円安や海外の人件費高騰に伴い日本企業の間で相次ぐ“国内回帰”の動きです。 博多名物のめんたいこを製造・販売する福岡の老舗企業が、およそ40年にわたってアジアで行ってきた生産の一部の工程を、国内に移管することを決め、生産拠点を国内に戻す動きは、食品関連も含め、幅広い業種に広がっています。 福岡市に本社を置く創業48年の「やまやコミュニケーションズ」は、めんたいこなど加工食品の製造や販売を手がけていますが、原料のスケソウダラの卵を塩漬けにする工程はベトナムの企業に委託しています。 日本で年間およそ3万トン近く消費されるめんたいこ。 実は原料となる「スケソウダラ」の卵の産地はほとんどが外国産です。 業界団体の「全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会」は、「スケソウダラ」の卵の産地について、ロシア産が50%から60%、アメリカ産が30%から40%、日本産が5%から10%だとしています。 「やまやコミ