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原田隆之の検索結果1 - 40 件 / 52件

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原田隆之に関するエントリは52件あります。 社会心理COVID-19 などが関連タグです。 人気エントリには 『感染爆発なのに危機感がない 人々の心理に何が起こっているのか 効果的な対策は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース』などがあります。
  • 感染爆発なのに危機感がない 人々の心理に何が起こっているのか 効果的な対策は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    感染爆発と五輪開催 東京オリンピックが閉幕した。緊急事態宣言下の五輪開催という異例の事態のなか、まさに感染爆発という事態が続いている。 前回の記事では、五輪開幕直後の人々の心理とそれが感染拡大に影響を与える点について指摘した(コロナ禍の五輪に熱狂する人々の心理とそこで忘れてはいけないこと)。 そこでは、外出自粛や営業自粛などを呼びかける一方で、国を挙げての「お祭り」を開催することによって、「出るな」「出かけろ」という矛盾したメッセージが出されることとなり、人々は都合のよいメッセージのほうを受け取ってしまったことの影響を指摘した。 また、緊急事態宣言が何度も繰り返されることによって、それはもはや「緊急」でも何でもなくなり、むしろ「新しい日常」となってしまったことも要因の1つとして考えられる。新しい刺激や環境に馴れてゆき、それに対する反応が見られなくなることを心理学では「馴化」(じゅんか)と呼

      感染爆発なのに危機感がない 人々の心理に何が起こっているのか 効果的な対策は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
    • ポテサラ購入者に暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

      キレる中高年が増えている ずいぶん前から、キレる中高年が増えていると言われるようになりました。最近もツイッターで話題になった事件として、こんなニュースがありました。 男は、4月23日朝に札幌市中央区内の歩道で、長女(7)と長男(5)と手をつないで歩いていた20代女性に対し、後ろから「邪魔だ。どけ」と怒鳴った。しかし、女性が「何ですか。その言い方は」と言い返すと、男は突然、女性の前に回り込んだ。 女性は、当時妊娠7か月で、男にそのことを伝えたが、男は、構わずに女性の腹を右足で1回蹴った疑いが持たれている。女性にケガはなく、今のところ胎児に影響はないという。男は、そのまま逃走していたが、防犯カメラの映像から割り出された。(Yahoo!ニュース、6月24日) この容疑者は、51歳の男性でした。また、こんなツイートも多くの反響を集めました。 (Twitterからキャプション) ほかにも、マスクが品

        ポテサラ購入者に暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
      • 原田隆之 on Twitter: "私はオクスフォード大学から出ているAddiction Medicineという依存症の専門書の強迫的性行動症とポルノの章を執筆していますが、ポルノが強迫的性行動症を招くという説、寡聞にして聞いたことがありません。 https://t.co/btlnkYJuu0"

        私はオクスフォード大学から出ているAddiction Medicineという依存症の専門書の強迫的性行動症とポルノの章を執筆していますが、ポルノが強迫的性行動症を招くという説、寡聞にして聞いたことがありません。 https://t.co/btlnkYJuu0

          原田隆之 on Twitter: "私はオクスフォード大学から出ているAddiction Medicineという依存症の専門書の強迫的性行動症とポルノの章を執筆していますが、ポルノが強迫的性行動症を招くという説、寡聞にして聞いたことがありません。 https://t.co/btlnkYJuu0"
        • 心理学者から見たメンタリストDaiGoさんの発言(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

          批判と炎上  ホームレスや生活保護受給者へのヘイトスピーチで、メンタリストDaiGoさんが大きな批判を浴びている。私も動画を観たが、あまりの醜悪さに言葉を失った。 私自身、生活保護を受けている人々に対する心理的な支援を行っている身でもあり、聞いたこともないようなあからさまなヘイトを目の当たりにして、大きなショックを受けた。そして、これまで人類が人権のために闘ってきたその歴史は何だったのだろうかとさえ思わされた。 あからさまな差別に対して、われわれがまずやるべきことは、明確に声を上げて「NO」を突き付け、社会としては絶対に許容できないという態度を示すことである。 彼の言論のどこが問題であるかについては、数多くの専門家が声明等を出しているので、ここではこれ以上立ち入ることはしない。 その一方で、彼はどうしてあんな発言をしたのか、その発言の裏にある心理について聞かれることが何度かあったので、ここ

            心理学者から見たメンタリストDaiGoさんの発言(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
          • マスメディアはなぜワクチンへの不安を煽るのか 安直な「中立性」の陥穽(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

            ワクチン不安を煽るマスメディア 最近のマスコミ報道を見ていると、ワクチンへの不安を煽ることが増えているように見える。かつて、コロナへの不安を煽っていたマスメディアは、今やはワクチン不安を煽ることにその姿勢が引き継がれているかのようだ。 私自身もつい最近、こんな経験をした。 私は、今年4月にワクチン忌避に関する調査を行い、その結果を5月にヤフーニュースで公開した。調査では、20代や30代の若い世代にワクチン接種をためらう傾向が有意に高いこと、それはワクチンへの不安と関連があることなどが明らかになった。そして、その結果をもとに、どうすれば若い世代に正確な情報を伝え、ワクチンへの不安を小さくすることができるのかの提言を行った。 ワクチン接種が順次若い世代へと拡大されていくなかで、この2-3週間、この調査結果を紹介したいというテレビや新聞の取材が増加した。それはありがたいことなのだが、一方で調査結

              マスメディアはなぜワクチンへの不安を煽るのか 安直な「中立性」の陥穽(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
            • 渡部建を「セックス依存症」と指摘する無責任さ 依存症の専門家として覚える違和感(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

              渡部建さんの不倫問題 渡部建さんの不倫問題が「文春砲」の標的になってから,もう1週間が過ぎました。世間は相変わらずこの話題で持ちきりです。 不倫相手が複数であったこと,その性行為が眉をひそめるようなものであったことなどが微に入り細に入り報じられ続けています。それらの行為がこれまでの渡部さんのイメージとはかけ離れたものであったことや,妻もまた有名人であったことなど,大騒ぎとなる要素がたくさんあるのでしょう。 そしてここ数日,何人もの人がメディアで渡部さんの行動を指して「セックス依存症」だと論評しています。 セックス依存症なのか ジャーナリストの木村太郎さんは,ワイドショーのなかで「この人を知らないし,芸能界もよく知らないけど,伝えられていることを聞くと,この人病気じゃないかなと思う」「セックス依存症,セックス・アディクション・シンドローム,それあると思います」などと述べています。同様に,タレ

                渡部建を「セックス依存症」と指摘する無責任さ 依存症の専門家として覚える違和感(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
              • ワクチンデマ、信じるのはどのような人たちか データで見るその心理(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                ワクチン接種意図の変化 現在、わが国ではコロナのワクチン接種が急速に進んでいる。2回目の接種を終えた人は、国民の過半数に及び、米国の接種率も追い抜いた。 前々回の記事で、ワクチン接種に関する調査データを紹介したが(「ワクチンを接種した/したい」が85.5% 若者の接種希望も大幅増)、そこではワクチンを接種したいと回答した人は、全体の85.5%に及んでいることがわかった。20代、30代の若い世代でも、約80%であった。 ワクチンを接種したいという人の割合は、4月時点での調査結果から大幅に増加していたが、その大きな理由は、「変異株など今の感染状況を見て打ったほうがよいと思ったから」「周りの人が打っているから」というものであった(ワクチン接種に対する心理は、4月からの5か月間でどう変化したか そしてその理由は?)。 こうした理由を見ると、ワクチン接種希望者が増えているとは言っても、安心ばかりはし

                  ワクチンデマ、信じるのはどのような人たちか データで見るその心理(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • 精神医学を人格攻撃の道具にするな 看過できない「専門家」による小室さんへの人格攻撃(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                  精神科医による人格攻撃 前回の記事(眞子さまの結婚を巡る「対人攻撃」の不健全さ)で、SNSなどにあふれる小室さん夫妻への誹謗中傷の不健全さを批判した。誹謗中傷のような言葉の暴力は、それが向けられた相手だけでなく、それを発した本人の人格をも同時に貶めるもので、誰も幸せにはしないものだからである。 その後、眞子さんも晴れて結婚され、私人となられたので、この話題に関する寄稿はやめようと思っていたのだが、1つ非常に問題のある記事を読んだので、不本意ながら再びこの問題を取り上げることにした。 その記事は片田珠美さんという精神科医が、Webメディアで一見専門的に見える用語を並べ立てて、小室さんの人格を「分析」しているものである。しかし、それは「専門家の分析」に名を借りた人格攻撃であり、同じメンタルヘルスの専門家として看過できるものではない。 あまりにも醜悪な内容なのでここに書くのもためらわれるが、その

                    精神医学を人格攻撃の道具にするな 看過できない「専門家」による小室さんへの人格攻撃(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                  • 大麻合法化論を考える 本当に害は小さいのか、医療目的の使用の是非は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                    大麻合法化論 大麻に関する事件が報道されると、最近では「大麻合法化論」が話題になることが増えた。果たして大麻は合法化すべきなのだろうか。 まず、そもそもなぜ大麻が違法とされているかというと、それは国連の「麻薬単一条約」で禁止されており、ほぼすべての国連加盟国がそれを批准しているからである。もちろん、日本も例外ではない。そして、国内法として「大麻取締法」によって規制薬物とされているからでもある。 とはいえ、法がすべてであるという硬直化した議論にはあまり意味がなく、時代の変化によって、あるいは最新最善の科学的エビデンスに基づいて柔軟に議論する余地は多分にある。 大麻の害 大麻合法化についての議論では、「アルコールやタバコに比べると害がない」という意見が必ず出るが、それは事実だろうか。 有名な研究では、権威のある医学雑誌「ランセット」に掲載された論文で、さまざまな薬物の依存性や害を比較したものが

                      大麻合法化論を考える 本当に害は小さいのか、医療目的の使用の是非は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                    • 過激化する反ワクチン集団「神真都Q」を放置してはいけない理由(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                      ついに逮捕者が 4月7日、東京都渋谷区のクリニックで、新型コロナウイルスのワクチン接種反対を叫ぶ団体のメンバーが診察室などに乱入し、建造物侵入容疑で逮捕された。取調では「(ワクチンによる)殺人行為を止めに入った」などと供述しているという。 彼らは、昨年末に設立された「神真都Q」(やまとキュー)と名乗る団体のメンバーで、アメリカなどで広がる極右陰謀論者集団「Qアノン」の日本版を自称しているという。 神真都Qとはどういう団体か。神真都Qの「結成宣言」には「我々はこれまで永きに亘り支配されてきた悪の権化イルミナティ、サタニスト、DSグローバル組織、最悪最強巨大権力支配から「多くの命、子どもたち、世界」を救い守る為、自らの命をかけ活躍して頂いた偉大なる先駆者達偉大なるドナルド・トランプ大統領をはじめ、多くのホワイトハット、Q、HERO’Sたち、世界中の光輝く素晴らしい方々が切り拓いてくださった光の

                        過激化する反ワクチン集団「神真都Q」を放置してはいけない理由(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                      • ワクチンをめぐるデマの危険性 なぜ人はデマにはまるのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                        ワクチンに関するデマ 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が、急速なスピードで進んでいる。国や自治体による接種に加え、会社や大学などでの職域接種もスタートした。医療従事者や高齢者に次いで、若年層への接種が広がっていくなかで、ワクチンへのデマも広がりを見せている。 特に、SNSやYouTubeなど、若い世代がアクセスするメディアを使ってデマが広がっているのが特徴である。デマのなかには、「ワクチンを打った人の体に金属が貼り付いた」「5Gに接続できるようになった」などという取るに足らないようなものもあれば、「接種すると遺伝子が書き換えられる」「不妊になる」など、いたずらに不安を煽るようなものも見らる。 このような不安を煽るデマが、医療関係者や著名人、政治家などから発せられていることも少なくなく、それは影響力という点から大きな問題である。 ワクチンが不妊をもたらす可能性が極めて低いことは、多くの

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                        • 少年法の厳罰化で社会はどこに向かうのか:犯罪心理学から見た少年法の意義と厳罰化のリスク(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                          少年法改正に関する実務者協議 ここしばらくの間、またぞろ少年法改正に関する議論が活発になってきています。 6月25日、与党の少年法改正に関する実務者協議で、18-19歳の犯罪に対する「検察官送致」の対象犯罪を拡大する方針が決まりました。 少年法では、20歳未満の少年による犯罪行為の場合、検察官はすべて家庭裁判所に送致する「全件送致」が定められています。しかし、16歳以上の少年が故意の犯罪行為によって被害者を死亡させた場合、原則として家庭裁判所から検察官に送り返すことが定められています(第20条第2項)。これを検察官送致(逆送)と言います。その場合、少年は成人同様の刑事処分を受けることになります。場合によっては少年院ではなく、刑務所(少年刑務所)に入ることになります。 この規定は、2000年の少年法改正によって定められたもので、1997年に神戸市で起きた連続児童殺傷事件などを契機として、少年

                            少年法の厳罰化で社会はどこに向かうのか:犯罪心理学から見た少年法の意義と厳罰化のリスク(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                          • SNSで医師への誹謗中傷が多発する理由ー誹謗中傷は社会を蝕む麻薬である(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                            医師への誹謗中傷 大阪大学の忽那賢志教授が、医療従事者向けの情報サイトM3において、X(旧ツイッター)での自身への多数の誹謗中傷への開示請求が認められたことを明らかにした。忽那教授は、コロナ禍において、熱心に診療や情報発信に従事してきた専門家である。 忽那教授はまた、ヤフーオーサーとして、週1回のペースで科学的な情報をわかりやすく発信してきた。コロナ禍で医療や研究の最前線で奮闘する傍ら、毎週ヤフーニュースの記事を執筆することがどれだけ大変なことか。私も同じ書き手の一人として、その大変さは想像に余りある。それは、未曾有の危機のなかで、専門家としての責任を果たしたいという信念や責任感の表れであるに違いない。 ところが、その忽那教授に、Xなどで轟々たる誹謗中傷がなされているのだ。以前、ヤフーニュースの企画で、忽那教授と対談した際にも、そのことをこぼしておられたが、私は即座に法的手続きを取ることを

                              SNSで医師への誹謗中傷が多発する理由ー誹謗中傷は社会を蝕む麻薬である(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                            • 緊急事態宣言の効果は限定的。危惧される「緊急事態慣れ」(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                              緊急事態宣言発令の効果 首都圏に2度目の緊急事態宣言が発令されてから2週間余りが過ぎました。気になる感染状況ですが、全国や東京都では実効再生産数はわずかに1を切り始めたものの、埼玉県や千葉県などでは依然として1を超えています(『東洋経済オンライン「新型コロナウイルス 国内感染の状況」制作:荻原和樹』)。 つまり、感染はまだ高止まりで、宣言の効果はほとんど出ていないと言えるでしょう。政府関係者は延長を視野に入れた検討に着手したと報じられています。 目標であった「ステージ3」に戻ること、あるいは都内の1日当たりの感染者数が500人を切るには、この状態だとあと何か月もかかるという見通しすら出ています。このままずるずると「緊急事態宣言」が続くのでは、もはやそれは緊急でも何でもない「新しい不自由な日常」になってしまいます。 そのとき懸念されるのは、「緊急事態慣れ」です。もはや人々は、今が「緊急事態」

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                              • ウレタンマスクを注意する「不織布マスク警察」が話題 その心理と対処の仕方は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                不織布マスク警察とは 1回目の緊急事態宣言が出されたあたりから、わが国ではマスク警察、自粛警察と呼ばれる人々の存在がクローズアップされていました。 彼らの行動は、ともすれば過剰な言動にもつながることがあり、私はかつてその心理を斉一性への圧力(同調圧力)や不安という観点から心理学的に分析しました(現代ビジネス『日本でも多数出現・・・「自粛警察」の心理を理解できますか?』)。 最近になって、注目を集めつつあるのが「不織布マスク警察」と呼ばれる人々です。いまやマスクをしていない人は、都会ではほとんど見かけません。しかし、最近はウレタンマスクをする人がとても増えてきたように感じます。日常的になったマスクをよりおしゃれに楽しもうという人、肌触りがなめらかなほうがいいという人など、理由はさまざまでしょう。 その一方、ウレタンマスクは飛沫を防止する機能に劣るというデータが出され、専門家からは不織布マスク

                                  ウレタンマスクを注意する「不織布マスク警察」が話題 その心理と対処の仕方は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                • 効果なしどころか有害、でも「空間除菌」を導入 ニセ科学を信じる心理とは?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                  専門家を無視する人々 コロナ禍のなかで見聞きした最も奇妙な現象の1つに、素人が専門家の意見を無視したり、果ては「にわか専門家」になって、滔々と意見を披歴するという現象があります。 たとえば、感染症の専門家はもう1年以上も「空間除菌には効果はない。むしろ有害である」ということを説き続けています。また、空間除菌をうたった商品のなかには、消費者庁などから措置命令などが出されたものもあります。 いわば空間除菌は「ニセ科学」の代表のようなものです。にもかかわらず、つい先日もAKB48のコンサート会場に、大規模な空間除菌装置が設置されただけでなく、主催者は感染予防対策として大々的にアピールしていました。彼らは、この1年の間に一体何を学んだのでしょうか。あるいは学んでいないのでしょうか。 こうした態度が極端になると、ニセ科学を通り越して「コロナは風邪」「ワクチンは毒」などといった反科学にまで行きつきます

                                    効果なしどころか有害、でも「空間除菌」を導入 ニセ科学を信じる心理とは?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                  • 私たちが「接触8割減」「三密回避」できないシンプルな理由(原田 隆之) @gendai_biz

                                    行動変容とは 感染の拡大している都市部のみならず、全国に緊急事態宣言が出され、新型コロナウイルス感染症は、すべての日本人にとってもはや「よその問題」ではなくなってきている。これ以上感染を拡大させないために、一人ひとりが自覚をもって責任ある行動を取ることが鍵になる。 専門家会議のメンバーをはじめ、感染症の専門家は、「行動変容」という言葉をたびたび強調している。しかし、少々堅苦しくなじみのない言葉を聞いて、難しいなと感じた人は少なくないだろう。 私の専門は臨床心理学であるが、臨床心理学は、行動心理学などの知見を用いて、人々の行動変容をサポートすることがまさにその仕事である。たとえば、アルコールやギャンブルがやめられない依存症の人々に対して、「強い意志でやめろ」「我慢しろ」と言っても無駄である。そこで、心理学的なテクニックを用いて、アルコールやギャンブルをやめるという「行動変容」を促すのである。

                                      私たちが「接触8割減」「三密回避」できないシンプルな理由(原田 隆之) @gendai_biz
                                    • 人々はなぜ行動変容できないか・・・再度の緊急事態宣言の前に考えるべきこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                      再度の緊急事態宣言 年頭の記者会見で菅総理は、週内にも緊急事態宣言を発出することの検討に入ると述べました。 しかし、今回は前回の緊急事態宣言のときとは大きく状況が異なっています。緊急事態宣言を出せば、それで本当に感染が減少に向かうのかどうか慎重に見きわめると同時に、効果的に行動変容を促す方法を検討する必要があるでしょう。 そのためには、国民に向けてのメッセージを単純に伝達するだけでは効果がなく、人間の心理や行動に着目し、行動心理学や行動経済学など行動科学の知見を活用することが求められます。 行動変容の限界 前回の緊急事態宣言の前後によく聞いた「行動変容」という言葉が、最近はほとんど聞かれなくなりました。それとともに、人々の行動変容には限界があることも見えてきました(なぜ彼らは手指消毒やマスク着用を拒否するのか・・・個人の自由、公衆衛生、そして公共性)。 政府が「勝負の3週間」と呼びかけたの

                                        人々はなぜ行動変容できないか・・・再度の緊急事態宣言の前に考えるべきこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                      • 更生するとはどういうことか:連続強盗事件「ルフィ」との関係を告白したEXIT兼近大樹さんの生き方(原田隆之) - 個人 - Yahoo!ニュース

                                        ツイッターでの告白 全国的な連続強盗事件の指示役として、フィリピンの入管施設に収容されている「ルフィ」こと渡邊優樹容疑者の処遇に注目が集まっている。 そんななかで、お笑いコンビEXITの兼近大樹さんが、過去の自身の逮捕歴や渡邊容疑者との関係などについて、「多少脚色されたデマもありながら、ほとんどがすでに公表している事実」であり、「弁明の余地もありません」などとツイッターで心境を吐露した。 それに対してツイッターでは、「応援しています」「前を向こう」という声があふれる一方で、「美談にするな」「悪いことしたけど今は頑張ってます、などという好感度商売には嫌悪感しかない」などといった否定的な意見も寄せられている。 犯罪者の社会復帰 犯罪歴がある人の社会復帰は、現代日本社会において、最も難しい問題の1つである。これは、日本は世界的に見ても治安が飛び抜けて良い国であるがゆえのジレンマがあるように思える

                                          更生するとはどういうことか:連続強盗事件「ルフィ」との関係を告白したEXIT兼近大樹さんの生き方(原田隆之) - 個人 - Yahoo!ニュース
                                        • マスク拒否男の再逮捕 その心理を分析する(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                          二度目の逮捕 「マスパセ」こと奥野淳也容疑者が千葉県の飲食店で騒動を起こし、警察官を殴ったとして公務執行妨害の容疑で再逮捕されました。 彼は、昨年9月にピーチ航空機内でマスクの着用を拒否した挙句、客室乗務員に怪我を負わせて逮捕され、裁判を待つ身でした。今回も、マスク着用をめぐって飲食店側と対立し、駆けつけた警察官に暴力を振るったと報じられています。 「マスパセ」というのは、彼のツイッター上でのユーザー名で、ピーチ航空の事件以来、自分の主張を繰り返しツイートしていました。 事件の概要だけ聞くと、どれだけ粗暴な男かと思われるでしょうが、彼は超一流大学を卒業し、大学で非常勤講師を務めていたほどの「インテリ」です。裁判中に事件を起こせば、どんな結果になるか誰でもわかるはずです。頭脳明晰である彼が、なぜこのような事件を繰り返し起こしてしまったのでしょうか。 私はかつて、ピーチ航空事件のあとに彼の言動

                                            マスク拒否男の再逮捕 その心理を分析する(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                          • ニセカウンセラーに要注意 - 心のケアを誰に任せればよいのか・・・(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                            新型コロナウィルス感染者への誹謗中傷 島根県で新型コロナウィルス感染症のクラスターが発生した学校に対して、「日本から出ていけ」「学校をつぶせ」などの卑劣な誹謗中傷が殺到していると報じられました。生徒の顔写真がSNSなどで拡散されたこともあるそうです。 一方、このような匿名の攻撃に晒され、メンタル不調を訴える生徒が増えているとも報じられています。学校から協力を依頼された臨床心理士・公認心理師には、約50人もの生徒からの相談が寄せられているとのことです。 感染症の蔓延のなかで、ただでさえ不安な日々を送っていたところに加えて、身近でクラスターが発生したということの不安、そしてそれに対する悪意に満ちた匿名の攻撃という恐怖。心理的な不調が出て当然です。 新型コロナウィルス感染症が蔓延するなかで、「コロナうつ」「コロナ不安」などという言葉が用いられるようになり、感染症だけでなくメンタルヘルスの問題もク

                                              ニセカウンセラーに要注意 - 心のケアを誰に任せればよいのか・・・(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                            • 劣等感はあるが罪悪感はない…ネットで誹謗中傷を繰り返す人々の心理(原田 隆之) @gendai_biz

                                              伊藤詩織さんの提訴 ジャーナリストの伊藤詩織さんが6月8日、自らを誹謗中傷するかのようなイラストをSNSなどに投稿した漫画家のはすみとしこさんや、その投稿をリツイートした人々を名誉毀損で提訴した。 はすみさんは、伊藤さんが性的暴行を受けたことを実名で公にしたあと、「枕営業大失敗」「そうだデッチ上げよう!」などと揶揄する数点のイラストをSNSなどに掲載していた。 提訴を受けてはすみさんは、「これは風刺画であり、フィクションだ」と苦しい弁解をしている。確かにイラストでは伊藤さんを名指ししてはいないが、イラストの風貌は伊藤さんとよく似ているし、伊藤さんの著書らしき本のイラストなども描き込まれている。 どれだけ「フィクションだ」と言い訳をしても、誰が見ても伊藤さんを連想し、彼女への中傷だとわかるようなものが「フィクション」であるという言い訳が通るわけがない。むしろ、「フィクション」を装うような体を

                                                劣等感はあるが罪悪感はない…ネットで誹謗中傷を繰り返す人々の心理(原田 隆之) @gendai_biz
                                              • 小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                小山田氏の辞任劇 東京オリンピック・パラリンピックの開催を間近に控えて、開会式の作曲担当であった小山田圭吾氏が辞任に追い込まれた。 小山田氏を巡っては、もうさんざん批判がなされているので、今さらその輪に加わることは、溺れている人にさらに石を投げつけるような行為であるとも思い、記事を書くことがためらわれた。 しかし、卑劣な差別やそれに基づく言動に対して、きちんと異議申し立ての声を上げ続けることもまた、社会に生きるわれわれ一人ひとりの責任であると思い直し、私なりに考えたことを書き記すこととした。 いじめと呼ぶには度が過ぎる  小山田氏が行ったとされる言動のなかには、「いじめ」と呼ぶにはあまりにも度を越したものが多く含まれる。障害のある相手に暴力を振るった挙句、人間性を嫌というほど貶めるような行動を強制する、重病患者が苦しんだり亡くなったりすることを嘲笑う、さらには大人になってもこうした行為を武

                                                  小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                • なぜ彼らは手指消毒やマスク着用を拒否するのか・・・個人の自由、公衆衛生、そして公共性(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                  コロナ第3波のなかで 冬になって新型コロナウィルス感染症が、また猛威を振るっています。第3波とも呼ばれるこの感染拡大のなかで、人々の行動傾向は、第1波、第2波とはまた違った様相を見せているように思われます。 第1波や第2波のときは、突如として降りかかった新たな脅威の前に、人々は不安を募らせ、過剰ともいえる防御策を講じ、その一方で感染者に対して心ないバッシングをすることが問題となっていました。 そのなかで、いわゆる「自粛警察」「マスク警察」と呼ばれるように、防御策を取らない人々への風当たりが非常に強くなりました。このような動きに対して、私は何度かそのような心理状態を分析し警鐘を鳴らしました(現代ビジネス「日本でも多数出現・・・「自粛警察」の心理を理解できますか?」)。 しかし、現在はそのような動きとは違って、人々の「コロナ慣れ」「コロナ疲れ」が目立つようになっています。政府が「勝負の3週間」

                                                    なぜ彼らは手指消毒やマスク着用を拒否するのか・・・個人の自由、公衆衛生、そして公共性(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                  • 新型コロナ、「パチンコ・保健所・夜の街・若者」を敵認定する人々が抱える「深刻な問題」(原田 隆之) @gendai_biz

                                                    新型コロナ、「パチンコ・保健所・夜の街・若者」を敵認定する人々が抱える「深刻な問題」 分断と排斥を超えるには ある保健所の話 地方で保健所の所長をしている友人から、最近このような話を聞いた。コロナの家庭内感染が各地で広まっているが、その地域でもある家族の両親が感染して入院し、子ども二人が家に残されるという事態になってしまったという。 子ども自身も濃厚接触者であり、自宅待機とせざるを得ない状況だったが、上の子どもは高校生だったので、下の子の面倒を見ながら待機を続けることになった。とはいえ、子ども二人での自宅待機は心配である。保健師は通常の健康状態の確認に加えて、日に何度か電話をして「困っていることはないか」「心配なことはないか」などを聞くとともに、励ましの言葉をかけ、きめ細やかな対応をしたそうだ。 そして、無事に両親が退院して、子どもたちも学校に行ける日がきたとき、保健所に子どもたちから手紙

                                                      新型コロナ、「パチンコ・保健所・夜の街・若者」を敵認定する人々が抱える「深刻な問題」(原田 隆之) @gendai_biz
                                                    • 「うつ病とは何か」知らない人が多すぎる…大坂なおみが投げかけたもの(原田 隆之) @gendai_biz

                                                      大坂なおみ選手、突然の棄権 大坂なおみ選手が、全仏オープンで試合後の記者会見を拒否した後、多くの批判や混乱が巻き起こり、主催者側からは多額の罰金を科せられた。さらには、テニス4大大会の主催者からは合同で、違反を続けるようであれば4大大会から追放するとの警告までもなされていた。 そしてその直後、大坂選手はツイッターで長い間うつに悩まされていたことを告白し、これ以上混乱を招きたくないので「私が去るのが一番」と綴った手記を発表し、以後の試合を棄権するに至った。 今やテニス界のスーパースターである大坂選手ともなれば、その一挙手一投足に注目が集まる。しかし、本人が告白したように、自身は内向的でナイーブな若干23歳の女性であり、人前で話すのが苦手で、そのたびに「大きな不安の波」襲われていたことを、誰も気づかなかった。 その結果、ここまで彼女を追い詰めてしまっていたことをメディアや大会関係者は、深く反省

                                                        「うつ病とは何か」知らない人が多すぎる…大坂なおみが投げかけたもの(原田 隆之) @gendai_biz
                                                      • なぜ間違った医療情報を信じてしまうのか エビデンスよりも「物語」を好む心理(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                        矛盾する2つの意見  新型コロナウイルス感染症に対しては、専門家からさまざまな情報がもたらされ、その情報の洪水のなかで「何を信じてよいのか」と溺れそうになっている人が多い。特に、別々の専門家から矛盾する情報が発せられたとき、あなたはどちらを選ぶだろうか。 下の2つの例を見ていただきたい。 医師A 私はコロナ患者をこれまで500人以上も診ています。毎日24時間体制でコロナ患者に対応しており、疲弊しきっていますが、それでもそれが私の使命だと思って全力を尽くしています。そのため、これまで1人の死亡者も出したことがなく、誰よりも適切に治療に当たっているという自信があります。その私が断言します。○○をすれば、すべて解決します。 医師B 私は医師ですが、研究部門におりますので、直接コロナ患者を診ていません。しかし、現場の医師とたえず情報交換を行っています。毎日コロナに関する世界中の論文を読んでおり、も

                                                          なぜ間違った医療情報を信じてしまうのか エビデンスよりも「物語」を好む心理(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                        • SNSで「寿司テロ」が繰り返されるのはなぜか?:「デジタルステータス」への飽くなき欲求(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                          回転寿司店などで、若者が不適切な行為を行い、それを面白半分でSNSに投稿した動画が次々に炎上している。被害を受けた店は、後始末に追われ、客数が大幅に落ち込んだり、株価が急落したりするなど、大きな影響を受けている。まさにネット社会の恐ろしさを物語る事件であるが、なぜ彼らはこのような愚かな行動に出るのだろうか。 これらの行動は、若者特有の心理的問題とSNSが抱える問題の双方に関連している。 若者の発達課題 思春期から青年期にかけての若者は、子どもから大人に差し掛かる重要な時期のなかにおり、親や庇護的な大人からの自立、自らのアイデンティティの確立、セクシャリティの確立、道徳意識の発達などといった発達課題を抱えている。 重要な他者との関係としては、身近な仲間関係で過ごすことを最も好むようになるし、恋愛関係を持つこともある。この時期の対人関係は、その後の社会的関係を築く能力やスキルを発展させる土台と

                                                            SNSで「寿司テロ」が繰り返されるのはなぜか?:「デジタルステータス」への飽くなき欲求(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                          • 痴漢は性依存症の可能性 病気としての認識と治療も(筑波大学人間系心理学域 原田隆之教授)

                                                            犯罪行為の一つである痴漢。刑法の「強制わいせつ罪」または各都道府県の「迷惑防止条例違反」が適用され、罰則も定められている。一方、逮捕された人の5年以内の再犯率は約4割に上る。臨床心理学や犯罪心理学を専門とする筑波大学人間系心理学域の原田隆之教授は「治療が必要な性依存症の可能性もあるので、罰するだけでは不十分です」と話す。 ▽女性や性へのゆがんだ認知 現時点で「性依存症」という精神医学上の診断名はなく、痴漢は「パラフィリア(性嗜好=しこう)障害」の中の「窃触(せっしょく)障害」に分類される。しかし、衝動的に繰り返すため、診療現場では通常、アルコール依存やニコチン依存と並ぶ依存症と捉える。 ただ、酒やたばこという物への依存と異なり、「痴漢は明確な被害者がいる点で、悪質な犯罪行為です」と原田教授は説明する。痴漢行為の原因には、幼少期の性的虐待被害などのトラウマがあると思われがちだが、「大半は問題

                                                              痴漢は性依存症の可能性 病気としての認識と治療も(筑波大学人間系心理学域 原田隆之教授)
                                                            • コロナのワクチン忌避、20代に多い傾向 「接種したくない」人の心理とは?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                              ワクチンをめぐるわが国の状況 新型コロナウイルス感染症(以下、コロナという)のワクチンについて、訪米した菅首相はファイザー製薬CEOと電話会談し、9月中には国民全員に行き渡る分のワクチンを確保できたと述べました。GW明けからは、接種が本格化するとも伝えられています。国民の2%にすらワクチンが届いていない現状の打開につながると期待したいと思います。 しかし、期待がもてることばかりではありません。というのも、わが国は世界でも「ワクチン忌避感情」が大きな国の1つだからです。世界149か国を対象にした調査によると、日本はワクチンの安全性への信頼感が最下位という結果になっています。 ワクチンの供給とスムーズな接種という物理的なロジスティックスに加え、国民のワクチン忌避感情やワクチンへの不安に対処するため、心理的なロジスティックスが求められるのです(「反ワクチン報道」にどう対処すべきか・・・丁寧な発信

                                                                コロナのワクチン忌避、20代に多い傾向 「接種したくない」人の心理とは?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                              • 男性は性犯罪者予備軍と決めつけか キッズラインの男性シッター対応が間違いの理由(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                「キッズライン」の発表 保育所の不足や女性の社会進出,核家族化の進行などの流れの中,ベビーシッターの需要が急増しています。そのニーズに応えるために誕生したのが,ベビーシッターのマッチングアプリ「キッズライン」です。これは,ベビーシッターとして登録した人と,子どもを預けたい親とのマッチングをサポートするアプリであり,手軽なうえに比較的低価格で利用できることから人気を博しています。 ところが,「キッズライン」にベビーシッター登録していた男性ベビーシッターが,預かっていた子どもの下半身を触るという事件があり,アプリ運営会社側は,対応を迫られていました。そして,6月4日に今後の対応方針が発表されました。そこでは「男性ベビーシッターの登録受付を一時停止する」ということが含まれていました。その理由は「専門家から性犯罪が男性により発生する傾向が高いことを指摘された」とされています。 性犯罪の現状 この事

                                                                  男性は性犯罪者予備軍と決めつけか キッズラインの男性シッター対応が間違いの理由(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                • コロナ禍での五輪に熱狂する人々の心理とそこで忘れてはいけないこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                  東京オリンピックの熱狂 いよいよ東京オリンピックが始まった。開幕前は、批判や反対が大きかったが、いざ始まってみると、連日のメダルラッシュに日本中が熱狂している。スタジアムや会場には入れなくても、少しでも近いところで雰囲気を味わいたいという人たちが、その周囲に大勢押し寄せているそうだ。 いっときは、6割もの人が反対していたという五輪開催だが、反対していた人たちはどこへ行ってしまったのだろうか? 私自身、この時期の五輪開催には反対であった(「安心、安全なオリンピック」というスローガンに決定的に欠けているもの)。そして、私だけでなく五輪開催に反対していた多くの人は、五輪そのものが嫌いで反対していたのではない。 選手の活躍を観たり、応援したいという気持ちの反面、感染状況が一向に収束を見せないなかでの強行開催や、穴だらけの「バブル方式」などといった不十分な対策に不安を覚え、反対していたのである。 予

                                                                    コロナ禍での五輪に熱狂する人々の心理とそこで忘れてはいけないこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                  • 安倍元総理銃撃事件、山上容疑者の心理分析は正しいのか?:犯罪心理学者やメディアの専門性と責任(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                    重大事件、メディア、そして専門家    重大事件が起きたとき、メディアは事件の背景や犯人の動機について、専門家に分析を委ねようとする。それが国民の関心事であるならば、国民の知る権利に応えるという意味において、それはメディアの重要な仕事である。 その際、専門家として意見を求められるのは、犯罪心理学者、精神科医、元警察官、弁護士などである。私自身は、犯罪心理学者として、これまでも多くのメディアから、さまざまな事件が起きるたびにこのような依頼を受けてきた。 そして、その時点でできる限りアクセスできる事実やデータ、そして専門知識を用いて、事件の背景や容疑者の心理、さらには再発防止策などについて意見を述べるのも専門家の責任の一端であると思い、可能な限りそれに応えてきた。 しかし、メディアの側にも専門家の側にも、そうした責任の範囲を逸脱した報道や態度が見られることがたびたびある。そこには、メディア側と

                                                                      安倍元総理銃撃事件、山上容疑者の心理分析は正しいのか?:犯罪心理学者やメディアの専門性と責任(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                    • コロナ薬「アビガンの安全性・効果のデータはそろっている」は本当か(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                      新薬への期待 緊急事態宣言が延長され、大都市圏では外出や営業の自粛が続いている。その一方で、感染者が連続して何日も出ていない県もあり、それらの県では緩和の方向に進んでいる。 楽観はまだ許されない状況だが、全国的に見ても、感染爆発はどうにか回避されたようであり、感染者の増加も減少に転じているように見える。 こうした中で、5月7日、アメリカの製薬会社ギリアド・サイエンシズが開発したレムデシビルがわが国において、新型コロナウイルス感染症の治療法として、異例の早さで特例承認された。特例承認とは、感染症蔓延のために緊急の必要がある際に、ほかに適切な治療薬がなく、海外において販売が認められているときに適用されるもので、その際には、米国での臨床試験データやわが国での観察研究のデータが検討された。 新型コロナウイルス感染症に対して使用できる薬が承認されたことは、大きな前進であり、一筋の光明であることは間違

                                                                        コロナ薬「アビガンの安全性・効果のデータはそろっている」は本当か(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                      • 「複雑性PTSD」公表後も続く執拗な誹謗中傷…眞子さまと小室さんの「人権」はどこへ(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                        万葉集の時代、天皇や皇族は現代よりはるかに自由に恋愛をし、恋心を歌に詠んでいたのは、誰もが知るところである。 今の季節にぴったりな歌にこのようなものがある。これは大津皇子が石川郎女に贈った歌である。

                                                                          「複雑性PTSD」公表後も続く執拗な誹謗中傷…眞子さまと小室さんの「人権」はどこへ(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                        • 『ポテサラ購入者に暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース』へのコメント

                                                                          世の中 ポテサラ購入者に暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                            『ポテサラ購入者に暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース』へのコメント
                                                                          • 伊勢谷友介さん大麻逮捕…薬物事件の「刑罰が厳しすぎる」という重要論点(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                            伊勢谷さん逮捕をめぐって 俳優の伊勢谷友介さんが大麻取締法違反容疑で逮捕されたとの報道があった。昨日からネットやワイドショーはこのニュースでもちきりである。 最近の傾向としては、「出演作品の放送中止や自粛などは控えるべき」「作品に罪はない」などの意見も目立つようになっている。それはそれで大きな「進歩」かもしれないが、まだそこで足踏みしている気がしないでもない。 というのも、テレビでは警察署に連行される車の映像を繰り返し流したり、その警察署の前で中継をしたりといった様子であり、「相変わらず」という印象は拭えない。 おそらく、保釈される際には、警察署の前にはテレビカメラが列をなし、「謝罪セレモニー」が行われるのだろう。 以前から芸能人が薬物で逮捕されるたびに主張していることであるが、あたかも「晒しもの」のように、謝罪や連行の場面を繰り返し報道することは、やめるべきである。必要以上に社会的バッシ

                                                                              伊勢谷友介さん大麻逮捕…薬物事件の「刑罰が厳しすぎる」という重要論点(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                            • 三浦春馬さんの突然すぎる死…自殺大国で私たちやメディアができること(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                              三浦春馬さんの突然すぎる死…自殺大国で私たちやメディアができること 身近な人が悩んだとき、何を伝えればよいか 衝撃のニュース 土曜日の午後、人気俳優の三浦春馬さんが死去したという衝撃のニュースが飛び込んできた。自殺とみられ、ネット上では驚きの声が溢れている。まずは、心からご冥福をお祈りしたい。 有名人の自殺をめぐっては、かつてはその後に後追い自殺や模倣自殺が増えることがあった。ゲーテの『若きウェルテルの悩み』にちなんで「ウェルテル効果」などとも呼ばれるがこれはこのウェルテルの自殺を模倣して、若い人々の自殺が増えたということから名づけられたものである。 自殺が模倣されるかどうかは、まだよくわかっていない。多くの後追いや模倣のケースは、元々自殺願望があったり、自殺リスクが高かったりした人々が、有名人の自殺などをきっかけにして自殺するということではないかと考えられている。 また、価値観が多様化し

                                                                                三浦春馬さんの突然すぎる死…自殺大国で私たちやメディアができること(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                              • 教師による性犯罪をどのように防ぐべきか (原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                教師による性暴力 教師が児童生徒に対して性暴力を働くという犯罪は、卑劣という言葉では表現しきれないくらいのものがある。 教師という立場を利用し、児童生徒との関係性や信頼感を逆手に取って、相手の人権や将来にまで残る心の傷のことなどを一顧だにせず、自らの欲望の赴くままに行動することなど、到底許されるものではない。 こうした事件が続発していることを受けて、文部科学省は教育職員免許法(教免法)の改正を検討している。現行の規定では、わいせつ行為で教員免許を失っても、3年がたてば再取得が可能となるのであるが、いくら何でもそれは甘すぎる。再取得した免許で再び教壇に立ち、再び事件を起こしたというケースもある。 先日、文科省が検討している改正案は3年の期間を5年に延長しようとするものであるとの報道があった。これに対し、多くの驚きや反発の声が上がっている。 性犯罪の再犯リスク 私は10年以上にわたって、刑務所

                                                                                  教師による性犯罪をどのように防ぐべきか (原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                                • 気のゆるみと言うな 心理学に基づいた緊急事態宣言解除後の感染防止対策(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                  緊急事態宣言の解除 ようやく首都圏でも緊急事態宣言が2か月半ぶりに解除されることとなりました。しかし、今回の解除は、手放しで喜べないものがあります。首都圏の感染者数は頭打ちどころか、すでにリバウンドの兆候すら見せており、解除のタイミングを間違ったのではないかと思えてしまうほどです。このタイミングでの解除を不安に感じている人も多いのではないでしょうか。 2週間の延長を決めた際にも、政府は特段の新しい対策を講じておらず、ただダラダラと解除の時期が延ばされただけのように見えました。その間に人出は増え、感染者数も増加に転じ始めています。 今回の解除は、これ以上延長を続けていても、その効果が得られないということが主な理由のように思えます。「もはや打つ手がない」というあきらめのようなセリフを吐いた専門家もいたと報じられています。今回の解除をあえて名付けるなら、「ダラダラ宣言」の「仕方ない解除」とでも言

                                                                                    気のゆるみと言うな 心理学に基づいた緊急事態宣言解除後の感染防止対策(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                  新着記事