2026年の基準を150万台から100万台に50万台減らした。写真は2026年に高級車「レクサス」ブランドで市場投入する予定の次世代EV「LF-ZC」。次世代電池(パフォーマンス版)を搭載し、航続距離を1000kmに伸ばす。一方で、電池のコストを2割削減する計画。(出所:日経クロステック) ついにトヨタ自動車が電気自動車(EV)の計画の引き下げに動いた。2026年に年間150万台としていた「基準」を100万台へと3分の2に減らす(図1)。同社は「世の中の環境が変われば当然、基準を見直していく」(同社の佐藤恒治社長)と説明する一方で、これまで当初の基準を維持していた。 同社にとって基準とは販売目標ではなく、需要があればその台数までEVを生産できるように準備するというもの。販売目標と位置付けていないのは、購入するクルマの選択肢は顧客にあり、自動車メーカーが売るクルマを顧客に押し付けることはでき