喫煙者にとって一服は至福のひと時。ただその一方で、望まない受動喫煙で困っている人もいます。「健康増進法の一部を改正する法律」(以下「改正法」という。)により、望まない受動喫煙をなくすための取組がマナーからルールへと変わりました。受動喫煙防止のためのルールのポイントをご紹介します。 1受動喫煙はどんな影響があるの? たばこが健康に悪影響を及ぼすことは、多くの人が知るところです。喫煙は、肺がんをはじめとする多くのがん、心臓病や脳卒中などの循環器疾患、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患などにかかるリスクを高めます。 また、そのリスクは、たばこを吸わない人へ及ぶこともあります。喫煙者が吸い込む煙(主流煙)だけでなく、たばこから立ち昇る煙(副流煙)や喫煙者が吐き出す煙(呼出煙)にも、ニコチンやタールはもちろん、多くの有害物質や発がん性物質が含まれています。本人は喫煙しなくても身の回り