そうだ、台湾へ行こう! とある作品をひとつ終えた区切り、あらゆる重圧から放たれたわたしは、軽やかな頭で思った。 旅好きの共演者の方から台湾の魅力を教わっているうちにどんどん興味が湧き、せっかくならこの際、ひとりでふらっとトリップしてみようとひらめいたのだ。 台湾という場所の気軽さ(東京 羽田からだと飛行機でだいたい4hくらい)、食の楽しさ、歩くだけで心がはずむような色彩の街並みに心惹かれ、気がつけばエアーのチケットとホテルを手配していた。 これまでもひとり旅の経験は何度かあった。が、こんなにも思いつきで動く海外旅行は初めてだった。なんせ旅の決断をしたのが旅に出る1週間ほど前だったのだ。オトナになるってきっとこういうことだ、やったぜバンザイ。 わたしが旅をするときに心がけていることがひとつある。それは、なるべく観光をしすぎない、ということだ。見知らぬ場所へ足を踏み入れるときは、どうしてもアレ