間接部門を集約したシェアードサービス組織の在り方は、大企業では分社化した「子会社型」が多い。だが、小林製薬は本社内に該当組織を作る「本社部門型」を採っている。 2006年度から本格稼働している「ビジネスシステムセンター」がそれだ。過去3年は同センターが事務局となったムダ取りで毎年5億円以上のコスト削減に成功した。 センター長の山本英嗣執行役員は小林製薬の幹部候補育成プログラム「小林K営塾」に参加し、そこでビジネスシステムセンターの原型となるアイデアを提案。そのまま担当役員に抜てきされた。 小林K営塾に限らず、小林製薬にはユニークな名称の活動が多い。ビジネスシステムセンターに関しては「コストダウン貯金箱」「ぶつぶつ」の2つが代表的だ。 コストダウン貯金箱は「身の回りの業務の無駄やミスを省いて時間を節約(貯金)していく」活動を指す。本来の仕事に費やせる時間を増やすことが狙いで、毎年1万時間を削