著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。 今回は、ニデックプレシジョンのランサムウエア被害と、篠崎運輸への不正アクセス、杏林大学のサポート詐欺被害を取り上げる。 攻撃者はアカウント情報を入手していた ニデックグループで、光学機器や電子機器の製造・販売を行うニデックプレシジョン(旧日本電産コパル)は2024年10月17日、ベトナムの現地法人であるNIDEC PRECISION VIETNAM CORPORATION(以下、NPCV)がランサムウエア被害によって窃取されたファイルがダークウェブで公開されたことを発表した。被害発生は2024年8月12日に公表していた。 公開されたファイルは5万694件で、社内文書や取引先との書簡、取引書類、契約書などが含まれる。経済的な二次被害が直接生じる情報は含まれていないとしている。