「埼京線が遠い!」。渋谷駅利用者から多く聞かれる不満のひとつだ。その不満が、6月1日に解消されようとしている。現在よりも北側に、埼京線・湘南新宿ラインのホームが移設されるのだ。 なぜ渋谷駅の埼京線ホームは遠いのか JR東日本渋谷駅の埼京線ホームは、もともと貨物駅があった場所につくられた。1996年に埼京線の恵比寿駅までの延伸にともない設置され、2001年には「湘南新宿ライン」も使用することになった。過去の貨物駅の土地が、旅客列車のための設備に生まれ変わっていった。 貨物駅の土地を利用して埼京線ホームができたため、現在の位置にホームがあることになったのだ。 そのころは、東急東横線の渋谷駅は地上駅であり、山手線ホームと東急東横線渋谷駅の間には山手貨物線が走るだけのスペースしかなかった。 だが2000年代後半に入ると、渋谷の再開発が進んでいく。 東京メトロ副都心線が開業、のちに東急東横線が地下に