世界中でファンを獲得しているオムニバス形式のウェブトゥーン『奇々怪々』シリーズ。その人気エピソードのひとつ「整形水」がアニメーション映画化され、9月23日より日本全国で公開されている。顔に浸すだけで美人になれるという“整形水”を手にしたヒロインをめぐり、人間の深い業と心の闇をこれでもかというほどに炙り出していく本作。アニメーションならではの利点を生かし、さらに怖く、グロく、美しく、狂気の世界へいざなってくれる。 後編:新たな奇才が手がけた異色作。世界の映画祭で評価された“大人向けジャンル” 独特の作品世界で観客を引き付けるアニメーション映画『整形水』の生みの親は、チョ・ギョンフン監督と彼が率いるSTUDIO ANIMALのスタッフたちだ。20年以上になる彼とスタジオの歩みは、まさに韓国アニメーションが歩んできた苦難の道のりに重なる。 チョ・ギョンフン監督は、韓国の民主政治と海外文化解放が動