世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の津堂城山古墳 2019年7月19日、アゼルバイジャンで行われたユネスコ世界遺産委員会で、大阪の南に位置する「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産へ登録決定となりました。 登録決定のニュースが伝わってから、日本最大の前方後円墳「大山古墳(通称仁徳天皇陵)」を要する「百舌鳥古墳群」が大きく脚光を浴びています。 「大山古墳」は堺市役所21階の展望ロビーから全体像が見渡せるなど、観光資源として積極的にメディアなどにピーアールされています。 かたや、「古市古墳群」は「百舌鳥古墳群」に比べメディアへの露出こそ多くはないものの、歴史的には重要な史跡が多く残されています。 津堂城山古墳は、その「古市古墳群」の最北部に位置し、4世紀後半に「古市古墳群」で最初に築造されました。 古墳の大きさは、墳丘の長さは210m、高さ16.9m。 1912年の発掘調査では後円部から埋葬施設が発