2024年には創立110周年の節目を迎える宝塚歌劇団。が、その「宿痾」が引き起こした事件の帰趨は年をまたぎ、輝かしいはずの伝統はかすむばかりだ。一方、利益主義が幅を利かせる劇団では、かねて巨大宗教との関わりが取り沙汰されてきた。その実態とは……。 *** 両者の主張に隔たりが 宙(そら)組の娘役だったAさん(103期)=享年25=が飛び降り自殺を遂げたのは2023年9月30日の朝だった。それから3カ月――。 「劇団は12月20日、遺族側の代理人と11月下旬に続いて2回目の面談を行ったと明かしました。あわせて『現時点での見解をお伝えし、一定のご理解をいただくことができたと考えております』とし、今後についても『誠実に協議してまいりたい』との談話を発表しています」(社会部デスク) 一方で同日、遺族側もコメントを発表し、 〈(劇団側が)遺族側意見書の内容を踏まえ、(調査)報告書の内容にかかわらず、