産婦人科医院での看護師経験を基にした漫画『透明なゆりかご』のコミックス第1巻が発売された。本作で描かれるのは中絶・ネグレクト(育児放棄)・DV・性虐待など、産婦人科医院のもう1つの姿。作者である漫画家の沖田×華さんにお話をうかがった――。 沖田×華 (おきた・ばっか)1979年、富山県生まれ。高校卒業後、看護学校に通い、22歳まで看護師として病院に勤務。その後、風俗嬢になって富山、金沢、名古屋で働く。2008年、『こんなアホでも幸せになりたい』で漫画家として単行本デビュー。 ---以前から医療モノのドラマや漫画に違和感を感じていたとうかがいました。具体的にはどのようなことが気になっていたのでしょうか? 出産・妊娠に関するお話は、「色々な困難があったけれど、産んだら皆幸せ」というオチになることが多いんですね。でも現実は産んだら終わりじゃありません。赤ちゃんが無事に生まれたら家族の人生は幸せか