深刻な大気汚染が続くインドの首都ニューデリーでは4日、大気汚染物質PM2.5の濃度が基準の30倍となり、5日からすべての小学校が休校になるなど市民生活に影響が広がっています。 インドの気象当局などによりますと、首都ニューデリーでは4日、大気汚染物質のPM2.5の濃度がところによって、WHO=世界保健機関の基準の30倍の数値を記録しました。 4日のニューデリーは、街全体がスモッグに覆われて白くかすみ、数十メートル先の車や建物も見えにくい状況となっています。 大気汚染の悪化を受けて首都を管轄する政府は、子どもへの影響を減らすため、5日からすべての小学校を当面、休校にすると発表しました。 ニューデリーでは、先月下旬から建設や解体の工事を停止していて、大気汚染がさらに深刻化すれば、車の交通量を制限する措置も検討されており、市民生活に影響が広がっています。 経済成長に伴って、インドでは世界最悪レベル