米テック企業がリードする「DX」。日立など日本の大手電機も注力するが、巨大な先行者に対抗するのは容易ではない。 テスラの製造能力はトヨタの1.8倍 アマゾンも工場の仮想運用ツールを提供 米国で最も生産性の高い自動車工場はテスラのフリーモント工場(カリフォルニア州)だ。米ブルームバーグ通信は今年1月、「2021年テスラのフリーモント工場は70の北米自動車工場のどこよりも生産性に優れていた」と報じた。その製造能力は週平均8550台。2番手につけたトヨタ自動車のジョージタウン工場(ケンタッキー州)は週平均8427台だった(図1)。単位面積当たりの製造能力で見れば差は歴然とする。トヨタの9台(週平均、1万平方フィート当たり)に対しテスラは16台(同)。テスラの製造能力はトヨタの約1.8倍という計算になる。トヨタを超える生産性と量産体制を備えたテスラ。その強さの源泉はどこにあるのか。 テスラといえば