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ホー・ツーニェンの検索結果1 - 40 件 / 47件

  • ネットの音楽オタクが選んだ2021年のベストアルバム 50→1 - 音楽だいすきクラブ

    ネットの音楽オタクが選んだ2021年のベストアルバム、最終日です。Twitterのハッシュタグと告知記事のコメント欄で参加していただいた722人分のデータを集計しました。 今回のランキングは僅差でした。ありがたいことに年々参加者が増えているので集計対象外のものは除外しているのですが、そういうものに配慮すればまた順位は変わってきたと思います。だけど順位は目安であり、場所や時期を変えれば当たり前のように変わります。だからあまり気にしすぎないでください。この記事はあくまで知らなかった作品を知る場として使っていただければうれしいです。 有志によるレビューもつけました。まだまだレビューも受け付けています。記事末尾にプレイリストも用意しました。楽しんでいただけたら幸いです。それではお楽しみください。(ぴっち) このランキングについて ネットの音楽オタクが選んだベストアルバムは音楽だいすきクラブ、及びそ

      ネットの音楽オタクが選んだ2021年のベストアルバム 50→1 - 音楽だいすきクラブ
    • イチロー引退に泣いたゴードン、感謝広告「愛してるよ」:朝日新聞デジタル

      ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

        イチロー引退に泣いたゴードン、感謝広告「愛してるよ」:朝日新聞デジタル
      • イチロー引退に泣いたゴードン、感謝広告「愛してるよ」:朝日新聞デジタル

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          イチロー引退に泣いたゴードン、感謝広告「愛してるよ」:朝日新聞デジタル
        • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE

          新着 読者のみなさまへ REVIEW 浅田彰「クルレンツィスを待ちながら」 ブログ 小崎哲哉「会田誠の『げいさい』」 REVIEW 北野貴裕「泣きたい私は猫をかぶる」 ARTICLE インタビュー:想田和弘/『精神0』監督(聞き手:福嶋真砂代) ARTICLE COVID-19後の世界3:石田英敬 ARTICLE COVID-19後の世界2:ブルーノ・ラトゥール ARTICLE COVID-19後の世界1:ベルナール・スティグレール ARTICLE 芸術論の新たな転回 07 平倉 圭×池田剛介 書くことはいかに造形されるのか ARTICLE 浅田彰「疫病の年の手紙」 SAVE THE CULTURE! 文化芸術関連団体や施設への支援プラン一覧 ブログ 小崎哲哉「無人劇と無観客無配信ライブ(承前)」 ARTICLE 江之浦連歌 有時庵(磯崎 新)+呆気羅漢(杉本博司) ブログ 小崎哲哉「無人

          • あいちトリエンナーレ対談 ホー・ツーニェン×浅田彰

            タグ 2020年名古屋市民ギャラリー大垣市スイトピアセンター多治見市陶磁器意匠研究所国際芸術祭あいち国立工芸館四日市市文化会館和歌山県立近代美術館名演小劇場名古屋造形大名古屋芸術大名古屋画廊名古屋市美術館名古屋市博物館山形国際ドキュメンタリー映画祭名古屋学芸大名古屋シネマテーク古川美術館刈谷日劇刈谷市美術館伏見ミリオン座京都国立近代美術館三重県立美術館三重県文化会館一宮市三岸節子記念美術館ロームシアター京都大須演芸場岐阜県現代陶芸美術館ふじのくに⇄せかい演劇祭目黒陶芸館長野県立美術館長久手市文化の家金沢21世紀美術館豊田市美術館豊田市民芸館豊田市博物館豊橋市美術博物館美濃加茂市民ミュージアム織部亭碧南市藤井達吉現代美術館石川県立美術館白土舎岐阜県美術館瀬戸内国際芸術祭滋賀県立美術館清須市はるひ美術館桜ヶ丘ミュージアム新世紀工芸館文化フォーラム春日井愛知芸術文化センター愛知県陶磁美術館愛知県

              あいちトリエンナーレ対談 ホー・ツーニェン×浅田彰
            • 芸術の自律性をいかに回復させるか──あいちトリエンナーレ2019から私たちが引き継ぐべき課題:キュレーターズノート|美術館・アート情報 artscape

              この連載は「キュレーターズノート」という名称で、展覧会レビューと自館事業の紹介を繰り返し行なっている。その定期的な報告が難しいと感じたのは東日本大震災のとき以来かもしれない。この8月から9月にかけて、なるべく普段通りの日常を過ごそうとする自分がいたのも確かだが、結局のところ、多くの時間が「あいちトリエンナーレ2019」をめぐって怒り、考えたことや知らなかったことをほかの人と共有し、いくつかの活動に参加することに費やされた。したがって、今回はいつもの連載とは異なり、「表現の不自由展・その後」展の中止とそれによって引き起こされた出来事をめぐって考えたことを書く。 ※本稿は2019年9月22日時点で書かれたものであり、その後の経緯については加筆していません。 戦争を生み出した人間の罪──《旅館アポリア》の複層性 ただ、もちろん今回のあいちトリエンナーレにも多くの優れた作品が展示され、それを十分に

                芸術の自律性をいかに回復させるか──あいちトリエンナーレ2019から私たちが引き継ぐべき課題:キュレーターズノート|美術館・アート情報 artscape
              • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 対談:ホー・ツーニェン×浅田彰《旅館アポリア》をめぐって

                あいちトリエンナーレ2019が波乱の内に閉幕する前日に、主会場のひとつである豊田市で参加アーティストと批評家による対談が行われた。対談のテーマは、近現代史に材を取った新作インスタレーション。神風特攻隊、京都学派の哲学者たち、小津安二郎、横山隆一……さまざまな要素が盛り込まれた作品はどのようにつくられたのか。作品が持つ現代的意味とは何か。スリリングな対談を、ほぼ完全な形で採録した。 構成:編集部 通訳:田村かのこ 翻訳:新井知行 写真:谷川ヒロシ(展示写真とも) 協力:あいちトリエンナーレ2019 浅田 最初に、あいちトリエンナーレ全体について話しておきたいと思います。昨日は台風19号が吹き荒れましたが、あいちトリエンナーレは「表現の不自由展・その後」をめぐって、「メディア台風」に襲われた。つまり、ネット右翼が巻き起こしマス・メディアにまで広がったストームですね。それはたいへん不幸なことでし

                • 「テロ予告と脅迫に強く抗議」あいちトリエンナーレの出展作家72人が声明発表【全文】

                  「テロ予告と脅迫に強く抗議」あいちトリエンナーレの出展作家83人が声明発表【全文】「表現の不自由展」が中止になったことを受け、あいちトリエンナーレに出展している作家83人が、声明を発表しました。 あいちトリエンナーレの企画展「表現の不自由展・その後」が、抗議の電話やテロ予告により中止されたことに対し、8月6日、あいちトリエンナーレに出展するアーティスト83人が抗議声明を発表した。 声明でアーティストたちは「作品を見守る関係者、そして観客の心身の安全が確保されることは絶対の条件になります。その上で『表現の不自由展・その後』の展示は継続されるべきであった」との強い姿勢を示した。 また「一部の政治家による、展示や上映、公演への暴力的な介入、そして緊急対応としての閉鎖へと追い込んでいくような脅迫と恫喝に、私たちは強く反対し抗議します」とし、今後も議論を続けていく重要性を強調した。 声明は日本語のほ

                    「テロ予告と脅迫に強く抗議」あいちトリエンナーレの出展作家72人が声明発表【全文】
                  • 騒動を越えて、作家と作品の試みをレビューする。長谷川新 評 「あいちトリエンナーレ2019」

                    騒動を越えて、作家と作品の試みをレビューする。長谷川新 評 「あいちトリエンナーレ2019」「表現の不自由展・その後」を発端に議論が巻き起こり、混乱のなか閉幕間際に全展示の再開が実現、会期終了を迎えた「あいちトリエンナーレ2019」。そのキュレーション、そして会場に「在り続けた」作品について、インディペンデント・キュレーターの長谷川新による展評の試み。 長谷川新=文 あいちトリエンナーレ2019 情の時代、展評。 たくさんの人が行動を起こし、多くの言葉を費やしている。まずそれらを読んでほしい(*1)。何よりもまず、河村市長や官房長官らの言動、電凸という手段でもって他者を一方的に攻撃すること、そして、文化庁による不明瞭な手続きのもとでの助成金の不交付決定は、それぞれ全力で非難しなければならない。こうした不正がなし崩し的に許容されてしまうような社会に自分たちが生きている、という現実を変えなけれ

                      騒動を越えて、作家と作品の試みをレビューする。長谷川新 評 「あいちトリエンナーレ2019」
                    • あいちトリエンナーレのささやかな「勝利」

                      <社会に大きな波紋を投げかけている「あいちトリエンナーレ2019」、この事件の「現場」はどこなのか。そして、そこはいまどうなっているのか......> 9月の上旬、名古屋市と豊田市にある国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(以下、トリエンナーレと略)の会場のいくつかを一日かけて見てまわった。 すでに多くの報道がなされているとおり、今年8月1日に開幕したトリエンナーレは、来場者に危害を与えることを示唆する脅迫や、攻撃的な抗議が殺到する事態により、出展作の一つである〈表現の不自由展・その後〉が開始3日目で展示中止となり社会に大きな波紋を投げかけた。 同展の中止決定に至る経緯が「検閲」にあたるとして、国内外の参加アーティストの多くがこの決定に抗議する声明文に署名した。過酷な検閲を経験してきた地域のアーティストを中心に、作品の引き上げや展示内容の変更といった動きも起きた。私が名古屋を訪れた前

                        あいちトリエンナーレのささやかな「勝利」
                      • 国立国際美術館『ヴォルフガング・ティルマンス』『他人の時間』 - 日毎に敵と懶惰に戦う

                        B2階【コレクション1】 | 現在の展覧会 | 展覧会 | NMAO:国立国際美術館 国立国際美術館「ヴォルフガング・ティルマンス」展を見る。ティルマンスというと、様々なサイズのプリントが壁を埋めるような展示が想起されるが、今回の展覧会は美術館の地下2階全体を使い、平面に様々なモチーフが並ぶ形態も含めて、大規模、かつ多様な内容だった。巡回せずに、国立国際美術館だけの開催。 ティルマンスの写真は、様々な国の街角、人々からはじまり、多種多様な題材に富んでいる。例えば展覧会準備のために日本に来てから撮影したものだろうか、SEALDsの活動に関するものもあり、あるいは昨今のニュースを素材としたものもある。しかしそれらから受ける印象、テーマは一貫しているように思う。まずなによりも自由の希求であり、展覧会タイトル『Your Body is Yours』にもある通り、私が私であること、である。 ティルマ

                          国立国際美術館『ヴォルフガング・ティルマンス』『他人の時間』 - 日毎に敵と懶惰に戦う
                        • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » ホー・ツーニェン「旅館アポリア」

                          あいちトリエンナーレ2019の展示風景 ホー・ツーニェン《旅館アポリア》2019 Photo: Takeshi Hirabayashi 小崎哲哉 あいちトリエンナーレ2019をめぐる言説は、いまのところ「表現の不自由展・その後」の中止騒動に集中している。当然と言えば当然だし、ほかならぬ僕自身もいくつかの媒体にコメントや文章を寄せた。だが、本来であれば個々のコンテンツや全体についてのレビューがもっとなければおかしい。豊田市での展示をまだ観ていない福永信さんが寄稿で触れていないこともあり、今回、(高嶺格の「規格外」の作品を除いて)最も素晴らしいと思った作品についてのレビューを書いた。ホー・ツーニェンの「旅館アポリア」である。 特攻隊の物語 ホー・ツーニェンの「旅館アポリア」(2019年。豊田市内・喜楽亭)は、大正期に建てられ、その後、現在の場所に復元移築された元・料理旅館を舞台とする力作である

                          • 小田原のどか×山本浩貴 対談「この国(ルビ:近代日本)の芸術をめぐって」公開

                            共同編集のきっかけ——飯山由貴《In-Mates》をめぐって 小田原: 山本さんに日本美術史と帝国主義についての教科書ともなるような論集を一緒につくりませんかとご相談をしたのは、2021年7月のことです。きっかけのひとつは、国際交流基金が主催するオンライン展覧会「距離をめぐる11の物語:日本の現代美術」(会期:2021年3月30日~5月5日)に際して制作された飯山由貴さんの映像作品《In-Mates》が、基金側から一方的に展示中止の判断が下されたことでした(「国際交流基金が中止判断/在日精神病患者に関する映像作品」朝鮮新報サイト、2021年9月21日、https://chosonsinbo.com/jp/2021/09/18-49top-2/)。 飯山由貴《In-Mates オンライン公開版》 2021年 映像 26分47秒 これについては、抗議の意味合いも兼ねて、7月に東京大学でシンポジ

                              小田原のどか×山本浩貴 対談「この国(ルビ:近代日本)の芸術をめぐって」公開
                            • 最終日に駆け足で巡るあいちトリエンナーレ2019 - 日毎に敵と懶惰に戦う

                              芸術監督が津田大介氏になったときから、え、大丈夫?と思っていたあいちトリエンナーレ2019。え?大丈夫?と思ったのの数倍の勢いで大変なことになってしまい、行くタイミングを計りかねているうちに会期終盤。『表現の不自由展・その後』の展示再開とともに、抗議で閉鎖していた多くの作品も再開されたのが10月8日。会期終わりまで1週間も無い。 そして最終週の3連休初日は台風直撃。過去3回とも皆勤賞だったのに、これはいけないかなー、と思っていたのだけれど zaikabou.hatenablog.com zaikabou.hatenablog.com zaikabou.hatenablog.com 妻氏が持ち帰ったパンフレットでよい切符があることを知る JHT 愛知■日帰り1day豊橋・蒲郡・岡崎・安城・三河安城|ツアー|JR東海ツアーズ JR東海ツアーズの『日帰り1day 豊橋・蒲郡・岡崎・安城・三河安城

                                最終日に駆け足で巡るあいちトリエンナーレ2019 - 日毎に敵と懶惰に戦う
                              • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」豊田編

                                福永信 河村たかし名古屋市長があいちトリエンナーレのメイン会場である愛知芸術文化センターの外でプラカードを手に座り込みをした。これに関して、私は極めて残念に思う者である。なぜなら彼は座る場所を間違えているからであり、腰を下ろすのはその場所ではなく、むろん県庁前でもなく、同じあいちトリエンナーレ出品作小田原のどか《↓(1923−1951)》の上に彼は座るべきだったのである。作者は望んでないかもしれないが、河村は、実在する野外彫像の「台座」のみを再現したその作品に登って座り込みをすべきだったのである。この台座の「本物」は戦時下の東京、帝国陸軍の拠点付近に建設されたもので、当時は寺内元帥騎馬像のブロンズ像がその上で勇ましい姿で見下ろしていた。それが戦時中に金属供出であっさり消え、戦後数年を経た1951年、新たにまったく逆のコンセプトであるはずの、平和の群像と題された女性裸体像にすげ替えられた。作

                                • ReFreedom_Aichi --あいトリ2019を「表現の自由」のシンボルへ

                                  現在、あいちトリエンナーレ2019では、いくつかの作品展示が閉鎖、一時中止しています。それは、八月三日に「表現の不自由展・その後」という展示に対して、展示の取り下げを求める苦情やテロの予告などが相次ぎ、安全確保のために「表現の不自由展・その後」を閉鎖した事がきっかけとなっています。 しかし、いろいろな立場の人、いろんな考えを持った人たち同士がお互いを理解したり、問題を解決するために「表現の自由」はとても大切なのです。なぜなら「自由に表現できないこと」によって、考えてはいけないこと、語ってはいけないことが増えてしまうと、いろいろな立場の人とコミュニケーションすることができなくなってしまうからです。 ReFreedom_Aichi は、あいちトリエンナーレ2019参加アーティストたちが主体となり、複数のプロジェクトを打ち出しながら、全ての展示の再開に向かう働きかけを「表現の不自由展・その後」実

                                    ReFreedom_Aichi --あいトリ2019を「表現の自由」のシンボルへ
                                  • Phasma

                                    2011年に分解系レコーズより「Mirage EP」をリリース。 Gridplay — A Social Music Playground Powered by Intel® のサウンドデザイン。 ベルリンのレーベルPROJECT MOONCIRCLEよりリリースされたkidkanevilのアルバム「My Little Ghost」にフィーチャリングアーティストとして参加し「Inakunaru ft. Phasma」を収録。 NHK Eテレ「テクネ 映像の教室」にて放送された橋本麦作品への楽曲提供。 サウンドアーティスト、クリスティン・スン・キムによる聴覚外とされる20Hz以下の音楽を用いた音が聴こえないダンスパーティー「バウンス・ハウス」への楽曲提供。 あいちトリエンナーレ2019に出展、2021~22年に再現展示も行われたシンガポールの作家ホー・ツーニェンによる映像インスタレーション「

                                    • クロスオーバーする台湾現代美術──歴史と記憶、社会へのまなざし

                                      クロスオーバーする台湾現代美術──歴史と記憶、社会へのまなざし同性婚の法制化や先進的なデジタル行政、そして目覚ましい効果を発揮した新型コロナウイルス対策など、その民主主義に根ざした政治・社会のありようが、国際的に大きな注目を集める台湾。世界のアートシーンにおいても、台湾出身のアーティストたちは、近年その存在感を高めている。本連載では4回にわたり、台湾現代美術の最前線に迫る。第1回となる今回は、躍進する台湾のアートシーンのいまを伝えるレポートを掲載。続く第2〜4回では「ヨコハマトリエンナーレ2020」(7月17〜10月11日)、「北アルプス国際芸術祭2020」(開催延期)参加予定のアーティストたちを紹介する。[台湾文化センター×美術手帖] 文=栖来ひかり 許家維 黒と白-パンダ 2018 「跨域讀寫: 芸術の中の図書生態学」展の展示風景 画像提供=台北市立美術館 アジアを牽引する先進性とアー

                                        クロスオーバーする台湾現代美術──歴史と記憶、社会へのまなざし
                                      • 「他人」とは何だろう? 異色のアート展で知る「自分」の弱さ | CINRA

                                        自分とは一見つながりのない空間や時間、違う価値観を生きる人々の存在。そんな「彼or彼女たち=他者」と、私たちの世界はどのような関係を持てるのか。なんだか大きな話に思えますが、じつはそうでもありません。たとえば近年の日本では、さまざまな政治的課題に関して、一般の人々が異なる意見をぶつけ合う姿をよく目にするようになりました。原発問題に安全保障政策、沖縄の基地問題、大阪都構想……。SNSを通じて、身近な人の意外な意見に驚く。そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。 宗教や国籍といった大きなものから、周囲の人との習慣や趣味の違いといった身近なものまで。当たり前ですが、自分とまったく同じ背景を持つ人間は1人もいません。東京都現代美術館で開催中の『他人の時間』展は、そうした「他人」との関わり方について、あらためて考えるきっかけを与えてくれる展覧会です。出品者はアジア・オセアニア地域から集められた

                                          「他人」とは何だろう? 異色のアート展で知る「自分」の弱さ | CINRA
                                        • アート鑑賞とウォーキングにピッタリサイズ『とよたまちなか芸術祭2021』 - 写真家あまのしんたろう公式ブログ『ヤミーアートブログ』

                                          とよたまちなか芸術祭2021 ・開催期間 2021年12月4日~25日 ・開催場所 愛知県豊田市の駅前市街地 計16ヵ所 ・開催内容 29組のアーティストによる展示、16組のパフォーマンス、15組のマルシェ 2021年3月に開催された「第1回・とよたまちなか芸術祭」が9か月の短期間で早くも第2回の開催。場所と参加アーティストが倍増し、より”まちなか感”のあるイベントにパワーアップした 展示 ホテル・アンティーズ 会場 シティーホテル「Aunties(アンティーズ)」 のエントランス横スペース。普段は机がおいてあるらしいこのスペース。机をどけたら白い壁に高い天井、ピクチャーレールに大画面モニター完備で最高のギャラリー空間だった あまのしんたろう 『フライングモンキーテイル』 豊田市にある名鉄三河線の廃線区間を歩いて撮影したシリーズ。壁作品は写真におもしろタイトルを付けて非現実的な光景になって

                                            アート鑑賞とウォーキングにピッタリサイズ『とよたまちなか芸術祭2021』 - 写真家あまのしんたろう公式ブログ『ヤミーアートブログ』
                                          • 制作の問題系を引き受けるために gnck.net

                                            ※本稿は、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」の出展作品についてのテキストであるが、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」が掲げた「不寛容」「分断」という、キュレーションのレベルでの検討や、「表現の自由と検閲」「表現の自由と弾圧」「表現の自由と脅迫」といった問題系、あるいは、「炎上と社会の分断」についての検討は別の機会に譲る。しかしながら全ての作り手への暴力に対する怒りを、まずここに表明する。 あいちトリエンナーレ2019は、「炎上」あるいは「(政治)問題化」することによって多くの耳目を集め、芸術についてのコミュニケーションをある側面では加速させ、しかし多くの側面では困難にさせている[1]。そして、その困難は、トリエンナーレが全く視野に入れていなかったものではなく、キュレーションの方向性としてそもそも見据えていたはずのものであるというのは、実際に鑑賞してみれば明らかだ[2]。しか

                                            • ホー・ツーニェン――マッピング、虎、そして演劇性:メディアを超えて不定形の歴史を語る | 特集記事 | 国際交流基金アジアセンター

                                              ホー・ツーニェン(Ho Tzu Nyen) シンガポール出身の映画作家/ヴィジュアルアーティスト。活動領域はビデオ、執筆、演劇にまで及ぶ。彼の作品では神話の構造と力が探究され、論証と精査としての物語を通して過去と現在が形作られてゆく。舞台作品は光州アジアン・アーツ・シアター、ウィーン芸術週間、テアター・デア・ヴェルト(ドイツ)、クンステンフェスティバルデザール(ブリュッセル)で上演され、映画はカンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭で上映されている。また、個展がビルバオ・グッゲンハイム美術館、森美術館および上海 明当代美術館(McaM)で開催された。 「虎」が表象するもの 滝口 健(以下、滝口):まずお聞きしたいのは、「なぜ虎なのか?」ということです。国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM)で現在上演されている『一頭あるいは数頭のトラ』や、私も翻訳で参加させていただいた『一万頭のト

                                                ホー・ツーニェン――マッピング、虎、そして演劇性:メディアを超えて不定形の歴史を語る | 特集記事 | 国際交流基金アジアセンター
                                              • 植物と人間の関係性を探る。 「第12回shiseido art egg」 佐藤浩一インタビュー

                                                植物と人間の関係性を探る。 「第12回shiseido art egg」 佐藤浩一インタビュー2006年にスタートした新進アーティストの活動を支援する公募展「shiseido art egg」(シセイドウ アートエッグ)。12回目の今年、選出された冨安由真、佐藤浩一、宇多村英恵の3名は資生堂ギャラリーで何を見せるのか。連続インタビューの第2弾では、7月6日から個展が始まった佐藤浩一に話を聞いた。 聞き手・構成=杉原環樹 植物の品種改良が映し出す、人間の身体観——まず、近年の制作のテーマについて聞かせていただけますか? この数年は「植物と人間の関係」をモチーフに、映像や音響、香り、立体などの要素を複合的に組み合わせたインスタレーションを制作しています。なかでも、近年とくにフォーカスを当てているのは、植物の生殖についてです。今回の資生堂ギャラリーの展覧会にも関連する、イチジクをモチーフとした「

                                                  植物と人間の関係性を探る。 「第12回shiseido art egg」 佐藤浩一インタビュー
                                                • ベーコンから平成展、KAWSまで。2021年に注目すべき展覧会ベスト20

                                                  Chim↑Pom SUPER RAT -Scrap & Build- 2017 ※参考図版Photo by Morita Kenji Courtesy of the artist, ANOMALY and MUJIN-TO Production 田中一村展―千葉市美術館収蔵全作品(千葉市美術館、2021年1月5日〜2月28日)田中一村 アダンの海辺 1969 個人蔵(千葉市美術館寄託) (c)2020 Hiroshi Niiyama 千葉市に20年住んだのち、50代になって奄美大島に移住。亜熱帯の花鳥や風土を題材にした独特の日本画を描く田中一村(1908〜1977)。生前、それらの作品を公表する機会もなく無名のまま没したが、没後ブームのようにして全国に知られるようになった。 2010年に千葉市美術館は、田村の作品の基礎的な調査に立ち返り、その新たな全体像を示して大きな反響が「田中一村 新た

                                                    ベーコンから平成展、KAWSまで。2021年に注目すべき展覧会ベスト20
                                                  • 「情」でつながるアート。津田大介による「あいちトリエンナーレ2019」に注目

                                                    「情」でつながるアート。津田大介による「あいちトリエンナーレ2019」に注目国内外から90組以上のアーティストが参加する芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が開幕した。愛知芸術文化センターを中心に、新たな会場を含む名古屋・豊田エリアで展開される今回。ジャーナリスト・津田大介が芸術監督を務める意味は、どのように芸術祭のなかで発揮されたのか? そのなかから一部を会場別にピックアップして紹介する。 「展覧会を、雑誌の台割りをつくるように構成した」。そう語るジャーナリスト・津田大介が芸術監督を務める「あいちトリエンナーレ2019」が、ついに開幕した。開催前から、参加作家のジェンダーバランスを平等にすることで大きな話題を集めていた今回。津田は、「世界が感情に振り回されているのではないか」そして「その感情は情報によって煽られているのではないか」、という考えから、「感情」「情報」「情け」の意味を持つ「

                                                      「情」でつながるアート。津田大介による「あいちトリエンナーレ2019」に注目
                                                    • コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生(上)|片岡大右|コロナの時代の想像力

                                                      新型コロナ感染症が世界で大流行し、わたしたちの暮らしを支えるエッセンシャル・ワーカーの仕事に注目が集まった2020年の夏、人類学者デヴィッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ』が日本で刊行され、多くの読者に読まれることとなりました。ですが、その日本語版刊行から1か月あまり後、59歳のグレーバーは突然の病によりこの世界から旅立ってしまいます。「アナキスト人類学」と題した本もあるグレーバーのアナキストとしてのあり方について、「長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす」が話題を呼んだ批評家の片岡大右さんにご寄稿いただきました。(編集部) 1 『ブルシット・ジョブ』への称賛と批判1-1『ブルシット・ジョブ』の反響デヴィッド・グレーバーの思いがけない死(2020年9月2日)から、早くも2年が過ぎた。日本ではとりわけ、秋口の急逝に先立つ2020年春から夏にかけ、この英国在住の米国人人類学者に対する関心

                                                        コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生(上)|片岡大右|コロナの時代の想像力
                                                      • あいちトリエンナーレ2019を今こそ見る。「幻の作品」から考える:朝日新聞GLOBE+

                                                        国際的に活躍する国内外のアーティストを紹介する祭典として2010年の開始以来4回目を迎え、その存在が確固たるものとなった「あいちトリエンナーレ」。ところが今回のトリエンナーレは、期せずして現代美術に関心のない多くの人にもその名が知られることとなった。「不自由」展の、従軍慰安婦を象徴するキム・ソギョンとキム・ウンソンによる《平和の少女像》(2011)などに反感を覚えた人々からのクレームが殺到し、開幕2日後の8月3日に「不自由」展は閉鎖。政治家の発言や芸術監督津田大介氏の知名度もあいまって、このできごとは広く報道された。 しかし、「国際展としての質」という観点から考えたとき、もっとも深刻な影響は「不自由」展の閉鎖後に数々の参加アーティストが展示を中止したり、表現を変更したことだ。筆者は開幕前のプレビューから「無傷」の状態でトリエンナーレ全体を見ることができたのだが、幻の展示となったものがあるこ

                                                          あいちトリエンナーレ2019を今こそ見る。「幻の作品」から考える:朝日新聞GLOBE+
                                                        • 会田誠×高山羽根子「私たちの美大受験のころ」|文藝春秋digital

                                                          高校生の高山羽根子さんはレントゲン藝術研究所でデビュー間もない会田誠さんと遭遇していた? 美大の絵画学科出身の新芥川賞作家と天才美術家が、ジャンルを超えて、お互いの“修業時代”を語り合った必読の異色対談。(構成・鍵和田啓介)出逢いはレントゲン高山 私は20歳くらいの頃に多摩美術大学に入ったのですが、美大に入ろうと考えたきっかけとして、レントゲン藝術研究所の展示を見たというのが大きいんです。高校生のまだ頭がグニョグニョと柔らかい時に見て、すごいショックを受けました。 会田 なるほどー。 高山 高校の時は美術部でもなく、作品としての絵もまったく描いてなかったんです。けれど、そこで現代美術を見てしまった。会田さんの作品で最初に見たのは女性像だと思うんですけど、レントゲンでの展示も見ています。ああいうところで制服を着ていると目立つので、放課後にどこかで私服に着替えたりして。なので、こんなお話してる

                                                            会田誠×高山羽根子「私たちの美大受験のころ」|文藝春秋digital
                                                          • 芸術批評誌 REAR

                                                            REAR49号 2022年12月30日発行 本体600円 ISBN978-4-907210-49-6 〇特集【どう変わる?文化観光と博物館】 ・博物館とは立ち止まる場所――見えないものを見せる、内省の場へ  対談:木下直之&副田一穂 ・博物館法の大?改正と残された課題  栗田秀法 ・ICOMプラハ大会における新たな博物館定義の採択  井上 瞳 ・地域博物館の意義  足もとを照らす「観光」と地域資源  可児光生 ・観光は人間の本能だ――経済効果を文化的発想でつなぐ  インタビュー:須田 寛 聞き手:佐藤友美 ・文化観光と博物館:「多様性への理解」と「持続可能」が「文化」と「観光」の共存を可能に  冨本真理子 ・生きた産業観光の、その先に―愛知の産業、文化と観光を考える―  古池嘉和 ・徳川美術館の文化観光拠点計画  加藤啓子 ・地方の文化を発信する――文化芸術基本法と地方の文化  宮崎正嗣

                                                              芸術批評誌 REAR
                                                            • 芸術批評誌 REAR

                                                              REAR50号 2024年2月29日発行 本体600円 ISBN978-4-907210-50-2 〇特集:「断面」から――馬場駿吉の振動する言葉 ・価値の地平と言葉の未来  対談:谷川 渥×馬場駿吉 ・血縁の迷路へ  嵐山光三郎 ・ヴェネツィアの馬たち  拝戸雅彦 ・俳句で詠む馬場駿吉譜  馬場駿吉 選句×リア制作室 編 〇批評 ・あさいますお論:尖底点の視点、曺良奎論から  筒井宏樹 ・持田敦子 その終え方/しまい方/たたみ方  服部浩之 ・ガラスと鏡、そして音    越後谷卓司 ・徳重道朗追悼―あらためて徳重作品を回遊して送る  天野一夫 〇レビュー ・戸谷成雄 彫刻 ―ある全体として  北澤智豊 ・彫刻家 森克彦展/翼果の帰郷展  高橋秀治 ・幻の愛知県博物館  栗田秀法 ・毛にからまって ねこのほそ道  檜山真有 ・全国共同制作オペラ マスカーニ:歌劇『田舎騎士道(カヴァレリア・

                                                                芸術批評誌 REAR
                                                              • あいちトリエンナーレ2019展示「注意書き」に込められた意味。この作品が凄い - エキサイトニュース

                                                                愛知県で3年に1度開催される芸術の祭典「あいちトリエンナーレ2019」が今週月曜(10月14日)に閉幕した。 愛知県在住の私は、4月にフリーパス(会期中何度でも会場に入場できるチケット)が発売されるとすぐ購入したものの、いざ8月に開幕してからは、地元だからいつでも行けるから慌てることはないとたかをくくっていた。 そんなわけで展示をちゃんと観たのは9月以降、3つの会場のうち四間道・円頓寺エリア、名古屋市美術館、豊田市美術館・豊田市駅周辺エリアにいたっては会期終了まぎわになってようやく観てまわった。それでも今回のトリエンナーレには結果的に、主会場である愛知芸術文化センター(愛知県美術館を含む)を中心に合計で10回は足を運んでいる。あいちトリエンナーレが2010年に第1回が開催されて以来、ほぼ欠かさず観てきた私だが、これほど足繁く通い、満遍なく会場を観て回ったのは初めてだ。映像プログラムや演劇な

                                                                  あいちトリエンナーレ2019展示「注意書き」に込められた意味。この作品が凄い - エキサイトニュース
                                                                • 土使わずにジャガイモを人工栽培 宇宙進出にも役立つ?:朝日新聞デジタル

                                                                  ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                    土使わずにジャガイモを人工栽培 宇宙進出にも役立つ?:朝日新聞デジタル
                                                                  • 妖怪・虎・スパイが跳梁跋扈する世界。豊田市美術館「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」展レポート&インタビュー

                                                                    暗闇が広がる展示室。そこに現れ出でたるは、なんとも奇怪な妖怪たちなり。ひとり、またひとりと観客の前に歩み出ては、時にひっそりと、時に驚くべき変容を見せ、またどこかへと立ち去っていく。 はて、これは夢なのか……? 会場風景より展示室1《100の妖怪》 戦時中の日本を舞台に、人と人ならざるものが混交する 「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」展が豊田市美術館で10月23日に開幕した。 ホー・ツーニェンはシンガポール出身。2011年に第54回ヴェネチア・ビエンナーレのシンガポール館代表を務めるなど、国際的に大きな評価を受けているアーティストだ。 日本では2012年森美術館「MAMプロジェクト」での個展、18年のTPAM(横浜)参加に続き、「あいちトリエンナーレ2019」ではかつて旅館だった喜楽亭(豊田市)の建築全体を使い、その場の歴史を読み込んだ作品《旅館アポリア》を発表して大きな評判を呼んだ。21年春

                                                                      妖怪・虎・スパイが跳梁跋扈する世界。豊田市美術館「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」展レポート&インタビュー
                                                                    • ホー・ツーニェンはなぜ「妖怪」を描いたのか? 新作個展「百鬼夜行」を豊田市美術館で見る

                                                                      ホー・ツーニェンはなぜ「妖怪」を描いたのか? 新作個展「百鬼夜行」を豊田市美術館で見るシンガポールを代表するアーティストのひとり、ホー・ツーニェン。その新作映像作品群を初公開する個展「百鬼夜行」が豊田市美術館で始まった。会期は2022年1月23日まで。 「あいちトリエンナーレ2019」に参加し、大きな注目を集めたシンガポール出身のアーティスト、ホー・ツーニェン。その新作個展「百鬼夜行」が、豊田市美術館で始まった。会期は2022年1月23日まで。 ホー・ツーニェンは1976年シンガポール生まれ、現在も同国を拠点に活動している。シンガポールは19世紀には英国領となり、太平洋戦争中には日本の軍政下に置かれていた歴史がある。ツーニェンはこれまで歴史や伝承を丹念にリサーチし、アジア全域にまたがる複雑な物語を描き出し、現代につながる近代以降のアジアの問題に光を当ててきた。森美術館(2012)やビルバオ

                                                                        ホー・ツーニェンはなぜ「妖怪」を描いたのか? 新作個展「百鬼夜行」を豊田市美術館で見る
                                                                      • 「フィクションは私たちをより良い世界に導く生産的なものにもなりうるのです」。ホー・ツーニェンインタビュー

                                                                        「フィクションは私たちをより良い世界に導く生産的なものにもなりうるのです」。ホー・ツーニェンインタビュー映像や音を用いた体感型のインスタレーションなど、多様な表現で虚構と現実の狭間を往還するホー・ツーニェン。《旅館アポリア》《ヴォイス・オブ・ヴォイド│虚無の声》に続き、現在豊田市美術館で新作を発表している作家に、同展企画者が作品に通底する探究心を聞く。 聞き手=能勢陽子

                                                                          「フィクションは私たちをより良い世界に導く生産的なものにもなりうるのです」。ホー・ツーニェンインタビュー
                                                                        • 「あいちトリエンナーレ 2019 情の時代」フォトレポート

                                                                          東京から1泊2日で楽しめるあいトリ。「表現の不自由展・その後」企画展の展示中止に伴い、12組のアーティストとの協議の結果も 8月1日に開幕した国内最大規模の芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」は、企画の一部の「表現の不自由展・その後」が中止に追い込まれ、その後も複数の海外アーティストが展示の中止・一時中断を求めるなど混迷を極めている。 トリエンナーレのテーマに掲げられた「情の時代」は、津田大介芸術監督が「感情・情報・なさけ」という意味を込めたものだったが、皮肉にもインターネット上のデマや煽動、脅迫や政治家同士の対立など、この時代の「分断」を「情」によって改めて浮き彫りにするものになってしまった。 しかし話題となっている作品以外にも焦点を当てるべき作品は多数あり、トリエンナーレ全体として捉えて評価する視点も忘れてはならない。今後もパフォーミングアーツや映像・音楽プログラムも多数控えている。

                                                                            「あいちトリエンナーレ 2019 情の時代」フォトレポート
                                                                          • 建築が慟哭している|あいちトリエンナーレ#1「旅館アポリア」ホー・ツーニェン|吉村真基

                                                                            会期折り返しちゃいましたが、印象に残ったものを順次あげていきたいと思います。 ホー・ツーニェン 「旅館アポリア」 @喜楽亭 小津映画をモチーフにした映像から始まる一連の映像作品。一作品12分計7作品、全部じっくり見ると1時間半くらいかかります。皆同じこと言ってますが、時間とって全部見るべき作品です。 テーマを一言で説明するのは難しい。特攻隊のエピソードを通して戦争の不条理が表される場面があります。が、それは伏線で、戦時の文化人がどのように振る舞ったのか、そして彼らが戦後どのように自らを扱ったのか、がもっと大きなストーリーです。しかしそれも伏線で、核心は中盤の「虚無」、それは喜楽邸の建築そのものと繋がっている。 それでも立ち続ける建築の業の深さ、ひいては、それでも回り続ける歴史の非情さ… 作品は小津映画と横山隆一の漫画のモチーフで始まるのですが、そもそもなぜ小津と横山なのかは二階の作品で伏線

                                                                              建築が慟哭している|あいちトリエンナーレ#1「旅館アポリア」ホー・ツーニェン|吉村真基
                                                                            • 展覧会|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

                                                                              他人の時間開催概要 遠く離れた場所や時代の人々。自分とはつながりを持たない人。 タイトルにある「他人の時間」という言葉は、情報や人が早く移動するようになった現代だからこそ見えてくる隔たりを思い起こさせるかも知れません。国境を越えた同時代的な記憶や感覚が珍しくはなくなった一方で、経済的不均衡や価値観の違いによる衝突が増加する現代のグローバル社会。その中で生きる私たちが、どのように「他人」と接続し、あるいは何によって隔たれているかを考えてみることは、それぞれが生きる社会や歴史、そして自らが描く世界を問い直すことにもつながります。 本展は、4名のキュレーター(東京都現代美術館、国立国際美術館、シンガポール美術館、クイーンズランド州立美術館|現代美術館)の共同企画として、アジア・オセアニア地域のアーティスト18名の仕事を通し、他人の時間に向き合う手掛かりとなる作品をご紹介します。 出品作家キリ・ダ

                                                                                展覧会|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
                                                                              • 京都芸術センター

                                                                                撮影:表伸匡 Co-program 2022 井上亜美展「The Garden」展示風景(2022年、 撮影:麥生田兵吾) KAC Performing Arts Program 安野太郎 ゾンビ音楽『大霊廟Ⅲ』-サークル・オブ・ライフー(2021年、撮影:松見拓也) KYOTO EXPERIMENT ホー・ツーニェン 『ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声』(YCAMとのコラボレーション)(2021、撮影:澤田華、提供:KYOTO EXPERIMENT) 國盛麻衣佳、展示風景『國盛麻衣佳・Olectronica:記憶への手つき Handshake with Memory』京都芸術センターギャラリー南、2023年

                                                                                • 境界線上をさまようトラと 「トラ人間」が示す、近代化の光と闇。ホー・ツーニェンに聞く

                                                                                  境界線上をさまようトラと 「トラ人間」が示す、近代化の光と闇。ホー・ツーニェンに聞くシンガポール出身のホー・ツーニェンの表現は映像、演劇、観客参加型など多岐にわたる。トラを通して歴史をさかのぼる連作においても、複数の方法で試行錯誤を重ねた。その最終形となる《一頭あるいは数頭のトラ》(2017)を今年2月に日本で発表したホーに、創造の源泉を尋ねた。 文=桂真菜(舞踊・演劇評論家)

                                                                                    境界線上をさまようトラと 「トラ人間」が示す、近代化の光と闇。ホー・ツーニェンに聞く