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学問・研究の検索結果281 - 320 件 / 780件

  • E1996 – 米国著作権法の図書館等関連規定改正に向けたモデル条項

    米国著作権法の図書館等関連規定改正に向けたモデル条項 2017年9月,米国議会図書館(LC)が所管する米国著作権局は,図書館等に適用される権利制限を規定する著作権法第108条の改正に向けたディスカッション・レポートを公表した。米国著作権局はここ10年以上,デジタル時代に対応した第108条のあり方について,図書館関係者や著作権者,研究者等からなる研究グループを設置するなどして継続的な検討を進めてきた(E778参照)。本レポートは,連邦議会を含む関係者の議論を加速させる枠組の提供を目的とした,新たな第108条のモデル条項を提案している。以下にその主な論点を紹介する。 ●適用機関 現行第108条は,適用対象機関として図書館及び文書館にのみ明示的に言及するが,モデル条項は,新たに「ミュージアム」を適用対象とすることを提案する。それに合わせ,同条の適用を受けることができる図書館等の要件について,現行

      E1996 – 米国著作権法の図書館等関連規定改正に向けたモデル条項
    • 川勝知事が追及しない「日本学術会議」選考の謎

      静岡県の川勝平太知事はリニア中央新幹線の静岡工区着工を認めない一連の発言で、全国的な存在感を発揮しているが、菅義偉首相を批判する発言でもメディアをにぎわしている。 川勝知事は10月7日の定例会見で、菅首相が日本学術会議の新会員候補6人の任命を拒否したことについて、「菅義偉という人物の教養レベルが露見した。学問立国に泥を塗るようなこと」など痛烈に批判した。川勝知事は「(リニア問題で)国論を巻き起こす」と宣言しているが、静岡県知事としては、単なる菅首相批判ではなく、日本学術会議の組織としての不透明さを明らかにしたうえで、同会議のあり方について問題提起すべきだった。なぜなら、静岡県出身で初のノーベル賞受賞者、天野浩・名古屋大学教授は日本学術会議の会員ではないからだ。静岡県にとっては見過ごせない問題だ。 会員選考過程も不透明 内外に向けて日本の科学者を代表する機関、日本学術会議は全国87万人の科学

        川勝知事が追及しない「日本学術会議」選考の謎
      • 目的と手段がときに入れ替わるのはなぜか?【目的・手段・目標の意味とその違い/自分の仕事を振り返るリスト付き】 | GLOBIS学び放題×知見録

        人材育成のプロが組織の成長に伴走します。生成AIを活用した各種機能、MBA基礎〜DXなど最新知識まで測定もできるeラーニングも用意。 詳細を見る 私たちは日々の仕事のなかで、自分の目指していることが袋小路に入ってしまうことがよくあります。そんなとき、冷静に原因を分析してみると、いつしか当初の目的がどこかに消えてしまっていて、手段が目的にすり替えられ、それに振り回されていたことに気づきます。今回はそんな目的と手段の関係性についてあらためて考えます。 目的と手段の基本的な形「目的」とは目指す事柄をいいます。そして、その事柄を実現する行為・方法・要素が「手段」となります。何かを成し遂げようとするとき、目的と手段はセットになっていて、平たく言えば、「~実現のために、~する/~がある」という形になります。たとえば、「平和を守る〈=目的〉ために、署名活動をする〈=手段〉」、「平和を守る〈=目的〉ために

          目的と手段がときに入れ替わるのはなぜか?【目的・手段・目標の意味とその違い/自分の仕事を振り返るリスト付き】 | GLOBIS学び放題×知見録
        • 名古屋芸大、教授に自宅待機命令 教職員組合と対立か:朝日新聞デジタル

          名古屋芸術大学(愛知県北名古屋市)を運営する学校法人名古屋自由学院が9月、教職員組合の委員長と副委員長の教授2人に自宅待機命令を出し、教職員組合が「明確な理由がなく不当だ」と命令の撤回を求めていることがわかった。朝日新聞の取材に、法人の纐纈(こうけつ)正伸人事課長は「現在、審議中。それ以上申し上げられない」と答えている。 組合関係者によると、9月22日、法人の川村大介理事長名で40日の自宅待機を命ずるメールが2人に届いた。後日、同じ内容の書面も郵送で届いた。理由として「職員の行為が懲戒に該当する。またはそのおそれがある」「職員が出勤することにより、正常な業務の遂行に支障をきたす。または他の職員に与える影響が大きい」などと記載されていた。組合が具体的な理由を問い合わせたが「個別の案件には回答しない」と書かれた文書が届いたという。 一方、組合関係者によると、待機命令が出る前の9月7日、組合は「

            名古屋芸大、教授に自宅待機命令 教職員組合と対立か:朝日新聞デジタル
          • 優秀な子に育てたいなら価値観を変えさせよ | 子どもの才能を本当に伸ばす「教育のための教科書」 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

            論文を書いているだけでは世の中は変わらない 加藤エルテス 聡志(以下、加藤):石山さんはリクルートで人工知能の研究と活用を推進されているのですよね。 石山洸(以下、石山):はい。リクルートAI研究所の責任者を少し前までやっておりましたが、昨年11月にグーグル・リサーチ出身で人工知能とデータマネジメントのAlon Halevyさんを採用してからは彼をサポートする立場にいます。このAI研究所が新しく作ったRIT(Recruit Institute of Technology)推進室の責任者をしながら、Alon Halevyさんの研究内容をリクルートのビジネスに接続していく役割と、2015年11月に設立した米国拠点の企画と統括を担当する役割を果たしています。 加藤:アカデミアとビジネスの結節点となる役割ですね。石山さんがこうした立場になられた経緯を教えていただけますか。 石山:大学生の時は、修士

              優秀な子に育てたいなら価値観を変えさせよ | 子どもの才能を本当に伸ばす「教育のための教科書」 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
            • コインハイブ事件の最高裁の弁論の検察側の主張がひどいことを考えた(追記あり) : なか2656のblog

              1.コインハイブ事件 ■追記 2022年1月22日に最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)でこのコインハイブ事件について無罪判決が出されました。詳しくはこちらをご参照ください。 ・【速報】コインハイブ事件の最高裁判決で無罪判決が出される あるウェブデザイナーの方(モロ氏、以下「被告人」)が、自身のウェブサイトに仮想通貨採掘アプリ「coinhive」を設置していたことが、不正指令電磁的記録等罪(いわゆるウイルス罪・刑法168条の2以下)に問われたいわゆるコインハイブ事件において、2018年の横浜地裁平成30年3月27日判決は、不正指令電磁的記録等罪の構成要件における、「反意図性」の該当は認めたものの、「不正性」(社会的許容性)の該当は認められるとはいえないとして、被告人を無罪としました。 ところが、控訴審の東京高裁令和2年2月7日判決(栃木力裁判長)は、「反意図性」および「不正性」の両方が成立する

                コインハイブ事件の最高裁の弁論の検察側の主張がひどいことを考えた(追記あり) : なか2656のblog
              • 朝日新聞グローブ (GLOBE)|The Author―著者の窓辺 レザー・アスラン

                [第6回]イスラムの解釈を個人が再定義する 「宗教改革」は、すでに始まっている 『変わるイスラーム源流・進展・未来』No god but God:The Origins, Evolution, and Future of Islam レザー・アスラン Reza Aslan 作家、宗教学者 キリスト教では、キリストをめぐる人間的な物語があふれているのに、イスラムでは戒律や教義が強調されがちだ。この本は、イスラムの預言者ムハンマドを中心に、様々な人間の物語から始まり、イスラムを語るストーリーテリングの斬新さに驚かされる。「イスラムの宗教改革」という刺激的なテーマを提示する意欲作でもある。 宗教は物語であって歴史ではない ――イスラムを扱いながら、小説のような書き方をしていますね。例えば、ムハンマドが初めて神の啓示を受けた時の様子を、「人里離れた山中の洞窟に1人で座って瞑想していると、突然、目に

                • 絶望した!アカデミズムに絶望した! - 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。

                  なんだよこれ! 【断 大月隆寛】信じるのは自由ですが… キュージョーキュージョー、と連呼するさまは九官鳥、ならぬ九条教。最近の「護憲派」のありさまです。憲法九条があったから戦後日本は平和でいられたんだ、てなところまでステージがあがっちゃって立派なカルト。ムカついたりあきれたりを通り越し、うわあ、こりゃもう何か介護が必要なのでは、と心配してしまう領域にまで、あっぱれ解脱しています。 「護憲」でも「反戦」「平和」でもいい。わが国は隣のかの大中華などと違い、一応は言論の自由が保障されている民主主義国家。どんなにお花畑な思想を持とうが、どんなにけったいなご神体をあがめようが、ええ、とりあえずは自由。広い世の中、そんな信心深い人もいてしまう、で片づけるくらいの度量はみんな一応、持ってはいます。 でもねえ、環境汚染というのもあるわけで。みっともないものはなるべく見たくない、というのも人情なわけで。たと

                    絶望した!アカデミズムに絶望した! - 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。
                  • 財政史 : 財務総合政策研究所

                    (対象期間:明治元年(1868年)~35年(1902年)/編纂時期:明治33年(1900年)~36年(1903年)) 明治維新後における政治経済の激動の中で複雑な変遷過程を辿り、また、後世の政治経済や学問研究において大いに参考とされるべき明治初期の財政について、記録の欠如や散逸、当時を知る関係者の減少といった状況を憂慮した松方正義大蔵大臣の意を受けるなどして、明治33年(1900年)に「明治財政史編纂会」が組織されました。『明治財政史』は、同じ時期に修史事業の実施を検討していた大蔵省がこの会の趣旨に賛同し、既に蒐集、所蔵していた公文書などの資料を提供するなどして協力する形で同年から明治36年(1903年)にかけて編纂されました。『明治財政史』は、対象期間(明治元年(1868年)~35年(1902年))中、最も長く大蔵大臣を務めた松方正義の功績を顕彰する意図もあったことから、「松方伯財政事歴

                    • あなたの声がチカラになります

                      Ⅰ. 国民の側と天皇の側の双方から支えられた象徴天皇制 以下は、象徴天皇とは何かということを生涯を通じて誰よりも深く考えられた方のお言葉である。 「…即位以来、私は国事行為を行うと共に、日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごして来ました。…私はこれまで天皇の務めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に、国民統合の象徴としての役割を果たすためには、天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に、天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じてきました。」(『象徴としてのお務めについての天皇陛下〔現明仁上皇〕のおこと

                        あなたの声がチカラになります
                      • 私大天下り役員受入れワースト1は共立女子大、助成金等6億6千万流れる

                        私大天下り役員ワースト10。公的資金のお土産付きで官僚が天下っている構図がよくわかる。民主党があっせんを禁止しても全く無意味。カネが流れる以上、あっせんなどなくとも私学側が「引換券」として役人OBを受け入れる。 民主党が「天下りのあっせん根絶」を公約に掲げているが、その具体的な政策は未だ見えない。なかでも不明なのが、私学助成金が流れる私立大学・短大への天下りだ。教授など教員ポストに元官僚が多いことは別として、その影に隠れ、大学の経営にあたる理事会メンバー(企業でいう役員)に天下るケースが多いのだ。その実態を検証すると、2008年4月1日現在、計81の学校法人の役員ポストに123人の官僚ОBが天下っていた。ワーストワンは、天下り役員が6人もいる共立女子大。もはや私学ではないダメ大学である。(私大・短大天下り役員ワーストランキング全リストは末尾でエクセルダウンロード可) Digest 私学の「

                          私大天下り役員受入れワースト1は共立女子大、助成金等6億6千万流れる
                        • 芸術とは、どんな〈出来事〉なのか?

                          2017年3月11日金沢で、主に高校生に向けて行った講演のトランスクリプトです。 ぼくの専門は美学芸術学です。この「美学」も「芸術学」も、聞いただけで「ああ、なるほど」と思う人は少ないでしょう。どちらも日本語だから何となく意味は分かる(ような気はする)けれども、実際のところ、いったいどんなことを研究する学問なのか、それほど広く知られてはいないと思います。それでもいいのですが、こういう場所でたくさんの人に話す機会をいただいたので、今日は美学芸術学がどういう学問かということについて、とりあえず説明したいと思います。さて、どうするか‥‥美学芸術学には「美学」と「芸術学」というふたつの要素がくっ付いているようですので、とりあえずバラバラにして、ひとつずつ説明してみたいと思います。デカルトも「難しいことはひとつずつ分ける」("...diviser chacune des difficultés...

                          • 学位 - Wikipedia

                            学位は 一定の教育課程を履修し、かつ試験に合格して学業を修めた者 学術上価値のある研究を修め、論文または著書を公刊した者 学術上または教育上、功績があると認められた者 に授与される称号であり、取得学位(課程博士など)、研究学位(論文博士など)、名誉学位の類型があるほか、国や大学によって博士、修士、学士の学位のほか、短期大学士、専門職学位その他各種の階梯・称号が制定されている[注釈 11]。 ちなみに学位は大学院の修了資格と不可分の関係にあり、大学院の修了はその大学院の課程が定める特定の学位の取得を意味していた [注釈 1]。しかし、今日ではその大学院の修士課程、専門職学位課程、博士課程の定める学位の他に、大学が提携する他大学特に外国にある大学の学位の取得も可能になるダブルディグリー・プログラムや学位の取得はできない代わりに知識や技術の修得のみに徹するノンディグリー・プログラムという教育課程

                            • 言語理論と言語資料

                              リンクは自由! 『日本語学』第22巻(2003)4月臨時増刊号「コーパス言語学」, pp.6-15 掲載 言語理論と言語資料 ―コーパスとコーパス以外のデータ 後藤 斉 1. コーパスとは何か 言語の研究に関して「コーパス」ということを目にすることが増えているが、 その概念の理解は必ずしも十分に広まっているとはいえない。まずそれを 整理しておくことが必要であろう。 「コーパス」という語は英語のcorpusに由来し、これはさらにラテン語 corpus「体」(発音はコルプス)に発する。この語は文字通りの意味から転じて、 比較的早くから『ローマ法大全』Corpus Iuris Civilisのように「資料の総体」を 意味して使われ、この用法でヨーロッパ各国語に取り入れられた。特定のテキスト (音声言語を転写した資料を含む)のみに依拠して研究が行われるような場合には、 それをその研究におけるコーパ

                              • 白井聡『国体論』の反米主義としてのレーニン主義 : 「平和構築」を専門にする国際政治学者

                                「平和構築」を専門にする国際政治学者 篠田英朗(東京外国語大学教授)のブログです。篠田が自分自身で著作・論文に関する情報や、時々の意見・解説を書いています。過去のブログ記事は、転載してくださっている『アゴラ』さんが、一覧をまとめてくださっています。http://agora-web.jp/archives/author/hideakishinoda なお『BLOGOS』さんも時折は転載してくださっていますが、『BLOGOS』さんが拾い上げる一部記事のみだけです。ブログ記事が連続している場合でも『BLOGOS』では途中が掲載されていない場合などもありますので、ご注意ください。 白井聡氏の近刊『国体論:菊と星条旗』は、前著『永続敗戦論』と同様に、特に学術的に新しいという要素はないが、全体が一つの檄文であるかのような力強さを持っている。 日本はアメリカに支配されている! 対米従属論者に支配されてい

                                  白井聡『国体論』の反米主義としてのレーニン主義 : 「平和構築」を専門にする国際政治学者
                                • 社説:新職業教育校 既存の学校では無理か - 毎日jp(毎日新聞)

                                  新タイプの学校というなら明確な必要性と役割がいる。だが既存の学校だけではどうにもならないのか。 職業教育改革を検討している中央教育審議会は中間報告で、実践的な職業教育に特化した新たな学校制度案を提起した。今後各界の意見を踏まえて答申にまとめる。 こんな案だ。大学、短大、専門学校など既存制度の枠外の高等教育機関で、入学者は高校卒業者。修業年限は2~3年、もしくは4年以上。実験、実習など演習型授業が4~5割を占め、関連企業へのインターンシップ(就業体験)を義務づける。設置基準は大学、短大のそれを基本にするが、教員配置では専門職の実務経験者を重視する。 どんな分野か。ソフトウエア設計・開発、デジタルコンテンツの開発、バイオテクノロジーなどといくつかを例に挙げたが、もっと多岐にわたることを想定している。 中教審は昨年文部科学相の諮問を受け、若年無業者増加や早期離職の傾向に教育はどう対処すべきかを論

                                  • 東中野修道氏、夏淑琴さん名誉毀損訴訟第一審で敗訴 - クッキーと紅茶と(南京事件研究ノート)

                                    この訴訟は南京事件の初期、城内南部で起こったいわゆる「新路口事件」の被害者である夏淑琴さんが、東中野修道氏と展転社を名誉毀損で訴えていたものである。 新路口事件と、東中野本(『「南京虐殺」の徹底検証』)については、k-kさんが詳細な分析を加えている。 http://wiki.livedoor.jp/kknanking/d/%BF%B7%CF%A9%B8%FD%BB%F6%B7%EF とりわけ、【bayonet】の誤訳問題などに留意されたい。 さて、11月2日の今日夕方、東京地裁の判決があった。 東中野氏の分析は「学問研究の成果にも値しない」と判断されたようだ。 共同通信配信の東京新聞記事。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007110201000659.html 旧日本軍による南京大虐殺の被害者を装い虚偽の証言をしているかのように本で書かれ、名誉を

                                      東中野修道氏、夏淑琴さん名誉毀損訴訟第一審で敗訴 - クッキーと紅茶と(南京事件研究ノート)
                                    • 注目新刊:『別のしかたで』『弱いつながり』『幸福論』など | URGT-B(ウラゲツブログ)

                                      ◎注目の「実戦系人文書」3点 ★ビジネス書売場で売れる人文書、すなわち「ビジネス人文書」のことを何年か前にご紹介したことがありますが、今回ご紹介するのは、ビジネス書、とりわけ自己啓発書の手法を人文書に取り込んだ新刊です。仮に「実戦系人文書」(実践ではなくあくまでも実戦)と呼んでおきます。ビジネス書で見かけるハウツーものと違うのは、書き手がビジネスマンやコンサルタントではなく、まぎれもない職業的な「哲学者」であるということ。彼らが大学という土俵からあえて下りて広い読者層へ向けて発信したもので、読みやすいだけでなく凡百の自己啓発書にはないウイットや深みもあります。情報の洪水の中にあって自分自身の分析力と判断力を磨くために本格派の知がますます求められるようになってきた現代、「ビジネス人文書」のニーズは否応なく高まるものと思われます。人文書がビジネス書売場へ進出する情況と並行して、第一線の哲学者や

                                        注目新刊:『別のしかたで』『弱いつながり』『幸福論』など | URGT-B(ウラゲツブログ)
                                      • 神戸事件責任者処刑の六日後に起きた、土佐藩兵によるフランス兵殺傷事件~~堺事件

                                        土佐藩が堺の統治を行っていたのはなぜか 前回の「歴史ノート」で神戸事件の事を書いたが、滝善三郎が兵庫の永福寺で壮烈な割腹を遂げた日からわずか六日後に、今度は和泉国の堺で土佐藩兵とフランス人とのトラブルが発生し、十一名の若いフランス人が銃殺あるいは海に落ちて溺死する事件(堺事件)が起きている。 そもそも、なぜ堺に多数の土佐藩兵がいたのかと誰でも思う。この点については堺が明治維新前は幕府の直轄地であり、大坂町奉行の支配下にあったことを知る必要がある。 『摘要堺市史』の解説がわかりやすい。 幕府直轄地としての堺は、大政奉還に先立って慶応三年八月に奉行所が廃止され、一旦大坂奉行所の所管となった。その中に同年十月幕府は政権を朝廷に返上して、ここに明治維新の聖代を迎えたが、しかしこの変革に際し、堺もその余波を受け、駐在の幕吏は逃亡し、伏見、鳥羽の敗兵市内に潜入する者多く、一時は無警察状態となった。この

                                          神戸事件責任者処刑の六日後に起きた、土佐藩兵によるフランス兵殺傷事件~~堺事件
                                        • 「引用にまつわるエトセトラ」の本文|BENLI

                                          一 はじめに インターネットの発達により、私たちが「発信者」として、作品を公開する機会が飛躍的に増えました。しかも、間に専門の編集者や校閲者はいません。私たちは、自分の作品が、著作権その他の他人の権利を侵害していないかに注意を払わなければいけないのです。 その際、最もやっかいな問題の一つに、「引用」という問題があります。 私たちは、何かメッセージを伝えたくて作品を発表する場合、他にも同じ考え方を発表している人がいればこれを紹介したくなりますし、異なる考え方を発表している人があればこれを批判したくなります。その場合、自分の作品の中に、その他人の作品の全部又は一部を引いて用いたくなります。 もちろん、著作権者の許諾を得れば、何の問題もありません。しかし、それも大変な話です。相手がその道の大家である場合そもそもコンタクトがとれるかもわかりませんし、相手の作品を批判的に捉える場合いやだといって断ら

                                          • 「フェミ科研費裁判」が問うもの:「裁判に始まり裁判に終わる」 性暴力にこだわり、闘う研究人生 | 毎日新聞

                                            「フェミ科研費裁判」について語る原告の牟田和恵・大阪大名誉教授=京都市下京区で2023年6月6日、山崎一輝撮影 フェミニズム研究に携わる大学教授らが自民党の杉田水脈(みお)衆院議員にインターネット上で中傷されたとして損害賠償を求めた訴訟は、大阪高裁で5月30日に原告側が一部勝訴した。原告の一人である牟田和恵・大阪大名誉教授(66)は40年近く、セクハラや性暴力にこだわって研究を続けてきた。その歩みを「裁判に始まり裁判に終わる」と振り返る。大学での研究と、裁判を含めた闘いの実践を分けられなくなったのは必然だったという。その真意を尋ねた。【聞き手・清水有香】 大阪大名誉教授・牟田和恵さん ――改めて今回の訴訟の意義をどう考えますか。 ◆国会議員が学問研究について無責任な誹謗(ひぼう)中傷を行ったことが不法であると認められ、損害賠償を命じられたことはとても重要です。その点で、学問の自由に対する政

                                              「フェミ科研費裁判」が問うもの:「裁判に始まり裁判に終わる」 性暴力にこだわり、闘う研究人生 | 毎日新聞
                                            • 日本地震学会:意見集「地震学の今を問う」

                                              地震学の今を問う (東北地方太平洋沖地震対応臨時委員会報告) 2012 年 5 月 公益社団法人日本地震学会 東北地方太平洋沖地震対応臨時委員会編 目次 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平原和朗・加藤照之 1 1.招待論文 3 防災対策と地震科学研究のあり方:リセットの時期・・・・・・・・・・ロバート・ゲラー 5 M9 を想定するために何が欠けていたのか?今後どうすれば良いのか? ・・・・・・松澤暢 9 アスペリティ・連動型・地震予知・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・井出哲 14 地震学研究者・地震学コミュニティの社会的役割ー行政との関わりについて・・・長谷川昭 18 「地震学会は国の施策とどう関わるか/地震学研究者・コミュニティの社会的役割とは何か」・・・・ についての私見・・・

                                              • 産業社会とその未来--ユナボマー宣言(前篇) | ONLINEアナキズム

                                                アナキズム誌15号に掲載した翻訳を一部誤字等を修正してここにも載せておきます。 — 産業社会とその未来(前篇)--ユナボマー宣言 セオドア=カジンスキー著 イントロダクション 一.産業革命とその帰結は人類にとって災厄だった。これらは、「先進」諸国に住む我々の平均寿命を大きく延ばしてきたが、社会を不安定にし、生を満たされないものにし、人類に侮辱を味あわせ、心理的苦痛を(第三世界では肉体的苦痛も)蔓延させ、自然界に重大な被害を負わせてきた。テクノロジーの継続的開発はこの情況を悪化させるだろう。テクノロジーは確実に人類により大きな侮辱を味あわせ、より多くの被害を自然界に負わせ、多分より大きな社会崩壊と心理的苦痛を導き、「先進」諸国にさえも肉体的苦痛を増加させることになろう。 二.産業-テクノロジーシステムは、今後も存続するかもしれないし、崩壊するかもしれない。存続する場合、それは最終的に低レベ

                                                • 【衆院選2017】科学技術政策アンケート 各政党の回答を公開

                                                  衆議院選挙の投票日、10月22日(日)が近づいてきました。投票予定の政党はもうお決まりですか? サイエンス・サポート・アソシエーション(SSA)、日本の科学を考えるガチ議論、ならびにScience Talksでは、今回の選挙でも各政党宛てに科学技術政策に関する公開アンケートを実施し、10月17日現在、6党からご回答をいただきました。設問ごとに各党の政策の違いをまとめましたので、投票の参考としてご利用ください。 回答いただいた政党は自由民主党・公明党・立憲民主党・幸福実現党・日本維新の会・日本共産党(順不同)です。各党のご担当の皆様、ご協力誠にありがとうございました。 SSAの榎木英介さんによるアンケート結果まとめ記事 設問制作者によるコメント [kanren postid=”7042″] 1-a. 日本の科学技術予算を今後どうするべきか? 現在日本の科学技術関連予算(政府負担研究費)は約3

                                                    【衆院選2017】科学技術政策アンケート 各政党の回答を公開
                                                  • ディオバン臨床研究不正事件まとめ - 日本の科学と技術

                                                    ディオバン事件の概要 今回の問題は、ノ社の依頼で臨床研究をした大学の研究者が、降圧剤としての効能自体ではなく、高血圧以外の疾病、例えば、心疾患などに対しても効能があるとする論文を発表し、それが、医学専門誌等での広告宣伝に使われたことで、他社の同種薬より優れている、との認識を医療関係者に持たせた。ところが、その根拠となった臨床試験のデータが不正に作られていたことが判明し、論文が撤回された、というものです。(高血圧薬ディオバン問題、難航する真相解明 検察、公取委の出方は?Asahi Judiciary 2013/08/26) ノバルティス社の関与 ノバルティスの薬ディオバンの効果を調べる5つの臨床研究で、ノバルティスの社員がデータの統計処理を一手に引き受けていました。 ノバルティスの三谷元社長は、臨床試験や論文執筆への会社としての関与を否定していた。 しかし、3月28日に毎日新聞が、京都府立医

                                                    • MIAU : 「知的財産推進計画2007」の見直しに関するパブリックコメント

                                                      先日お知らせしました、「知的財産推進計画2007」について、MIAUから送付したパブリックコメントを、こちらにも掲載いたします。 以下、「知的財産推進計画2007」について、その議論経過もふまえてコメントします。(ページ数は当該文書を参照) 著作権法における非親告罪化について (P.63) 著作権侵害は、有体物に対する財産権の侵害と比べて簡単に生じやすいものであり、またその財の非競合性から、無断で利用されることを被害と考えない著作権者が、数多く存在しています。著作権侵害を非親告罪化すると、著作権者が黙認するような事例について、著作権者の意思を無視して刑事告訴するという不条理が生じてしまいます。これはあってはならないことです。 また、刑事実務上、親告罪が非親告罪化されたところで、大してプラスの影響はないということは、昨年度の文化審議会の報告からも記されています。著作権侵害を効率よく規制する手

                                                      • ヒューマンファクター - Wikipedia

                                                        ヒューマンファクター(英:human factor(s))は、人間や組織・機械・設備等で構成されるシステムが、安全かつ経済的に動作・運用できるために考慮しなければならない人間側の要因のこと[1]。一言でいえば「人的要因」である。ただし、"Human Factors" と複数形で綴ると、「ヒューマンファクター学」の意味合いを持っており[2]、単なる「人的要因」では片付けられない、機械・設備等や職場環境などについて人間本位で考える学問・研究分野という意味合いとなり、人間の能力や限界・特性などに関する知見や手法などの総称と定義される[2]。本項ではそれらの概要について記載する。 なお、human factors は「人的要素」とも訳することができ、広義の人間工学と同義であると解釈できる。また、human factors自体は非常に幅広い意味を持っている。(人間工学#ヒューマンファクターも参照のこ

                                                        • まるで中国で裁判しているようだ? | この国は少し変だ!よーめんのブログ(日本こそ一党単独極右軍事政権でなければならない)

                                                          まるで中国で裁判しているようだ?これが綺麗事日本人の見本なのか?(左翼判事) 中共工作員に400万円の活動費を差し上げるwww 工作員天国 基地害国家?この国は少しどころか異常に変だ?! 南京検証本の著者 東中野修道・亜細亜大教授と発行元の「展転社」負ける! > 「南京大虐殺」本の名誉棄損訴訟で著者らに賠償命令 「南京大虐殺」を巡る本で名誉を傷つけられたとして中国人女性の夏淑琴さん(78)が、著者の東中野修道・亜細亜大教授と発行元の「展転社」に計1500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が2日、東京地裁であった。”三代川三千代裁判長”は名誉棄損を認め計400万円の賠償を命じた。 問題となったのは、1998年に出版された「『南京虐殺』の徹底検証」。判決などによると、夏さんは、南京大虐殺について記した当時の英文資料などに登場する「家族を殺され、生き残った8歳の少女」として、中国や日本で体験を

                                                            まるで中国で裁判しているようだ? | この国は少し変だ!よーめんのブログ(日本こそ一党単独極右軍事政権でなければならない)
                                                          • [mixi] mixiディア

                                                            mixiで趣味の話をしよう mixiコミュニティには270万を超える趣味コミュニティがあるよ ログインもしくは登録をして同じ趣味の人と出会おう♪ ログイン 新規会員登録 詳細 2024年3月20日 09:59更新 mixiディア - ルートディア (3/23/2010 updated) [dir]とは、mixiディアカテゴリとして機能している特殊目的コミュニティの目印です。 mixiディアは「mixiコミュニティのリンク集」です。ご自由にご参加・ご利用下さい。 ※mixiオフィシャルのコミュニティではありません。 現在、ディアの新規募集は停止中です。 ------------------------------------------ ■↓■これまでに作成されているディア一覧■↓■ カテゴリのみのリストはこちら http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=1552705 ■

                                                              [mixi] mixiディア
                                                            • カトリックの教説から見る中絶問題──中絶に関わる諸事項の関連 – 立命館大学生存学研究所

                                                              池端祐一朗 はじめに ローマ・カトリック(以下、カトリック)の教説は論じられることが多々あるが、詳細に参照されることはあまりない。熊本市の医療法人聖粒会慈恵病院(以下、慈恵病院)が「こうのとりのゆりかご」を設置したときの事例もその一つである。「こうのとりのゆりかご」は慈恵病院がカトリックであることが影響していると言われているが、実際にはカトリックの教説から正確に理解をして来られなかった。そこで、「こうのとりのゆりかご」と慈恵病院の実践を取り上げつつ、カトリック教説からみる中絶問題について見ていくことにする。 慈恵病院はカトリックの修道会(マリアの宣教者フランシスコ修道会)が設立した病院である。1978年4月に修道会から経営を移管、継承し、現在においても、病院の第一の理念として、「キリストの愛と献身の精神を信条とします」と掲げている。そのため、「こうのとりのゆりかご」の設置の背景として、慈恵

                                                              • 1-1●日誌--沢辺 | ポット出版

                                                                来週7/29月から、クラウドファンディング始めます。 ポット出版の新刊のマンガ『ビリガマ 高卒に厳しくなってきたゲイ社会をたくましく生きる店子』の宣伝費 目標50万円です。 マンガ『ビリガマ』は、お洒落なエリート・ゲイでも、社会的に脚光を浴びる人権活動家でもない、自称ビリガマ(=底辺ゲイ?)」のリアルを描いたマンガです。 使い道は、この本の宣伝費用で、ゲイメディアやゲイイベントへの広告費用です。 2024年7月29(月)〜1ヶ月の予定。 是非ご協力ください。 ●クラウドファンディング(7月29日(月)19:00スタート予定) 『ビリガマ 高卒に厳しくなってきたゲイ社会をたくましく生きる店子の日常』 ポット出版プラス ISBN 978-4-86642-028-8 四六判 256ページ 価格 1600円+税(予定) 解説 ちあきホイみ(歌手、女装)/枡野浩一(歌人) 発売予定 2024年9月初

                                                                • フェミニストはいかに「知る」のか 第一回 フェミニスト経験主義という戦略 - (元)登校拒否系

                                                                  学校に行けなくなった当時の僕にとって、「知」とは縁遠いものでした。もちろん、すでに80年代には、登校拒否についての科学的言説は巷にあふれていました。心理学者を初めとして医者、教育学者、そしてやや遅れて社会学者たちが僕らのことを研究対象にしていました。当初それは僕にとってよそよそしいものでしかありませんでした。学校に行けなくなってからしばらくたって、学校に行かなくてもいいじゃんと思えるようになってからは、僕は彼(女)らのことを批判的に見るようになりました。そして、既存の「専門家」に教えを請うのではなく、学校に行かないとはどういうことなのか、それと社会はどうつながるのか、ということを自ら知りたいと思うようになりました。「知」にアクセスしたい、「知」を発信したいという欲望が生まれました。しかし僕が興味を引きつけられたような学問は、そのほとんどが学校エリートによって生産されたものでした。疑問が生ま

                                                                    フェミニストはいかに「知る」のか 第一回 フェミニスト経験主義という戦略 - (元)登校拒否系
                                                                  • 立命館大学 近江龍一の論文が炎上 - murakamiinfo’s diary

                                                                    立命館大学の近江龍一が書いた論文が炎上しています。 どんな論文かというと 演題番号 2M2-OS-34a-1 題目 ドメインにより意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリング 著者 近江 龍一(立命館大学大学院情報理工学研究科) 西原 陽子(立命館大学情報理工学部) 山西 良典(立命館大学情報理工学部メディア情報学科) 時間 05月24日(Wed) 13:50〜14:10 概要 Web上に投稿される情報の中には青少年にとって有害な情報,特に猥褻な意味を持つ言葉は直接記述されず暗喩により表現されることが多い.本研究の目的は暗喩を用いて表現されている有害な文に対してフィルタリングを行うことである.提案手法では有害表現が含まれる文をドメインごとに機械学習し有害表現の分類器を作り,有害表現をフィルタリングする.提案手法の有用性を評価する実験をR-18指定の小説を使い行った. 論文 PDF

                                                                      立命館大学 近江龍一の論文が炎上 - murakamiinfo’s diary
                                                                    • 注目新刊:佐々木力『東京大学学問論』作品社、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)

                                                                      東京大学学問論――学道の劣化 佐々木力著 作品社 2014年3月 本体2,600円 46判上製vii,358,10頁 ISBN978-4-86182-475-3 帯文より:斜陽の帝国=東大再生は可能か?! 近代日本の「国家貴族」養成所=東京大学は受験生のあこがれの的。だが、その国際的評価は低い。時の政府の「御用学者」を務め、原子力発電推進の中心的機構にして、異論を排除してきたこの大学に未来はあるのか。独立行政法人化以降、劣化の加速する東大内部の惨状を自身の処分事件と絡めて摘出する警醒と鼓舞のための書き下ろし。 目次: 序文 第一章 東日本大震災後の“国難”状況の中、衰退の局面を迎えている日本の高等教育 第二章 「国家貴族」養成所としての東京大学――世界の大学の中の東大とその国策的あり方 第三章 国立大学教員処分頻発とその実態 第四章 原子力技術の国策的担い手としての東京大学 第五章 未来の

                                                                        注目新刊:佐々木力『東京大学学問論』作品社、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)
                                                                      • 明恵 - Wikipedia

                                                                        「紙本著色明恵上人像」(高山寺蔵、国宝) 高弁(明恵)が山中の松林の樹上で坐禅を組むすがたを、弟子の恵日房成忍が筆写したものといわれる。 明恵(みょうえ)は、鎌倉時代前期の華厳宗の僧。法諱は高弁(こうべん)。明恵上人・栂尾(とがのお)上人とも呼ばれる。父は平重国。母は湯浅宗重の四女。現在の和歌山県有田川町出身。華厳宗中興の祖と称される[注釈 1]。 生涯[編集] 承安3年(1173年)1月8日、高倉上皇の武者所に伺候した平重国と紀伊国の有力者であった湯浅宗重四女の子として紀伊国有田郡石垣庄吉原村(現:和歌山県有田川町歓喜寺中越)で生まれた。幼名は薬師丸。 治承4年(1180年)、9歳(数え年。以下同様)にして両親を失い、翌年、高雄山神護寺に文覚の弟子で叔父の上覚に師事(のち、文覚にも師事)、華厳五教章・倶舎頌を読んだ[1]。文治4年(1188年)に出家、東大寺で具足戒を受けた。法諱は成弁(

                                                                          明恵 - Wikipedia
                                                                        • 『WiLL』2月号、3月号より - Apeman’s diary

                                                                          秦郁彦、「陰謀史観のトリックを暴く」、『WiLL』、2009年2月号 古荘光一、「「秦郁彦論文」の欺瞞」、『WiLL』、2009年3月号 秦氏は田母神「論文」についてあちこちでコメントしているわけだが、「陰謀史観のトリックを暴く」にはちょっとした趣向がありますので改めて紹介しておく価値はあるかと。 191ページの「《別表》コミンテルンの「陰謀諸説」」は田母神元空幕長・中西輝政・渡部昇一各氏の主張と自身の主張とを対比し、かつ自説の「確度」をパーセントで表示しています。ここでは表から陰謀説の「要旨」と「秦のコメント(確度)」を抜き出して箇条書きに改めました。なおT=田母神元空幕長、N=中西輝政、W=渡部昇一、です。 張作霖の犯行〔ママ〕はコミンテルン工作員。(T、N) → 首謀者は関東軍の河本大作であることが確定的(99%)。 中国国民党は日本人に大規模な暴行、惨殺事件を繰り返した。(T) →

                                                                            『WiLL』2月号、3月号より - Apeman’s diary
                                                                          • 著作物の公正使用 おとぎ話同然?

                                                                            1976年,米国議会は著作権法を大幅に改正した。そのときに上院で次のような議論があった。 もしも著作物が「絶版」であったり,通常の購入経路を通じては購入できない状態にあったとしたら,ユーザーがこれを複写するのに正当化事由が認められやすいというべきであろう1)。 すでに20世紀半ば,研究者のH. ベイルは次のように指摘していた。 もし著作物の合理的な使用を禁止してしまうとすれば,後から出てくる著作者は先人の著作物を改良していくことができなくなる。 このような発想は,実は著作権法の先進国――18世紀の英国――に生まれていた。このあとの多様な判例が上記の改正に反映され,新しい著作権法の107条に,「公正使用」(fair use)という原則として組み込まれた。 ここでその公正使用を紹介しておこう。これは,公正な条件を満たせば,先人の著作物を自由に利用しても,それは著作権侵害にはならない,という原則

                                                                            • コラム「学問・研究における社会的公正と自由競争-小保方氏問題によせて」

                                                                              専門外の発言と思えるかもしれないが、社会的機会の均等の問題に実証および社会的発言で深くかかわって来たものとして、見過ごしにできない問題が、小保方晴子氏を巡る報道と、理化学研究所(以下「理研」)や彼女自身の対応にあり、これは日本の外から見て摩訶(まか)不思議に見える。それは全く異なる3つの事柄について、あたかもそれぞれの評価が他の評価に関係しているかのごとく語られるからだ。3つの事柄とは、STAP細胞の存否と、小保方氏の不正行為と、彼女への監督・指導責任のある人々の過誤の問題である。 理研の調査委員会は調査報告書において、問題となったNature誌の論文について、画像の使用について不正があったと結論した。しかしネット上でも指摘されたGuo論文の盗用については特に問題としなかった。これが不思議である。またこれもネット上での指摘で明らかになり、筆者も確認したが、小保方氏の博士論文には複数の重大な

                                                                              • 清水晶子による「学問の自由」の定義を検討する|石畑隆

                                                                                清水晶子の講演「学問の自由とキャンセル・カルチャー」が話題になっています(書き起こしはこちら)。この講演については、キャンセル・カルチャーを擁護するという講演の主旨に対してだけでなく、主張の背景にある清水の「学問の自由」への理解も批判にさらされているようです。その際、ミルの『自由論』に代表される「学問の自由」への古典的な擁護を引き合いに出すものもあれば、日本国憲法第23条に対する学説・判例上の解釈を引き合いに出すものもあるようです。清水は、講演の中で、ポリティカル・コレクトネスやキャンセル・カルチャーを批判する際に引き合いに出される「学問の自由」は、「日本国憲法で保障された『学問の自由』とはかなりかけ離れたもの」だとしています。清水の「学問の自由」に対する理解は妥当なものなのでしょうか。 この記事では、清水が講演の中で行っている「学問の自由」の定義を検討していきたいと思います。その際、憲法

                                                                                  清水晶子による「学問の自由」の定義を検討する|石畑隆
                                                                                • 『「科学技術大国」中国の真実』伊佐 進一【著】(講談社現代新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

                                                                                  →紀伊國屋書店で購入 「客観的な目でみた中国の科学技術開発と、日本との関係」 日本はいずれ中国に追い越されそうだ、という焦燥感が、今の日本には蔓延している。その懸念にはある程度妥当な側面もあれば、単に隣の芝生を青く見ているだけの側面もあるだろう。 本書は、科学技術担当の一等書記官として三年間、北京の日本大使館に勤務した著者が、発展めざましい中国の科学技術について、何が優れており、またどこに問題があるのかを、客観的な筆致で網羅的に分析した本である。 近年の新書の傾向と異なり、はっきりした専門のある著者が、一般にはほとんど知られていない科学技術、および中国におけるその発展の進行について、いわばマニアックに記述していく本である。しかし読み進めるうちに、日々新聞やニュースで目にする情報の裏側が透けて見えるようになるという知的興奮が味わえる。 たとえば本書出版後のつい先日、10月29日の新聞各紙では

                                                                                    『「科学技術大国」中国の真実』伊佐 進一【著】(講談社現代新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG