厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は19日、製薬会社サノフィパスツール(本社・東京)が今年2月に申請していたポリオ(急性灰白髄炎)の不活化ワクチン「イモバックスポリオ皮下注」の製造販売を承認しても差し支えないとする意見をまとめた。 早ければ5月中にも正式に承認される。 同社のワクチンはポリオ単独で用いる。不活化ワクチンはこのほか、ジフテリア、破傷風、百日ぜきとの4種混合ワクチンを2社が承認申請している。 現在は、ポリオ予防のため乳幼児に対して生ワクチンを経口投与で接種している。不活化ワクチンは、生きたウイルスの毒性を弱めた生ワクチンとは異なり、病原性がない。不活化ワクチンの導入まで予防接種を控える動きが保護者の間で広がっていたため、厚労省は審査を急いでいた。 生ワクチンは、手足がマヒするポリオを発症する副作用が、100万人に1・4人の割合で生じている。国内では2001年からの1