日韓関係が冷え込み、ネットなどで平然とヘイトスピーチがまかり通っている昨今だが、その一方で神奈川県川崎市が全国に先駆けてヘイトスピーチ禁止条例を可決するなど、日本でも「ヘイトスピーチ」というものの認識が高まりつつある。 そんな中、民族派の立場から一貫して反差別カウンター活動を行ってきた山口祐二郎氏が、その活動の記録である新刊『ネット右翼vs.反差別カウンター 愛国とは日本の負の歴史を背負うことだ』(にんげん出版)を上梓した。 『月刊日本 2020年1月号』に掲載された山口氏へのインタビューを転載、紹介したい。 ―― 山口さんの新著『ネット右翼vs.反差別カウンター』は、在日特権を許さない市民の会(在特会)などと闘ってきた山口さんの活動記録になっています。なぜレイシストやヘイトスピーチと闘おうと考えたのですか。 山口祐二郎氏(以下、山口):私はもともと新右翼界隈で活動していたのですが、その