編者によるアフタートーク─あとがきに代えて 樋端 今回の企画は,自分のわがままで,みなさんを巻き込んでしまったみたいなところがあるんですけども,かつての自分が欲しかった本になったと感じています。そもそもこの領域で自分自身がどうしていいかわからなくて,突っ走ってきたわけなんですが,この企画を通して,いろんな歴史や取り組みがあることを学べて,大変なのは自分だけじゃないという希望をもてたのがよかったです。 日詰 私も面白かったです。いま,人に会うのがなかなか難しい状況ですけど,もし研修会や学会の会場で会ったら,ちょっと捕まえて話を聞いてみたいと思うような人の声がたくさん入っていて,現場にいるみたいな気分になれる本になったんじゃないかな。 吉川 教科書ではない,強度行動障害の本ができたという感じがしますね。各パートの座談会もあまり予定調和でなく,学会とかシンポジウムの会場のような雰囲気なので,これ