米ミネソタ州のミネアポリス近郊でアフリカ系米人、ジョージ・フロイドさん(46)が先月25日、白人警察官に暴行された末、窒息死した。そのシーンがテレビに放映されると、米全土で警察官の蛮行に抗議するデモが起きているが、欧州各地にも波及し、当方が住む音楽の都ウィーンでも4日、約5万人の市民が集まって、人種差別抗議デモが行われた。9日はフロイドさんの出身地の米テキサス州ヒューストンで葬儀が行われたばかりだ。 当方は人種差別抗議デモの様子をTVのニュース番組でフォローしてきたが、少々合点がいかない面がある。どうして多くの人々が短期間に結集し、抗議デモが出来るのか、といったデモ主催者側の動員力の問題だけではない。 最も変だと感じたのは、カナダのジャスティン・トルドー首相がフロイドさんの死を慰霊するために、同氏が警察官に首を抑えられた時間(チョーク・ホールド)、8分46秒間を再現し、その時間祈ったという