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左大臣の検索結果1 - 25 件 / 25件

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左大臣に関するエントリは25件あります。 歴史ことば などが関連タグです。 人気エントリには 『左遷の「左」のこと 左大臣、右大臣 - 安心感の研究 by 暖淡堂』などがあります。
  • 左遷の「左」のこと 左大臣、右大臣 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    こんにちは、暖淡堂です。 ジェームズ・ジローさんのブログ記事に「左遷」のことが書かれていました。 1月25日は菅原道真(菅公)が太宰府に左遷された日とのことです。 kuu-ki.hatenablog.com で、気になったのが左遷の「左」。 なんで「左(ひだり)」なんでしょうね。 goo辞書には以下のように書かれていますが、どうして右がよくて左がよくないのかがわかりません。 dictionary.goo.ne.jp 我が家の書棚にある白川静さんの「常用字解」によると「左」は神に仕える人(巫祝)が左手に呪具(工)を持つ姿で、神のいる所を尋ね、神の助けを求める、という意味だそうです。 で、一方の「右」は、神への祈りの文章(祝詞)を入れる器(口)を持って祈る、という意味の字。 フムフム‥ で、なぜ左が悪く、右が良いのかが、まだわかりませんね。 ネットで調べると、利き腕と関係しているような記事もあ

      左遷の「左」のこと 左大臣、右大臣 - 安心感の研究 by 暖淡堂
    • 葵上の急死【源氏物語157 第九帖 葵30】葵上の死に 左大臣家は悲しみに沈む - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

      秋の官吏の昇任の決まる日であったから、 大臣も参内したので、 子息たちもそれぞれの希望があって このごろは大臣のそばを離れまいとしているのであるから 皆続いてそのあとから出て行った。 いる人数が少なくなって、 邸内が静かになったころに、 葵の君はにわかに胸がせきあげるようにして苦しみ出したのである。 御所へ迎えの使いを出す間もなく夫人の息は絶えてしまった。 左大臣も源氏もあわてて退出して来たので、 除目《じもく》の夜であったが、 この障《さわ》りで官吏の任免は決まらずに終わった形である。 若い夫人の突然の死に左大臣邸は混乱するばかりで、 夜中のことであったから叡山《えいざん》の座主《ざす》も 他の僧たちも招く間がなかった。 もう危篤な状態から脱したものとして、 だれの心にも油断のあった隙《すき》に、 死が忍び寄ったのであるから、 皆 呆然としている。 所々の慰問使が集まって来ていても、 挨

        葵上の急死【源氏物語157 第九帖 葵30】葵上の死に 左大臣家は悲しみに沈む - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
      • 「ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば」 後徳大寺左大臣 初夏の朝に動く空気 - 安心感の研究 by 暖淡堂

        百人一首第81番目の歌の作者は後徳大寺左大臣ごとくだいじのさだいじんです。 後徳大寺左大臣とは藤原実定のこと。 後とつくのは、祖父の徳大寺(藤原)実能が徳大寺左大臣と呼ばれていたことから。 今回は後徳大寺左大臣について紹介します。 後徳大寺左大臣とは 生年は1139年、没年は1192年。 晩年は源平の騒乱の渦中に生きました。 官位は正二位、左大臣。 若くして公卿に列せられたが、平清盛が権勢の中心にいた時期は不遇であった。 平家衰亡のあとは、源義経を立て、源頼朝追討に賛同。 源義経は結局都落ちしますが、その後源頼朝により議奏公卿に推挙されます。 それからは朝廷と幕府の間での調整役として働きました。 本人は文人で、特に和歌の才能に恵まれた人でした。 百人一首に選ばれている歌は千載和歌集にあるもの。 ほととぎすの初音、有明の月。 夏の朝の、涼やかな空気の流れを追うように視線が動きます。 その朝と

          「ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば」 後徳大寺左大臣 初夏の朝に動く空気 - 安心感の研究 by 暖淡堂
        • 【源氏物語272 第12帖 須磨6】冤罪であるが、今以上の厳罰に遭わないために遠隔の地に移る方が良いと左大臣に話す。源氏も大臣も涙をおさえる袖を離すことができない。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

          💠🎼お別れ written by ハシマミ 💠 「何事も皆前生の報いなのでしょうから、 根本的にいえば自分の罪なのです。 私のように官位を剥奪されるほどのことでなくても、 勅勘《ちょっかん》の者は 普通人と同じように生活していることは よろしくないとされるのは この国ばかりのことでもありません。 私などのは遠くへ追放するという条項もあるのですから、 このまま京におりましては なおなんらかの処罰を受けることと思われます。 冤罪《えんざい》であるという自信を持って 京に留まっていますことも朝廷へ済まない気がしますし、 今以上の厳罰にあわない先に、 自分から遠隔の地へ移ったほうがいいと思ったのです」 などと、こまごま源氏は語っていた。 大臣は昔の話をして、 院がどれだけ源氏を愛しておいでになったかと、 その例を引いて、 涙をおさえる直衣の袖を顔から離すことができないのである。 源氏も泣いて

            【源氏物語272 第12帖 須磨6】冤罪であるが、今以上の厳罰に遭わないために遠隔の地に移る方が良いと左大臣に話す。源氏も大臣も涙をおさえる袖を離すことができない。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
          • 女の恨みはなぜか 女に向かうもの【源氏物語132 第九帖 葵 5】祭りの日、お忍びの御息所の車を左大臣家の家従が押し退ける。 - 🌱🌸笑う門には福来る🌸 🌱🌟少納言日記🌟

            💠邸《やしき》を出たのはずっと朝もおそくなってからだった。 この一行はそれほどたいそうにも見せないふうで出た。 車のこみ合う中へ幾つかの左大臣家の車が続いて出て来たので、 どこへ見物の場所を取ろうかと迷うばかりであった。 貴族の女の乗用らしい車が多くとまっていて、つまらぬ物の少ない所を選んで、 じゃまになる車は皆|除《の》けさせた。 その中に外見は網代車《あじろぐるま》の少し古くなった物にすぎぬが、 御簾の下のとばりの好みもきわめて上品で、 ずっと奥のほうへ寄って乗った人々の服装の優美な色も 童女の上着の汗袗《かざみ》の端の少しずつ洩《も》れて見える様子にも、 わざわざ目立たぬふうにして 貴女《きじょ》の来ていることが思われるような車が二台あった。 「このお車はほかのとは違う。 除《の》けられてよいようなものじゃない」 と言ってその車の者は手を触れさせない。 双方に若い従者があって、 祭

              女の恨みはなぜか 女に向かうもの【源氏物語132 第九帖 葵 5】祭りの日、お忍びの御息所の車を左大臣家の家従が押し退ける。 - 🌱🌸笑う門には福来る🌸 🌱🌟少納言日記🌟
            • 雨夜の品定め☔️【源氏物語 22 第2帖 箒木11】知ってることもしらぬ顔をして控えめがよき と左馬頭📯雨も上がり左大臣家で女房たちとくつろぐ源氏 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

              「総体、男でも女でも、 生かじりの者は そのわずかな知識を残らず人に見せようとするから困るんですよ。 三史五経の学問を始終引き出されてはたまりませんよ。 女も人間である以上、 社会百般のことについてまったくの無知識なものはないわけです。 わざわざ学問はしなくても、 少し才のある人なら、 耳からでも目からでもいろいろなことは覚えられていきます。 自然男の知識に近い所へまでいっている女は つい漢字をたくさん書くことになって、 女どうしで書く手紙にも半分以上漢字が混じっているのを見ると、 いやなことだ、あの人にこの欠点がなければという気がします。 書いた当人はそれほどの気で書いたのではなくても、 読む時に音が強くて、 言葉の舌ざわりがなめらかでなく嫌味《いやみ》になるものです。 これは貴婦人もするまちがった趣味です。 歌詠みだといわれている人が、 あまりに歌にとらわれて、 むずかしい故事なんかを

                雨夜の品定め☔️【源氏物語 22 第2帖 箒木11】知ってることもしらぬ顔をして控えめがよき と左馬頭📯雨も上がり左大臣家で女房たちとくつろぐ源氏 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
              • 🌸若紫を迎える【源氏77 第五帖 若紫20】兵部卿の宮が女王を迎えに来ることになった。源氏は左大臣家に行っていたが 惟光からその事を聞いて 女王を二条院に迎える。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                「宮様のほうから、 にわかに明日迎えに行くと言っておよこしになりましたので、 取り込んでおります。 長い馴染《なじみ》の古いお邸《やしき》を離れますのも 心細い気のすることと私どもめいめい申し合っております」 と言葉数も少なく言って、 大納言家の女房たちは今日はゆっくりと話し相手になっていなかった。 忙しそうに物を縫ったり、何かを仕度したりする様子がよくわかるので、 惟光《これみつ》は帰って行った。 源氏は左大臣家へ行っていたが、 例の夫人は急に出て来て逢《あ》おうともしなかったのである。 面倒な気がして、 源氏は東琴《あずまごと》(和琴《わごん》に同じ)を 手すさびに弾《ひ》いて、 「常陸《ひたち》には田をこそ作れ、 仇心《あだごころ》かぬとや君が山を越え、 野を越え雨夜来ませる」 という田舎めいた歌詞を、優美な声で歌っていた。 惟光が来たというので、源氏は居間へ呼んで様子を聞こうとした

                  🌸若紫を迎える【源氏77 第五帖 若紫20】兵部卿の宮が女王を迎えに来ることになった。源氏は左大臣家に行っていたが 惟光からその事を聞いて 女王を二条院に迎える。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                • 【源氏物語271 第12帖 須磨5】源氏は左大臣家に行く。夕霧の若君は無邪気に源氏の膝の上に座っている。左大臣はすっかり悲しみ しおれていた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                  🌿🎼追憶と哀しみ written by G-MIYA🌿 出発前二、三日のことである、 源氏はそっと左大臣家へ行った。 簡単な網代車《あじろぐるま》で、 女の乗っているようにして奥のほうへ寄っていることなども、 近侍者には悲しい夢のようにばかり思われた。 昔使っていた住居《すまい》のほうは 源氏の目に寂しく荒れているような気がした。 若君の乳母《めのと》たちとか、 昔の夫人の侍女で今も残っている人たちとかが、 源氏の来たのを珍しがって集まって来た。 今日の不幸な源氏を見て、 人生の認識のまだ十分できていない若い女房なども皆泣く。 かわいい顔をした若君がふざけながら走って来た。 「長く見ないでいても父を忘れないのだね」 と言って、 膝《ひざ》の上へ子をすわらせながらも源氏は悲しんでいた。 左大臣がこちらへ来て源氏に逢《あ》った。 「おひまな間に伺って、なんでもない昔の話ですが お目にかか

                    【源氏物語271 第12帖 須磨5】源氏は左大臣家に行く。夕霧の若君は無邪気に源氏の膝の上に座っている。左大臣はすっかり悲しみ しおれていた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                  • 河原左大臣【源 融 みなもとのとおる】(14番) 💠陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                    大槻能楽堂にて 6月12日㈰「大の会」のチラシをお借りしました。 光源氏のモデルともいわれた源融が主人公の能楽「融」です。 河原左大臣【源 融 みなもとのとおる】(14番)『古今集』恋四・724 💠陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり 誰(たれ)ゆゑに 乱れそめにし われならなくに 〜奥州のしのぶもじずりの乱れ模様のように、私の心も乱れていますが、 いったい誰のためにこのように思い乱れているのでしょう。 💠 河原左大臣 💠【源 融 みなもとのとおる】 🌸平安前期の歌人。 嵯峨(さが)天皇の皇子🌸 838年 臣籍に下り、872年に左大臣。 風流を好み、鴨(かも)川のほとり東六条に 四町四方を占める大邸宅河原院(かわらのいん)を営んだことから、河原左大臣と呼ばれた。 光源氏のモデルの一人とも言われている。 上リンクより引用💠 光源氏のモデルともいわれた源融が主人公の能楽「融」です。

                      河原左大臣【源 融 みなもとのとおる】(14番) 💠陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                    • 葵上は若君を産む【源氏物語152第九帖葵25】危険は去ったと高僧達もホッとした。左大臣家は悦びに包まれた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                      病苦にもだえる声が少し静まったのは、 ちょっと楽になったのではないかと 宮様が飲み湯を持たせておよこしになった時、 その女房に抱き起こされて間もなく子が生まれた。 源氏が非常にうれしく思った時、 他の人間に移してあったのが 皆 口惜《くちお》しがって物怪は騒ぎ立った。 それにまだ後産《あとざん》も済まぬのであるから 少なからぬ不安があった。 良人と両親が神仏に大願を立てたのはこの時である。 そのせいであったかすべてが無事に済んだので、 叡山《えいざん》の座主《ざす》をはじめ高僧たちが、 だれも皆誇らかに汗を拭《ぬぐ》い拭い帰って行った。 これまで心配をし続けていた人はほっとして、 危険もこれで去ったという安心を覚えて 恢復《かいふく》の曙光《しょこう》も現われたとだれもが思った。 修法などはまた改めて行なわせていたが、 今目前に新しい命が一つ出現したことに対する歓喜が大きくて、 左大臣家は

                        葵上は若君を産む【源氏物語152第九帖葵25】危険は去ったと高僧達もホッとした。左大臣家は悦びに包まれた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                      • 【源氏物語276 第12帖 須磨10】物思いをしながら出ていく源氏を見ては虎も狼も泣かずにいられないであろう。左大臣家の人々は咽び泣きの声で満たされた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                        💠冥の庭園 written by ハシマミ 💠 「ぜひお話ししたく存じますこともあるのでございますが、 さてそれも申し上げられませんで 煩悶《はんもん》をしております心をお察しください。 ただ今よく眠っております人に今朝また逢ってまいることは、 私の旅の思い立ちを躊躇させることになるでございましょうから、 冷酷であるでしょうがこのまままいります」 と源氏は宮へ御挨拶《あいさつ》を返したのである。 帰って行く源氏の姿を女房たちは皆のぞいていた。 落ちようとする月が一段明るくなった光の中を、 清艶《せいえん》な容姿で、 物思いをしながら出て行く源氏を見ては、 虎《とら》も狼《おおかみ》も泣かずにはいられないであろう。 ましてこの人たちは源氏の少年時代から侍していたのであるから、 言いようもなくこの別れを悲しく思ったのである。 源氏の歌に対して宮のお返しになった歌は、 亡き人の 別れやいとど

                          【源氏物語276 第12帖 須磨10】物思いをしながら出ていく源氏を見ては虎も狼も泣かずにいられないであろう。左大臣家の人々は咽び泣きの声で満たされた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                        • 女の恨みはなぜか 女に向かうもの【源氏物語132 第九帖 葵 5】祭りの日、お忍びの御息所の車を左大臣家の家従が押し退ける。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                          邸《やしき》を出たのはずっと朝もおそくなってからだった。 この一行はそれほどたいそうにも見せないふうで出た。 車のこみ合う中へ幾つかの左大臣家の車が続いて出て来たので、 どこへ見物の場所を取ろうかと迷うばかりであった。 貴族の女の乗用らしい車が多くとまっていて、 つまらぬ物の少ない所を選んで、 じゃまになる車は皆|除《の》けさせた。 その中に外見は網代車《あじろぐるま》の 少し古くなった物にすぎぬが、 御簾の下のとばりの好みもきわめて上品で、 ずっと奥のほうへ寄って乗った人々の服装の優美な色も 童女の上着の汗袗《かざみ》の端の少しずつ洩れて見える様子にも、 わざわざ目立たぬふうにして 貴女《きじょ》の来ていることが思われるような車が二台あった。 「このお車はほかのとは違う。 除《の》けられてよいようなものじゃない」 と言ってその車の者は手を触れさせない。 双方に若い従者があって、 祭りの酒

                            女の恨みはなぜか 女に向かうもの【源氏物語132 第九帖 葵 5】祭りの日、お忍びの御息所の車を左大臣家の家従が押し退ける。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                          • 源氏のお出かけを紫の君は寂しがる【源氏物語 108 第七帖 紅葉賀10】紫の君を愛おしく思い 外出をやめる源氏だが、左大臣家では どんな女性なのだろうと女房達は噂した。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                            🌷保曾呂倶世利《ほそろぐせり》というのは変な名の曲であるが、 それをおもしろく笛で源氏が吹くのに、 合わせる琴の弾き手は小さい人であったが音の間が違わずに弾けて、 上手になる手筋と見えるのである。 灯《ひ》を点《とも》させてから絵などをいっしょに見ていたが、 さっき源氏はここへ来る前に出かける用意を命じてあったから、 供をする侍たちが促すように御簾《みす》の外から、 「雨が降りそうでございます」 などと言うのを聞くと、 紫の君はいつものように心細くなってめいり込んでいった。 絵も見さしてうつむいているのがかわいくて、 こぼれかかっている美しい髪をなでてやりながら、 「私がよそに行っている時、あなたは寂しいの」 と言うと女王はうなずいた。 「私だって一日あなたを見ないでいるともう苦しくなる。 けれどあなたは小さいから私は安心していてね、 私が行かないといろいろな意地悪を言っておこる人があり

                              源氏のお出かけを紫の君は寂しがる【源氏物語 108 第七帖 紅葉賀10】紫の君を愛おしく思い 外出をやめる源氏だが、左大臣家では どんな女性なのだろうと女房達は噂した。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                            • 東宮より挿頭の花を下賜される【源氏物語118 第八帖 花宴2 】紫宸殿にて桜の宴🌸美しい舞に左大臣は落涙する。頭中将の舞も素晴らしい。頭中将は御衣を賜る - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                              🌸春の永日《ながび》がようやく入り日の刻になるころ、 春鶯囀《しゅんおうてん》の舞がおもしろく舞われた。 源氏の紅葉賀の青海波《せいがいは》の巧妙であったことを 忘れがたく思召《おぼしめ》して、 東宮が源氏へ挿《かざし》の花を下賜あそばして、 ぜひこの舞に加わるようにと切望あそばされた。 辞しがたくて、 一振りゆるゆる袖を 反《かえ》す春鶯囀の一節を源氏も舞ったが、 だれも追随しがたい巧妙さはそれだけにも見えた。 左大臣は恨めしいことも忘れて落涙していた。 「頭中将はどうしたか、早く出て舞わぬか」 次いでその仰せがあって、 柳花苑《りゅうかえん》という曲を、 これは源氏のよりも長く、 こんなことを予期して稽古がしてあったか 上手に舞った。 それによって中将は御衣《ぎょい》を賜わった。 花の宴にこのことのあるのを珍しい光栄だと人々は見ていた。 高級の官人もしまいには皆舞ったが、 暗くなって

                                東宮より挿頭の花を下賜される【源氏物語118 第八帖 花宴2 】紫宸殿にて桜の宴🌸美しい舞に左大臣は落涙する。頭中将の舞も素晴らしい。頭中将は御衣を賜る - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                              • 右大臣 左大臣がコケた - どーなんの定年後のチャレンジ

                                2歳の孫娘が おひな様飾ろうよー ってなわけで一昨日 早々と雛人形を飾りました そこに深夜1時の地震 大分市内では街灯が倒れたり水道管が壊れたり ひと騒動のようです 我が家の雛人形 一番不安定な 右大臣 左大臣がコケました あとは棚の上の本が落っこちただけ さっきからヘリが飛び回っています 一瞬南海トラフの 大地震が起きたかと思いました この地区は震度5強が想定されていますし 津波で浸水の可能性もあると言われています オオ恐!

                                  右大臣 左大臣がコケた - どーなんの定年後のチャレンジ
                                • 【源氏物語172 第九帖 葵45】涙を流し悲しむ左大臣を力づける源氏 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                  しばらくして源氏の居間へ大臣が出て来た。 非常に悲しんで、 袖を涙の流れる顔に当てたままである。 それを見る女房たちも悲しかった。 人生の悲哀の中に包まれて泣く源氏の姿は、 そんな時も艶《えん》であった。 大臣はやっとものを言い出した。 「年を取りますと、 何でもないことにもよく涙が出るものですが、 ああした打撃がやって来たのですから、 もう私は涙から 解放される時間といってはございません。 私がこんな弱い人間であることを 人に見せたくないものですから、 院の御所へも伺候しないのでございます。 お話のついでにあなたから よろしくお取りなしになっておいてください。 もう余命いくばくもない時になって、 子に捨てられましたことが恨めしゅうございます」 一所懸命に悲しみをおさえながら言うことはこれであった。 源氏も幾度か涙を飲みながら言った。 「いつだれが死に取られるかしれないのが 人生の相である

                                    【源氏物語172 第九帖 葵45】涙を流し悲しむ左大臣を力づける源氏 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                                  • 深く愛する故の妄執【源氏物語134 第九帖 葵7】御息所の前を知らぬまま通り過ぎ、左大臣家に敬意を表す源氏。屈辱に涙を流す御息所 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                    源氏は御息所の来ていることなどは 少しも気がつかないのであるから、 振り返ってみるはずもない。 気の毒な御息所である。 前から評判のあったとおりに、 風流を尽くした物見車に たくさんの女の乗り込んでいる中には、 素知らぬ顔は作りながらも 源氏の好奇心を惹《ひ》くのもあった。 微笑《ほほえみ》を見せて行くあたりには 恋人たちの車があったことと思われる。 左大臣家の車は一目で知れて、 ここは源氏もきわめてまじめな顔をして通ったのである。 行列の中の源氏の従者がこの一団の車には敬意を表して通った。 侮辱されていることを またこれによっても御息所はいたましいほど感じた。 影をのみ みたらし川の つれなさに 身のうきほどぞ いとど知らるる こんなことを思って、涙のこぼれるのを、 同車する人々に見られることを御息所は恥じながらも、 また常よりもいっそうきれいだった源氏の馬上の姿を 見なかったならとも思

                                      深く愛する故の妄執【源氏物語134 第九帖 葵7】御息所の前を知らぬまま通り過ぎ、左大臣家に敬意を表す源氏。屈辱に涙を流す御息所 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                                    • 源氏と頭中将は一つの車に乗って左大臣家に🌿【源氏物語84 第六帖 末摘花4】二人の貴公子は 荒れ屋敷の琴の音を思い出す。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                      源氏にも頭中将にも第二の行く先は決まっていたが、 戯談《じょうだん》を言い合っていることがおもしろくて、 別れられずに一つの車に乗って、 朧月夜《おぼろづきよ》の暗くなった時分に左大臣家に来た。 前駆に声も立てさせずに、そっとはいって、 人の来ない廊の部屋で直衣《のうし》に着かえなどしてから、 素知らぬ顔で、 今来たように笛を吹き合いながら 源氏の住んでいるほうへ来たのである。 その音《ね》に促されたように 左大臣は高麗笛《こまぶえ》を持って来て源氏へ贈った。 その笛も源氏は得意であったからおもしろく吹いた。 合奏のために琴も持ち出されて女房の中でも 音楽のできる人たちが選ばれて弾《ひ》き手になった。 琵琶《びわ》が上手《じょうず》である中将という女房は、 頭中将に恋をされながら、それにはなびかないで、 このたまさかにしか来ない源氏の心には たやすく従ってしまった女であって、 源氏との関係

                                        源氏と頭中将は一つの車に乗って左大臣家に🌿【源氏物語84 第六帖 末摘花4】二人の貴公子は 荒れ屋敷の琴の音を思い出す。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                                      • 【源氏物語434 第14帖 澪標8】致仕の左大臣も源氏の説得に断りきれず太政大臣となった。この人に栄えの春がやってきたのである。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                        「私は病気によっていったん職をお返しした人間なのですから、 今日はまして年も老いてしまったし、 そうした重任に当たることなどはだめです」 と大臣は言って引き受けない。 「支那《しな》でも政界の混沌《こんとん》としている時代は 退いて隠者になっている人も治世の君がお決まりになれば、 白髪も恥じずお仕えに出て来るような人を ほんとうの聖人だと言ってほめています。 御病気で御辞退になった位を次の天子の御代に 改めて頂戴《ちょうだい》することはさしつかえがありませんよ」 と源氏も、 公人として私人として忠告した。 大臣も断わり切れずに太政大臣になった。 年は六十三であった。 事実は先朝に権力をふるった人たちに飽き足りないところがあって 引きこもっていたのであるから、 この人に栄えの春がまわってきたわけである。 🌿🎼Silent P written by 天野 七祈🌿 少納言のホームページ 

                                          【源氏物語434 第14帖 澪標8】致仕の左大臣も源氏の説得に断りきれず太政大臣となった。この人に栄えの春がやってきたのである。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                                        • 大利根酒造 尾瀬の地酒 左大臣

                                          • 源氏の童姿を惜しむ帝【源氏物語 10第1帖 桐壷 10】源氏の君 元服。大人の姿も更に美しい。左大臣の姫(葵上)が添臥。左大臣喜ぶ - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                            源氏の君の美しい童形《どうぎょう》を いつまでも変えたくないように帝は思召したのであったが、 いよいよ十二の歳《とし》に元服をおさせになることになった。 その式の準備も何も帝御自身でお指図《さしず》になった。 前に東宮の御元服の式を 紫宸殿《ししんでん》であげられた時の派手やかさに落とさず、 その日官人たちが各階級別々に さずかる饗宴《きょうえん》の仕度を 内蔵寮《くらりょう》、 穀倉院などでするのはつまり公式の仕度で、 それでは十分でないと思召して、 特に仰せがあって、 それらも華麗をきわめたものにされた。 清涼殿は東面しているが、 お庭の前のお座敷に玉座の椅子《いす》がすえられ、 元服される皇子の席、 加冠役の大臣の席がそのお前にできていた。 午後四時に源氏の君が参った。 上で二つに分けて耳の所で輪にした童形の礼髪を結った源氏の顔つき、 少年の美、 これを永久に保存しておくことが不可能

                                              源氏の童姿を惜しむ帝【源氏物語 10第1帖 桐壷 10】源氏の君 元服。大人の姿も更に美しい。左大臣の姫(葵上)が添臥。左大臣喜ぶ - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                                            • はてブ「左大臣の意図が一発でわからないから新海誠は無能!」

                                              いや、過去のインタビュー読めば新海がかなり周りの意見を聞いて脚本を修正しているのわかるやん😅 あのわかりづらさを川村元気やコクミックス・ウェーブの連中が指摘しなかったとでも? 周りに見せてもあのままってことは、あそこは意図的にわかりづらくしているんだよ。 ということは、考えられるのはあえてわかりづらくして何度も見てそこの意図に気づいてほしいってこと。 新海誠は観客にあそこを自分の力で読み解いてほしいって思っているんだよ。説明を聞くんじゃなくてね。 それにしても、高リテラシーがプライドだったはてブ連中が「わかりづらいからだめ!」みたいな大衆丸出しのことを言い出してびっくりしたよ。 そこまで劣化しちゃったの? いまのはてブが初代エヴァを見たら発狂しそう。 いったいどうしちゃったの? ひょっとして、あかほりアニメみたいなのがいいの?

                                                はてブ「左大臣の意図が一発でわからないから新海誠は無能!」
                                              • 【源氏物語188 第九帖 葵61完】左大臣の北の方の宮様が源氏に、素晴らしい衣装を贈る。源氏は下襲をすぐにそれに替える。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                                宮様の挨拶を女房が取り次いで来た。 「今日だけはどうしても昔を忘れていなければならないと 辛抱しているのですが、 御訪問くださいましたことでかえって その努力がむだになってしまいました」 それから、また、 「昔からこちらで作らせますお召し物も、 あれからのちは 涙で私の視力も曖昧なんですから 不出来にばかりなりましたが、 今日だけはこんなものでもお着かえくださいませ」 と言って、掛けてある物のほかに、 非常に凝った美しい衣裳一|揃《そろ》いが贈られた。 当然今日の着料になる物としてお作らせになった下襲は、 色も織り方も普通の品ではなかった。 着ねば力をお落としになるであろうと思って 源氏はすぐに下襲をそれに変えた。 もし自分が来なかったら失望あそばしたであろうと思うと 心苦しくてならないものがあった。 お返辞の挨拶は、 「春の参りましたしるしに、 当然参るべき私がお目にかかりに出たのですが

                                                  【源氏物語188 第九帖 葵61完】左大臣の北の方の宮様が源氏に、素晴らしい衣装を贈る。源氏は下襲をすぐにそれに替える。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                                                • 【源氏物語 12 第2帖 箒木 1】 源氏の恋文って気になるじゃん😅〜数々の浮名は流すけれど恋には真面目 源氏への恋文を親友の左大臣の宮様腹の子息の頭中将が見たがる - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                                  【源氏物語 第二帖 💠箒木(ははきぎ)】 【The Tale of Genji  second chapter 💠Hahakigi (The Broom Tree)】 〜五月雨が降る夜、光源氏が宮中で宿直をしているところに、頭中将(葵の上の兄)ら仲間の貴公子たちが訪れた。 各々自分の恋愛体験を語り、女性を三つの品、上の品、中の品、下の品と階級に分けて自分の持論を展開します。 光源氏はこの話し合いをきっかけに、それまで縁のなかった中流の女性に興味を持つようになりました。 そして、光源氏は方違えに、紀伊守の屋敷に行くことになった。 そこで伊予守の妻で、紀伊守の継母の空蝉に契を結びます(中の品の女人) 空蝉も光源氏に心惹かれますが、あまりの立場の違いから距離をとります。 光源氏《ひかるげんじ》すばらしい名で、 青春を盛り上げてできたような人が思われる。 自然奔放な好色生活が想像される。 しか

                                                    【源氏物語 12 第2帖 箒木 1】 源氏の恋文って気になるじゃん😅〜数々の浮名は流すけれど恋には真面目 源氏への恋文を親友の左大臣の宮様腹の子息の頭中将が見たがる - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                                                  • 「陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに」 河原左大臣こと源融 光源氏のモデルの一人 - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                    第14番目の歌の作者は河原左大臣こと源融。 嵯峨天皇の皇子の一人ですが、臣籍に下り源姓を名乗りました。 恋多き人だったようで、光源氏のモデルの一人とも言われています。 今回は河原左大臣こと源融を紹介します。 河原左大臣とは 時代背景 百人一首の歌 河原左大臣とは 嵯峨天皇の第十二皇子で、臣籍に降った嵯峨源氏の初代になります。左大臣などを歴任し、死後は正一位の位を贈られています。 河原左大臣と呼ばれているゆえんは、陸奥塩釜の風景を模した、贅を尽くした六条河原院を造営したため。塩釜を再現するために実際の海水を運ばせていたとのことです。 また在原業平と同じく、光源氏のモデルと考えられています。在原業平も臣籍に降って在原姓を名乗っていますが、こちらは人生の後半は失意の日々を送っていたようです。 時代背景 前回の陽成院の時にも書きましたが、時代は藤原氏の権力が強まっていた頃。藤原基経が権勢の中心にい

                                                      「陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに」 河原左大臣こと源融 光源氏のモデルの一人 - 安心感の研究 by 暖淡堂
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