この記事では、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校比較文学科の博士課程に留学中の阿部幸大さんからの寄稿「ジャーナルと擬態」をお届けする。 このたび、「人文系のアメリカ大学院留学」というタイトルで、東京大学の学生むけにオンラインで講演させていただいた。2020年7月、コロナウィルスの猛威がいまだ収束せざる状況下で開催された説明会であったが、オンライン化のおかげで米国からの登壇が可能となったうえ、会場での開催には足を運びえなかったであろう聴衆にも届いたようだ。 私が経験的に知るかぎりでは、ネット上で収集可能な情報と、そこで喋った内容を踏まえれば、留学に必要な情報はかなりの部分まで網羅できると思われる。その講演内容はYouTubeにUPされている。 本稿は上記のイベントを受けての寄稿である。お題が自由なので、何を書いたものか悩んだが、講演では「海外ジャーナルに投稿しましょう」とだけ言って終わったか