「Java経験年数〇年以上のプログラマ募集」みたいなフレーズ、よく聞きますよね*1。求めるスキルを示すのに「〇〇言語でプログラミングができること」あるいは「〇〇言語経験年数〇年以上」という表現を使うことはよくあるようです。ですが、このレベルの記述では粒度が荒すぎて、求めるレベルとのスキルアンマッチが容易に発生しそうです。 この問題は、客観的に評価できるスキル標準を利用することで解決できそうです。コンピュータソフトウェアエンジニアのスキルレベルを示す指標としては、ISO/IEC 24773*2・英国SFIA*3・IFIP IP3*4、国内ではIPAのITスキル標準モデル*5や情報処理学会のCITP制度*6などがあります。しかしこれらの指標は、スキルレベルを示すと同時に、目指すべきスキルのモデルケースを示すものでもあります。したがって、これらの指標はエンジニアの平均的なレベルよりも高い水準に設