2019年に千葉県内に甚大な被害をもたらした房総半島台風(台風15号)から9日で2年になる。被害が特に大きかった房総半島では、屋根を覆うブルーシートがあまり見られなくなる一方、住宅が取り壊された更地が目立つようになった。世帯数が大幅に減少した地域もあり、住民からは「再び被災したら、地域存続の危機だ」と懸念する声が上がる。(山口登史) 房総半島台風 2019年9月9日未明、台風15号が千葉市付近に上陸。最大瞬間風速は千葉市で57.5メートルを観測し、首都圏で最大93万戸以上が停電。千葉県内では最大約64万戸が停電し、復旧に2週間以上かかった。県内で死者12人(関連死を含む)が出たほか、全壊448棟、半壊4694棟、一部損壊7万7091棟などの家屋被害が出た。