『ユニクロ』(杉本貴司著/日本経済新聞出版) これぞ決定版。迫真のノンフィクション!「ユニクロ」という金の鉱脈をつかむまでの暗黒時代。製造小売業(SPA)への挑戦。東京進出とフリースブームの到来。苦戦する海外展開。ブラック企業批判――柳井正と同志たちの長き戦いをリアルに描く。 東京進出を果たし、フリースブームで快進撃を続けるユニクロは、柳井正を取り囲むように続々と集い始めた新しい才能たちの手で動き始めた。柳井が掲げていた社長中心主義からプロ集団への脱却である。その一方で、慌ただしいブームと急成長のただ中で居場所をなくしたのが古参幹部たちだった。ノンフィクション『ユニクロ』(杉本貴司著)より、その「成長痛」の内幕を紹介する。(文中敬称略) 【関連画像】紳士服店「メンズショップ小郡商事」の店内。浦も岩村も、この頃から柳井を支える「忠臣」だった(ファーストリテイリング提供) ●「泳げない者は沈め