近年、国内の製薬業界で急速に進んでいるデジタルの活用。製薬各社は、デジタル技術を取り込もうと外部との提携を加速させています。国内の製薬企業を中心に、デジタル分野での協業関係を「デジタルセラピューティクス(DTx)・治療支援」「研究開発」に分けてマッピングしました。 [DTx・治療支援]中枢神経系や糖尿病で活発 デジタルセラピューティクス(DTx)や治療支援ソリューションの分野では、「中枢神経領域」「認知症・介護」「糖尿病」といった領域で協業が盛んに行われています。 中枢神経領域では、大塚製薬や武田薬品工業の動きが目立ちます。 世界初のデジタルメディスン「エビリファイ マイサイト」を米国で販売する大塚は、米クリックと大うつ病向けの治療用アプリを開発中。同アプリは、ワーキングメモリ(短期記憶)を強化して症状を改善する認知療法を活用しています。武田はパーキンソン病を中心に取り組みを進めており、今