東京五輪・パラリンピックのボランティアにユニホームなどを配布する会場 =11日午後、東京都港区(萩原悠久人撮影) 辞退者が相次いでいる東京五輪・パラリンピックの「大会ボランティア」をめぐり、主力として期待される大学生の中にも、新型コロナウイルスの感染不安などから断念する声が聞かれる。辞退者増加の影響で参加者の負担が重くなり、学業との両立に頭を悩ませるケースもみられる。政府が検討するワクチン接種など不安解消に向けた配慮が求められる。 東京都港区の「TOKYO-UACビル」では今月7日、ユニホームなどの備品を受け取る大会ボランティアの姿があった。 茨城県の大学2年の女子学生(20)は、都内で行われるビーチバレーの担当に決まっている。コロナ禍の中での開催に感染の不安を拭えず、「できればワクチンを打ってから参加したい」と語る一方、「世界中が注目する大会。できることを精いっぱいやりたい」と目を輝かせ