「新人記者の切り捨て」というSNS上の批判[ロンドン発]国立大学法人の旭川医科大学(北海道旭川市)で学長解任問題を取材中の北海道新聞の新人女性記者(22)が建造物侵入容疑で大学職員に現行犯逮捕された事件で、同新聞社が7日付朝刊に掲載した社内調査結果に対してソーシャルメディア上で「新人記者の切り捨て」という批判が寄せられました。 筆者は2012年まで産経新聞に28年間勤め、前半の16年間は神戸や大阪で事件記者をしていました。そのうち3年間は大阪府警担当キャップでした。新聞記者の仕事は警察や消防、医療と同じで社会にとってなくてはならないインフラと今でも信じていますが、犠牲者の実名報道や行き過ぎた被災地取材に厳しい目が注がれています。 新聞記者は「忍者」のような仕事で、筆者も現役時代、テレビ時代劇『大江戸捜査網』の心得之条「死して屍(しかばね)拾う者無し」を何度も胸の中で噛みしめました。記者は塀