日本はクネクネ道の国である。国土のほとんどが山岳地帯で、しかも細長い陸地に高い山々が連なっているので、おのずと道はタイトでツイスティになりがちだ。そんな道を、我々は親しみを込めて「酷道」や「険道」と呼ぶ。どこまでも続く真っ直ぐな道がアメリカの、速度無制限のアウトバーンがドイツの、緩やかで見通しのいいカントリーロードがイギリスの、旧市街の石畳の道がイタリアの、それぞれ象徴であるならば、酷道険道こそ日本ならではの誇るべき宝なのだ。 ※写真をクリックまたはタップすれば、当該記事にアクセスできます。 すべての写真を 見る ひしゃげたガードレールが怖い! もうすぐ走れなくなるかも知れない冠山峠へ『林道冠山線&国道417号線(酷道険道:岐阜県/福井県)』 あまりの険しさゆえに途中から「国道」の名を外された悲運の(?)酷道険道───岐阜県から冠山(かんむりやま)峠を越えて福井県へ通じる国道417号線は、