒瀬氏は純文学をマイナーとしつつもマイナーであってはならないと思っているので必然性など云々するんだ、と、きっとそういう事で、これくらいは看過できます。 しかし島本理生の作品に対する評は、これは、どう考えてもおかしいでしょう。

                                                                                    番外編―『文學界』に反省を求む - 文学は面白いのか(仮題)