ドラマではサン・ピエトロ大聖堂やシスティーナ礼拝堂など、バチカン内部に実在する建物が再現された。取材規制の厳しいバチカンではロケができないため、撮影はすべて舞台セット。ヨーロッパ最大級の撮影所として知られるイタリア・ローマのチネチッタを、ドラマの建造物が半分以上占拠するほど大がかりな撮影になったという。プロダクションデザイナーのルドヴィカ・フェラーリオ曰く、難関だったのはサン・ピエトロ大聖堂の再現。映像の中で彼女は「中央身廊と大天蓋のエリアはイタリア最大の撮影所でも足りないほど巨大」「実物とは異なる比率で作って実物と同じに見えるように設計した」と制作秘話を語っている。 またイタリア在住歴が長く、ルネサンス美術への造詣も深いヤマザキは「まるでバチカン内部で撮ったかのように再現されていることがびっくり」とコメント。さらに「特に感動したのがコンクラーベ(教皇選挙)の際に枢機卿の1人が礼拝堂の壁に