お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。 そんな感じで登場した劉慈欣のSF小説「三体」を読んだ。以前から気にはなっていたものの手を出していなかった中国SFの中でもずば抜けて評価の高い作品であり、ネタバレを食らう前に読まねばと、一気に読んだ。予想を上回るセンス・オブ・ワンダーに次ぐワンダー続出で、こりゃあすげーSFだわとなってしまった。 この三体をどう捉えるか、いろんな人の感想を知りたいので読み終えた後でググったりTwitter検索をしたりしようと考えたのだが、問題があることに気づいた。この作品、日本語訳は出たばかりだが、中国語版は2011年に完結しており、知らない人からはストIIのキャラかと思われがちなSF作家ケン・リュウによる英語版も2014年には出版されている。 そして、この三体は「地球往時」と名付けられた三部作のうちの第1作であり、英語圏においては5年も前に完結しているので