フランスにおける新型コロナウイルスの新規感染者数は、昨年11~12月に実施した2回目のロックダウンで抑えられたものの、解除後も毎日2万人超から減少することはなく、フランス政府は4月3日から全地域を対象とした3度目のロックダウンを決行した。昨年10月末からレストラン・バーでの店内飲食の禁止が続いているパリ市のオペラ界隈へ足を運ぶと、日本食を求める多くのパリジャンがいた。今回は、いまフランスで注目されている「日本食ファストフード」について紹介する。 場所を選ばず手軽に食べられる「日本のサンドイッチ」 現在のフランスでは、レストランやカフェなどの営業形態はテークアウトのみに制限されており、外出をすれば昼食に苦労する。2月後半から徐々に気温が上がり、外で過ごしやすい季節になると、公園や路上のベンチ、オペラ座前の階段といった道端で、テークアウトした食事をとるパリジャンの姿を多く見かけるようになった。