香港取引所は19日、香港ドルに加え人民元でも株式を取引できる新しいプログラムを開始する。株式市場を復活させ、4年ぶりの低水準で推移する売買高を押し上げることができると期待している。 同取引所が始める「香港ドル-人民元デュアルカウンターモデル」は香港上場のテンセント・ホールディングス(騰訊)やアリババグループ、チャイナモバイル(中国移動)など大型株を人民元で売買できる選択肢をトレーダーに提供する。 対象銘柄のリストには24社が名を連ねており、時価総額合計は1兆9000億ドル(約270兆円)と、香港市場の3分の1余りに相当する。 このプログラムには多くの期待が込められており、為替リスクを最小限に抑え買い手を増やし、国際通貨としての人民元の地位確立を狙う。資金流入が香港株の次の起爆剤となる可能性もあり、新たな景気刺激策期待を受けた今月の相場上昇が続く一助となるかもしれない。 華夏基金の投資ストラ