ドラマ10『大奥』、ご視聴いただきありがとうございます。 NHKアートは、ドラマ10『大奥』のセット製作や美術進行、CG制作などを担当しています。 『大奥』といえば、本丸と大奥をつなぐ豪奢ごうしゃな「御鈴廊下」での「総触れ」の様子がまず思い浮かぶのではないでしょうか。 吉宗役の冨永愛さんもインタビューで「印象的だったシーン」として語っていらっしゃいました。 わたしも『大奥』のドラマ化を聞いてから、どんなに華やかな世界になるのだろうかとずっとわくわくし、初めて御鈴廊下で吉宗が背負う一面の桜のショットを見たときには、その画面の華やかさに息を飲みました。 この御鈴廊下のセットに秘められた、美術デザイナーと作画担当者の努力とひらめきと試行錯誤、極細の筆で生み出される手描きの障壁画とデジタル技術との関係、そして美術チームの壮大な“野望”…時代劇セットの華やかさの総決算ともいえる、迫力の御鈴廊下ができ