長野県内で生息域が拡大している特定外来生物「ウチダザリガニ」が、下伊那郡喬木村の矢筈(やはず)ダムにも生息していることが18日、飯田市上郷小学校の村上賢英教諭(44)の調査で分かった。ウチダザリガニは同郡松川町の県営片桐ダムなどでも確認済みで県環境保全研究所が調査を進めている。いずれも現時点では生態系への影響はみられていないが、禁漁区でウチダザリガニを捕る人もおり、早急な対応が必要になってきた。 村上教諭がウチダザリガニの調査を始めたのは昨年夏。松川町にウチダザリガニが生息するとの話を聞き、飯田下伊那地方にあるダムなど7カ所に餌を仕掛けた。このうち片桐ダムと矢筈ダムで生息を確認。今年も所属する下伊那教育会陸水委員会で同様の調査をし、この2カ所で個体を捕獲したとしている。 村上教諭によると、今のところウチダザリガニが他の水生生物などに影響を与えているかは確認できていない。 ダム湖全体が